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[2017年2月20日]
3D WEBカメラの改造、展開

これまで、周辺の看視(“監視”ではない!笑)の為に、(安価な)USBカメラを使い、死角を減らそうと台数を増やす方向で検討して来たが、一転して、スマホ用魚眼レンズを使えば、少ないカメラ台数で広い範囲をカバー出来そうなので、そちらに方向転換することにした。

これは、百均魚眼レンズが、今のUSBカメラCS-3DW300にピッタリ、フィットしたこと(図2<クリック>)と、視野が約2倍程取れて、必要範囲をカバー出来ることが、その理由。

(魚眼)レンズを付けると、視野角が約60度が約90度程に広がるだけなのだが、私の欲しい左右方向の視野としては十分なので、上下映像をソフト的に削ったり(図1)して、ハードウェア&ソフトウェア的に細工をしようと思っている。(上下の削り取り幅や枠の位置などは、手動で任意に調整出来るが、今は半固定)

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魚眼レンズの効果
昔から、「魚眼レンズ」と聞くと、視野角が極端に広くて、周辺が酷く歪んでいる画像や映像を思い浮かべていたのだが、これ(「百均魚眼レンズ」)を試してみると、予想外に周辺歪が少ない。
勿論、視野の方は、ノーマル(図3)に較べて、広くなっている。(図4<クリック>
(尤も、欲しいのは左右で、上下にまでは必要無いのだが。苦笑)

室内だけでなく、実際に、屋外風景を見てみると、必要な範囲はカバー出来ているようだ。
これなら、通常カメラ4台分を、魚眼2台で、十分賄えるだろうと見た。

オマケに、横にはもう1台分の撮像素子=カメラがあるので、必要なら、それに切り替えれば、視野は通常の狭さにはなるが、“普通の映像”も見られるので、このCS-3DW300ならではの面白さがある♪
(ただし、2台のカメラの映像を自在に表示させるためには、自前でプログラムを作らねばならないが)

で、「魚眼」と銘打つほどの「魚眼レンズ」なのか否かは、後で検討するとして、私の欲しい視野が得られそうなので、現用看視系を、これらに置き換ることにした。

枠の固定
この「百均魚眼レンズ」は、付属のクリップそのままでも、CS-3DW300に留めておける。(図5)
だが、付いているクッション材は、早晩へたってしまって長持ちはしないだろうから、レンズ部だけを組み付けることにした。

「飾り枠」を外して、中の小突起群をリュータで削って平らにしてから、「レンズの枠」だけを先に貼り付けた。(図6<クリック>
これは、レンズが(多分)プラスチック製だろうし、接着材の出す蒸気(瘴気?)で、レンズ表面が浸潤されるのも嫌だから、枠が固定出来るまでの間、レンズは外しておいた。

ただ、レンズを分解すると、ゴミが入り込むのが鬱陶しいが、これは丁寧に払い落とすしかない。
小さなゴミでも、目障りになるので、この掃除は結構面倒だ。

これは魚眼か?
「魚眼レンズ」を装着すると、少しピントが狂う(ような気がする)ので、CS-3DW300側のレンズを、ピンセットを使って微調整した。
だが、往々にして、私は廻し過ぎるきらいがあるので、結局、どちら方向に廻せば正解だったのかが、良く分からない。まぁ、こんなもんか!で、終らせているんだが。(苦笑)

ところで、この「百均魚眼レンズ」の視野角は、一体どれぐらいかを、分度器を使って調べてみた。(図7)
ノートPCの表示面をターゲットにして、その端から端までカバーした場合、レンズ無しだと約60度、「魚眼レンズ」では約90度だった。見える範囲の拡大は、横方向で1.5倍、面積で2.25倍なわけだが、こんなに狭い広がり角だったとは!
道理で、端部の“像の歪み”も、少ない/小さいわけだ。(図8<クリック>
これなら、ソフト的な補正処理などは、殆ど不要だってことだな。

魚眼なら180度近く見えるはず!とは、思い込みだったわけだが、このレンズは“魚眼”というより“強ワイド・レンズ”と呼ぶべきものかも。
まぁ、“スマホ・自撮用”なら、この辺りが妥当な線なんだろうな。


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