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[2017年12月05日]
DTN-6700ジャンクを、買ってみた

近頃は、ナビ機そのものが欲しいというより、その不良原因は何か?それを治せるか?の方に興味が移って来て、その為の材料として、極力、不良品で安価なものを探している。
(単体が安くても、付属品や送料の値が張るものや、意識的に値を高く設定してあるジャンク品は遠慮・敬遠している)
このDTN-6700は、そうしたヤフオク!出品物のひとつで、“電源入らず、裏面ベタ付き”というジャンク。(¥664送料込み)

調べたら、電源不良は、逆接続保護用らしいダイオード(もしかしたら、電圧制限用ツェナー・ダイオードかな?)がショート状態になっていて、これを外したら正常状態に回復

表面のネチャネチャは、エチル・アルコール(エタノール)とイソプロピル・アルコール(イソプロパノール)で、一応拭い落とせた。(図2<クリック>
(動作するようになってから分かった瑕疵)“表示色不良”は、手持ちの「DTN-6500用LCDパネル」と置き換えたら、綺麗な表示になった。(図1)

修復が完了し、携帯してテストしてみようか?と思ったが、丁度入る携帯用バッグが無い。
それに、7型は大きくて、ポケットにも入れ辛い。
(このサイズ、“携帯”には向かず、今は、机上のコヤシになっている。苦笑)

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電源入らずの原因
電源が入らない原因を調べようと、(電流計付き)直流電源を繋いでみたら、印加電圧がゼロ近くでも、電流計の針が振り切れる!(オヨヨ!)
これは、電源系統の何処かのショートだろう。
(しかし、DC-DCコンバータ式のACアダプタなら、出力保護回路が働いて電圧は出なくなるだろうが、安物のACアダプタなら、発煙・発火事故になる恐れもあるにゃぁ)

原因を探るため、主基板の裏を見ようとしたのだが、なかなか主基板が外せない。
無理に取り出すのが難しかったので、(使う予定の無い)TV用アンテナ・コネクタの半田付けを外して、主基板を取り外した。(図4<クリック>
その、主基板の表裏を眺め回したが、裏面(配線面)は見るほどのものも無かった。

やはり、ショートの原因は、“電源入力部”近くの“ダイオードの壊れ&ショート”だろうと、最後に断定した。
このダイオードを外したら、あっさり、ショート状態が解消された。(図3)

補修と反省
この電源入力のダイオードは、電圧制限用(ツェナー・ダイオード)と逆接続保護用(通常ダイオード)のいずれか、あるいは両方の働きをさせる為のものだろう。
アマチュア的には、無しで済ますことも出来そうだ。
でも、気分的には修復したという意味で、ランドも残っていることだし、逆接続保護用として、手持ちの電力用ダイオード(200V、1A)を半田付けした。(図5)

その後、液晶ユニットの接続フレキを結合して、電源を入れて動作状態を見た。
バッチリ起動した! ...そして、(何か妙な)表示が出て来た。(後述)

これで、電源の不具合は解消出来たのだが、少し反省がある。
結局、不具合の原因は、一番見え易くて、主基板を外す必要が無い場所にあったわけだ。(図6<クリック>
それなら、何もわざわざ、TVアンテナ・コネクタを外してまで、主基板を取り出す必要は無かったのに!
もっと早い段階で、さっと判定して、結論を出してしかるべきなんだ!(自分への愚痴)


LCDパネルの入れ替え
電源が入るようになり、本体が起動するようにはなったが、何だか表示が良くない。(図7)
青色が不足しているような感じだが、これは、追求しても改善は出来そうにない。

幸い、これと同じ系統で、7型のDTN-6500のジャンク品(ナビSD無)を幾つか買ってあった(3台¥664送料込み)ので、それのパネル1枚を、この不良パネルと交換してみた。
コネクタは、まったく同じなので、差し替えは問題ナシ!やはり、綺麗なもんだ!(図8<クリック>
でも、「窓枠」が異なるので、本体側と合わせてパチンと留められないから、結局、“裸パネル(タッチ・パネル付き)”だけを入れ替えた。

“側面や裏面のベタベタ”を除くのに、一番手間が掛かったが、実は、良い方法があることが後で分かった。
その方法については、もう少し“現物検証”が必要だと思うので、更に、“ベタベタ付きのジャンク”を探さねば!(笑)


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