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[二〇一七年十一月二十三日]

20000mAh巨大バッテリを、分解&利用中

(「一言板」で書かれていた)魔流さんのお話の20000mAhモバイル・バッテリってどんなものかな?と凄く興味が湧いて来て、ヤフオク!で見掛けたジャンク品(図1 Super Power Bank Model:HD-02)を落札してみた。(¥701送料込み)

当初、(故無き“思い込み”で)“平板状”であれば良いがと期待していたが、実は違っていて、開けてみると円柱状“18650タイプ”が6本(全部並列に)入っていた。
ジャンク品になった理由は、充電口(microUSB端子)が外れて中に落ち込んでしまい、充電/使用不能になったからだそうな。(図2<クリック>
(開けて見たら、こりゃ、芋半田元凶だ!やっぱ、中華製品か!?)

この“巨大バッテリの実力”を推算してみると、もし1本に3334mAh以上の容量があれば、6本で20000mAhになるから、理屈上の齟齬は無い。
問題は、本当にそれだけの容量があるものを使っているかどうか?だが。
それに、前に相当こき使われていたとしたら、劣化も進んでいるかもしれない。

通常の2200mAhのセルなら、手元にはかなりの本数が溜まって来ているので、別に面白くも何ともない。
だから、是非、3300mAhのセルであって欲しい!と念じつつ、2本ずつ組にして、ナビ機の“外付け電源”にして持続時間を調べている。
・・・後日(11/24)、セル毎で放電状況を調べたら、2本が2000mAh相当、2本が1000mAh相当、2本が廃品だった。
また、これの「充・放電制御部」が、Li-ion系バッテリの(無監視/放置)充電に、利用出来るかもしれないので、試している。
・・・幾度か試したら、一応“満タン”近くになると、自動的に出力が低下して、注入電流がゼロになるので、“放置充電用”として何とか使えそうだ。
ところが、その後、空のバッテリを充電しようとしたら、壊れてしまった。調べたら、なぜか“iP5306”(中華製)という石が死んでしまっているらしい。もう、使えん!

 
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ナビ機への適用

先ず、2本を並列接続(3.7V)にして、百均グッズ「シャボン玉セイバー」を加工した中に納めた。
このセルには、端子タブが付いているので、それをそのまま利用して、リード線を半田付けした。(図3)
(バネで押さえる方式は、手持ちの場合、時々、電源が瞬断することがある。むしろ、リード線は半田付けしてしまう方が無難)
それを、ナビ機(Clarion QZX-3020 DrivTrax P50 ¥972送料込み)に使ってみた。(図4<クリック>

手元に来てからの最初の充電は、満充電したつもりだったが、そのナビ機の電源は入れずに一晩放置しておいたら、朝一番で、“電源が過少!”の警告が出た。...え、充電不足?
この“2本組み”は、“セル不良”になっていたのかもしれない。

残りの“2本組み”で、充電・放電の様子を調べていて、目下、3時間は持続可能なようだが、もう少し、長時間調べる必要がある。
因みに、Clarion社の説明書では、『内蔵Li-ionバッテリ(3.7V、1200mAh)で約4時間の運用が可能』とあるから、この“2本組み”でなら8時間位は楽勝!のはずだが。(?)

ざっと調べたら、このセル2本並列供給で約4時間半、“バッテリ目盛”直視でナビ機のON状態を維持出来た。
ただし、“GPS観測動作”をさせていないから、その場合はこれより消費電力はやや多く、時間は短くなるかも。
期待したほどの能力は無さそうな感じだが、一方充電の方に手落ちは無かったかどうか、確かめなければ!

充・放電制御部の利用?

手元には、「18650バッテリ」用の充電器は、(市販品を含めて)幾種かあるのだが、もしこのセルが3300mAhだったら、“制御の仕方”は多少は違うかもしれない。
それに、2本以上並列のセルを放置状態で満充電に出来る充電器が無い。
そこで、この「充・放電制御部」だけを、(再)利用出来ないかと考えた。(図5)

「LED式デジタル電圧計」を付けて(図6<クリック>)試していると、これの面白い特性に気が付いた。
 +満充電に近くなると、充電電圧は、ずっと4.23V〜4.25V辺りを維持し続けている。
 +供給源の電圧が高くなり過ぎると、充電中止(出力3V以下)になる。

大元の電源を5Vに限定しているための応答/反応かもしれないが、この特性は、面白そうなので、“自家用充電装置(?!)”として使えるか?どうかだ。

充電用出力として、本来の“バッテリ充電部”からリード線を引き出して「3.7V バッテリ直充電」をする方と、(サブ/オマケとして)備え付けの5V USB端子経由で「スマホ充電」などをする方の、“両方”を活かすつもりだが、果たして、実力の方はどうかな?

制御部を箱入れ

「充・放電制御部」を元のケースに入れたまま使うには、ちょっと嵩張り過ぎだし“無粋”なので、ケースをあれこれ考えたが、百均店(セリア)へ行くついでがあったので、店中を物色して回った。
丁度手頃なプラ・ケースはあったが、ちょいと遊び心を出して、子供の玩具コーナーで見付けた「ミニカー」とその「紙ケース」を利用することを思い付いた。(¥108税込み)

それを買って帰って、自動車を少し切取り加工してから、その上部に、ホットメルト・ボンドで、「制御部」と「デジタル電圧計」(の端々)を留めた。(図8<クリック>
箱の両側は、USBプラグ類を通す角孔を開けて、適時抜き差しが出来るようにしてある。
自動車は、自由に(!)左右に動かせるので、プラグ類の抜き差しは難しくない。

これで、(サブ/オマケの方で)スマホなどを充電してみているが、当然ながら、この方式だとそれほど速い/高速充電にはならないようだ。(図7)

この“箱”を見ながら、緊急自動車なら、LED表示は“赤色”の方が良かったかな?とも思うが、生憎手持ちが無いし、長時間表示に赤色は好きではないので、これでよし♪とした。(笑)


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