[100323]

50V_DC電源を、多出力型にしました

先に作った50V_DC電源ですが、まだ使い込んでいないのに、次々と改良・改善案が浮かんで来て、我乍ら呆れ中。
先日、真空管ラジオ用に有用な6.3V、1.4V出力の改造電源を、追加で用意しましたが、これを同じ筐体に入れ込むには、24V基板が2枚も入っていると邪魔!(左写真クリック)

そこで、24V基板(VS50B-241枚で50Vが出せるように改造して、他の1枚を外しました...首尾は上々!
その空きスペースに、改造電源を追加組み込み。(左写真)

固定電圧(6.3V,1.4V,-12V)、それと可変電圧(5〜50V)出力は、前パネルに元から付いていた6Pメタル・コンセント(メタコン)から、取り出すようにしました。
50V化で、電解コンの耐圧(不足?)と、出力ブリーダ抵抗が少し焦臭いなど、改善点が残ってます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
24V基板の50V化
24V基板1枚で50Vが出せないか?と云う疑問は、当初からあったのに、折角2枚もあるので使わないと損?!で使ってしまいましたが、今回は場所を開けるために、強行試行。
やるべきは、“出力電圧制限の緩和(ツェナー50V化)”、電圧可変範囲の拡大”、“出力部電解コンの耐圧増加”です。

“上限緩和”のために必要なのですが、50Vツェナーなど手元に在るわけが無い。
で、買って来るまで、もう1枚の基板から拝借して、直列接続にして“上限電圧”を2倍に!(左/上写真)
また、“電圧可変範囲”は、R21に並列に1KΩを繋いで、拡大。(左上写真&<クリック>)
尚、低電圧域の改善方法は、前回のまま

電解コンと残問題
出力部の電解コンは耐圧100Vのものに交換しましたが、他に2個ほど耐圧50V(4.7μF)のものがあるので、いずれ交換も考えないといけませんが。(左写真)

で、暫く50Vを試していると、無負荷なのに何やら焦臭いぞ!
...これは、多分、出力部のブリーダ抵抗(2〜3W?)が発熱しているせいでしょう。
取り敢えず、(余分な)消費電力を減らすのに1個は外しましたが。(W数が2倍のものに変えるべきか?左写真<クリック>)

50V出力例と回路図
VR(V.ADJ)を右に一杯回す(抵抗値≒0)と、出力電圧は最大55Vになります。(左写真&クリック)
このVRはB型ですが、この改造電源では、電圧の高い範囲で変化率が大きくなる(電圧が急に高くなる)ので、ちょっと面白くない。
多分、VRをC型(回転角が大きい範囲で、抵抗変化量が少なくなるタイプ)にすればいいのでしょう。(一度、試してみたいのですね)

基板1枚とVR1個で、5V〜55Vの範囲で、(自由に?)可変出来るようになったので、前パネルのSPEED H/Lのスイッチが、お役御免になりました。
(使い勝手から見れば、こちらの方が便利になったので文句は言えないのですが、何だか勿体無い!...スイッチは沢山あって、パチパチ切り替える方が愉しいかな?

出力端子など
後は、先に改造した小型電源基板(6.3V,1.4V,-12V 供給用)を取り付けて、配線。(左写真クリック)
電圧出力は、元々付いていた6Pのメタル・コンセントを使って、取り出すことにしました。(左写真)

固定電圧の方は、特に値を見る必要は無いので、直接出力してありますが、可変50V系は、従前通り電圧値、電流値をメータで読めるし、右端のスイッチで出力のON/OFFが出来ます。
(自分の思い通りの電源が出来たので、至極満悦!v(^^;)

[表紙頁]へ  関連記事の目次へ  [一言板]へ