[080511]
Caplio R3/R30ジャンク、修復失敗
安いジャンク品は、時には思わぬ災厄を持って来るようです。
今回は、Caplio R3のジャンク、J&Pのジャンク市で、面白そうだと\200(税込)で拾って来たのはいいのですが、つい釣り込まれてしまって。
これが治せないもんだから、オークションで別のCaplio R30不動品を買って、これもまた治せず。(総費用\1,520)
(レンズだけは、中へ引き込めたけど。左写真<クリック>)
(更に治せそうに無い)別のを、並行して入札していたのですが、際どい処で上位入札が一件あって、運良く?そのカスを掴まずに済みました!(危うく、“ババつかみ”になる処だった)
CaplioのWide Zoomの不動ジャンクは、素人が触るものでは無いですねぇ!
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Caplio R3の方
「7.1倍光学ズーム」の文字に惹かれて、¥200なら惜しくない!と、他品と一緒に買って来たもの。
薄型の高倍率ズーム機は、出来れば一度試して見たいものだと思っていたので、何とか治せないかと、かなり気合を入れたのですが。(これが、間違いの始まり?!)
外装は、当て傷も殆ど無く、丁寧に使用されていた様子。でも、シャッタ・ボタンの頭のメッキが剥げているので、相当使い込まれていたようです。
だから、中を開けて、横収納型中間レンズのアームが折れているのを見て、“あぁ、これは疲労骨折か?!”と思ったほど。
不具合
まず、これの不具合は、電源が入らない事。中を開けて、基板類も目視で調べたのですが、原因不明。
また、CCD基板と「主レンズ」との間に、横収納型の中間レンズが2個ありますが、その内の1個のアームが折れて、レンズ部だけ中に転がっていました。
こんなものが中に転がっていたら、当然、レンズ本体を、中に引っ込めらませんね。(左写真)
更に、「手ブレ抑制用メカ」の小さな磁石棒3つが、中の金属部に纏わりついていました。接着が剥がれた後、転がって行って、くっ付いたのでしょう。(左写真<クリック>で、それら)
(うーむ、力の掛かる所で、接着剤だけで異種物同士を接続固定するのは、プロでは“ルール違反?”では無かったっけ?)
こちらは素人ですから(臆面も無く)、瞬間接着剤で、レンズのアームや磁石棒を引っ付けてみました。
でも、やはり、電源が入らず、結局、このCaplio R3は使い物になりませんでした。
Caplio R30の方
次に、「状況不明」のCaplio R30ジャンクを、オークションで購入。
うっかり、電源が入るかどうかを確かめずに買ってしまった!(が、来てから見たら、バッテリが入っていたのに、全放電状態だったので、尋ねるだけ無駄だったかも)
これも、振ると中で“カラカラ”と音がします。恐らく、もぎ取られたレンズ部が転がっているからでしょう。
電源は入れずに、何はともあれ、先ず分解!
CCD部を外した状態が左/上写真で、見事にアームが3分断!
「主レンズ」が内側へ戻って来る時に、この「中間レンズ」がタイミング良く横に収納されれば問題は無いはずなのですが、どうも、それらにタイミングのミスマッチが起きたため、アームが折られたようです。でも、それを避ける手段がちゃんと採られていない?
それらが挟まったのに、更に駆動系が「主レンズ」を強引に収納しようとして、電子回路のどれかが過負荷/
過労で死んでしまって、「電源入らず状態」に陥ったのではないかと思います。
これで、完全に修理意欲が萎えました...例え、これを修復したとしても、こんな連鎖が起きるようでは、また同じ事が起きるのは必定!
修復出来ても、後々“安定・安全に使える保証は無い”と感じました。
この機種は、“正常動作品”は面白そう。 だけど、“弄る対象”にするのはダメ!
制御系の安定性
(これは、当主の迷信の類なのですが、)ジャンクのノートPCやデジカメを素人修理する場合、殆ど、そのシステム/機械の持つ「余裕度」あるいは「安定性」(船の復元力みたいな特性)に助けられているようなものだと、常々思っています。
良い設計の製品だと、素人がちょっとパーツを入替えた位では、性能・機能の方は殆ど変らないか、問題は生じない。(但し、長期信頼性などは、ガタ落ちになりますが)
だから、上手く治せたのはその製品の設計の質が良かったからだし、逆に、ダメだったものは、設計品質がクソだったから?
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