[041123]

U40の暗電流を、調べてみました  *追記あり

頂き物のU40も、偶には使ってみようと取り出して来たけど、いざ使おうとしたら、前日に新しいのを入れたはずなのに「電池残量が無い!」だって?そう言えば、以前にも数回そんな事がありました。
まあ、使ったアルカリ電池が一流メーカ品(!?)ではなかったので、そんなものかな?と安直に妥協していましたが、今回はどうも納得がいかないので、少し詳しく調べてみました。

結果、このU40、電源OFF時でも暗(スタンバイ)電流が約15mA、測り方によっては約50mAほど流れている事が分かりました。(但し、こんな測り方でいいのかどうか多少疑念はあるんですが)
今、メーカに問い合わせ中ですが、まさか新品時から不良でもない(?)だろうと思いますので、これが所謂実力なんでしょうね。
この調子だと非力な単4ですから、一晩ですら電池の入れっ放しは禁物ですね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
電圧変化の計測
休日1日を掛けて「電源OFF/時々ONでの電圧変化」を測ってみました。
新品(?)のアルカリ単4電池の片方にリード線を半田付けして、連続して計測。途中、時々1分間ほど電源をONにして下がり具合を見ました。

その結果は左図のようで、電圧はほぼ当初の1.4Vのままでした。電源ON時の下がり具合もそれほど変わってはいませんでした。・・・ところが、この後で正規に電源を入れようとしたら、直ぐに切れてしまいます。つまり、この電池2本はもう使いものにならなくなったってこと。

少しは電池のへたばる様子が分かるかな?と思っていたのですが、このデータでは皆目不明。(x_x;?

暗電流の確認と検討.
手間暇掛けて電圧を測ったのに役に立たなかったので、電流の方は手抜き/安直な方法で見ました。左上写真が、その様子。

何と!電源OFF時でも約15mA程流れています。それに1Vほどピクピクと針が振れています。シンクロで様子を見たら、約0.5秒毎に細いスパイク電流が流れていますが、定周期なので「電源SW押し確認」の動作にでも入っているのでしょうか?
別の(高級・高感度)テスタの250mAレンジで測ってみると、始めの約15mAから暫らくして約50mAに跳ね上がります。これは電流計の内部抵抗が低いせいでしょうけど、それにしても大幅アップです。(暗電流にしては大変多いですね!でも、作動電流にしては少な過ぎます)

そして、問題になるのは、この定常暗電流と持続時間でしょう。電池メーカMAXELLさん処のアルカリ電池のデータ(リンク切れ)を参考にさせて貰うと、単4相当品(LR03)では、持続時間は次のように読み取れます。このデータは、電池電圧が0.9Vになるまでの時間です。

定常暗電流概算放電抵抗推定持続時間
15mA200Ω(=3.0V/0.015A)130h
50mA60Ω(=3.0V/0.05A)50h
しかし、実際にU40が動作する電圧下限はもっと高いでしょうから、使える時間は恐らくこれよりかなり短くなると思います。
(20時間位だったら辻褄が合いそうですが...)

他方、電源ON時は約120〜150mA位流れるようですが、実は巧く測れていません。
どうも、直列に電流計などを入れると(見られるのを嫌がってか?)ちゃんと電源が入らないのです。(一瞬入りますが、直ぐに切れます)
これは恐らく、電源ONの電流で、内部抵抗の大きな電流計などを入れると電圧降下が大きくなって許容限界電圧を下回ってしまうからなのでしょう。(それにしても、その許容下限がそれ程低くない/狭いのは困ったもんです)

電池の入れっ放しと対策.
電池もあれこれ替えて調べてみましたが、どれも同じような傾向です。満充電したNiMHタイプでも、やはり一夜内蔵しておくと翌日はへなへなになっています。そりゃぁ、常時50mAも流れていれば当然でしょう。

よく「長期間使わない時には、電池は抜いておきませう」と書かれていますが、こいつは一晩でも、抜いておかないとダメみたい。
どうしても電池を入れたままにしておきたい場合には、遮蔽用の紙か何かを挟んでおく事にします。“ハイテク機器にローテク対策”と云ったところでしょうか。(左下の写真)

この暗電流異常が実は本体の故障だったら考え直しますが、これが実力で、こんなに電池で悩むのなら、敢えてこのカメラを使う事もなかろうと云うのが今の心情です。

これ用にスマートな携帯ケースも買ったのですが、無駄だったみたい。(まぁ、大容量のメモリスティック・デュオを買い足さなかっただけ良しとしますか)

[表紙頁]へ  関連記事の目次へ  [一言板]へ