[050111]

1-D-1リフレックスへ、進化させました.

昨日(曲りなりに)完了した1-D-0ラジオを眺めていたら、ダイオードの検波出力と高周波段のグリッドが近い所にあるのが何だか気になります。
これは、高周波段を低周波増幅に再利用するリフレックス方式にはお誂え向きの配置です。(多分、無意識/意識的にやっていた?)それで、つい試してみたくなりました。

少しの配線替えと抵抗、コンデンサの追加で実現出来、スピーカではどうか分かりませんが、イヤフォンではかなりの音量で聴こえるようになりました。混信もあるので騒々しいほどです。
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回路図と主なポイント.
まず、検波ダイオード(1N60)の向きが以前とは逆になっていますが、これは最終段階で実験的に決めたもので、こちらの方が高周波段の発振の起き具合が緩く、帯域内で比較的安定しているようだったからです。

検波して得た低周波信号は50KΩと100pFx2のフィルタを通して、リーク抵抗経由で高周波段の第1グリッドへ注入しています。

リフレックス回路で一番問題になるのは出力部の処理で、特に高周波信号と低周波信号の両方をちゃんと切り分けながら、それぞれの信号を効率良く取り出さないといけないんです。

通常は低周波信号を取り出すのに、トランスやチョーク・コイルを使うようですが、それらを使うのはあまり好きではありません。
そこで、回路図のように47KΩの抵抗で低周波信号を取り出す方式にしました。
(これは、事前に1-D-0状態で試しに抵抗を入れて感度の落ち具合をみた結果でして、殆ど落ちなかったのに意を強くして、この抵抗方式で進める事にしたわけ)

次の問題は、その箇所を上手くバリコンのグランド側に繋ぐ事ですが、このコンデンサをあまり小さくすると(高周波的に)効果が薄くなるし、大き過ぎると低周波信号も落ちてしまいます。ここは妥協的な値472(=4700pF)にしました。
そして、低周波信号は104(=0.01μF)で取り出してイヤフォンに繋ぎました。(この辺りの値は、多少変わっても許して貰えそうですが...)

リフレックスの効果.
結果、音が随分大きくなりました。が、同時に混信ビートも騒々しくなりました。程々に音量調整をしないと、強い信号はガンガン聴こえます。(これは善し悪しですが、余裕があるのは良い事?)
これなら、(昔の)クリスタル・スピーカなら鳴らせるかも知れません。また、低周波トランス方式にすれば、もしかしたらダイナミック・スピーカを鳴らせるかも。
確かにリフレックスによる信号増強効果はあったと言えます。しかし、混信が目立つようになったので、次の課題は選択度の更なる向上でしょうか。

蛇足ですが、真空管を1S51U5にすれば、完全に真空管だけの1-v-1リフレックスができますので、これも出来ればやってみたいですね。

コンバータの再手入れ.
実は、今の回路構成にする前に電源部に問題がありました。低周波増幅を増やしたせいで、DC-DCコンバータの発振雑音がやけに耳障りになりました。(これが、やたらチーチーと五月蝿いんです)
調べると、電源1.5V化の時にコンデンサの値を増やし過ぎたために発振の基本周波数が、7KHz辺りに落ちていました。
今は、コンデンサを小さくして約10KHzに上げてあります。(耳の良い人ならこれでもダメでしょうが、当主には問題無し)

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