[090812]

マルチOS対応CFを、作ってみました

先日、PC110のWin-CF用ファイルを作った時、利/乱用した2GB-CompactFlashを、“そのまま、元の単OS版に戻すのも能が無かろう”と思ったので、マルチOS対応として整備してみました。

尤も、“マルチOS”と謳う程でもなくて、単に、FAT16で、PC-DOS/Win3.1、Win95、Win98が切り替えられる程度ですが。

“切替マネジャ”は、大昔のSystem Commander 2000SC-2000 左写真<クリック>)と、それに、今、入手可能なフリーの
 *MBM0.39 (メイン:The Electronic Lives Manufacturing
を、またFDイメージの焼き込みには、
 *RWFD (メイン:K.Takata's software)を使わせて頂きました。感謝!<(_"_)>

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準備FDなど
MBM、SC-2000共に、Win95,Win98など、OSを組み込む毎にMBR(マスター・ブート・レコード)が壊されるので、毎回“建て直し用FD”が必要になる...と説明書きにありましたが、その通りデシタ。

MBM0.39は、DownLoadさせて貰ったファイルを、RWFDでFD1枚に焼き込み。また、SC-2000の方は、源CDROMの「FD作成」メニューからFD2枚組を作りましたが、実使用は1枚だけ。

Win95,Win98は、PCカード(内のCF)に用意して、PCカード・スロット経由で読ませる手法にしました。(左/上写真<クリック>)
(外付けCDDを用意するのが手間だったし、カード内CFのソフト類のメンテナンスも兼ねて)

PCカードの読み出しとハードウェア
いざ、PC-DOS上で、PCカードから読み出させようとしたら、結構面倒。
旧いFDを探し回って、IBM製のEZGOINGファイル群一式を探し出して来て、左図のようにconfig.sysに組み込む必要があったりして、汗汗汗!f(-,-;;;
(余談ですが、DOS関係ファイルを全部DOSフォルダ/ディレクトリに入れておくのは、当方の習癖で、一般性無し)

ハードウェアは、左写真<クリック>のように、ポトリ+FDDを使ってやりました。
(もし、全部の作業を“PCカードだけ”でやれたら、面白いかもしれないが、難しいでしょうね)

尚、ツール類などの小物ソフトは、Win95、Win98を組み込んでから、その上で転送すべきで、急ぐからと、PC-DOS上などでやると、8文字以上のファイル名が崩れてしまうので良くありませぬ。

パーティション分割
パーティション分割の作業自体はそれ程難しくはありませんが、それぞれのOSに配分する割合を、どうするか?でした。
考えた末、今回は、PC-DOS/Win3.1、Win95、Win98の比を6:7:7 にしました。(左画面は、2GB-CFの例)

最初のパーティションPC-DOS/Win3.1の割合が多いのは、支援機(Win2000/XPマシン)からCF側にファイルを渡す“中継場所”が必要だし、“共通ツール類置き場”にもしたかったから。
(因みに、支援機の方からは、USB/PCカード経由だと、残念ながら、このCFは頭の1ドライブしか見えないのです)
OS組み込み
パーティション分割後は、それぞれのパーティション毎に、FDのPC-DOSで立ち上げ、CFをFORMATして、Win-OSの種をPCカードからCF内に転送し、CF上でそれのSetupを実行しました。
で、Win95までは、比較的簡単?に事が運んだのですが...

更に、Win98で、setup /nm を実行したら、前のWin95のパーティションを「マスク」しておくのに気が付かなかったので、“アワワ!”となりました。(左写真)
この「マスク」は、適宜、付けたり外したり出来るので大変具合が良くて、バージョン違いの同種のOSなど簡単に組み込めそう。
仕上がり
左写真は、MBMの“OS選択画面(詳細)”で、全パーティションのマスクは外してあり、Win98を選択起動する時の状態。
(このメニューは、シンプルで分かり易いので、好き!もっと、グラフィカルにも出来るらしいが、LBAが使えないのでダメでした)

自動起動タイマを設ける事も出来るようですが、今は付けていません。
“Enter”キーで起動すると、そのパーティションに、自動的に“aマーク”が付け替えられていました。

相互参照
そして、OSが立ち上がると、(「マスク」を外してあれば)相互に全パーティションを見る事が出来ます。

PC110の場合、内蔵フラッシュは常にDドライブ、始めのパーティションは常にEドライブになっています。
なので、Eドライブに置いてあるツール類は“同じリンク先”になるから、“ショートカット”に同じ物が使えるって事ですね。

OSがWindowsLinuxのように大きく違うと、相互参照などは難しくなるでしょうが、まぁ、そんな必要性も無いか?
集約の功罪
(世の中、中央集権から地方分権への動きがあるようですが、)当苑では“効率向上”を目論んで?ちっちゃな“中央集権化”をCFでやってみました。(お蔭で、また、小容量のCFが、沢山余って来ました)

しかし、このCFのバックアップの方は、どうしましょうかねぇ。
MBMと一緒に公開されているDISKXを上手く活用出来れば、可能かな?

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