PC110 液晶パネルを、改造してみたが
先回、PC110ジャンク品に使えないかと思って、（「偏光板」と「？位相差板」を剥した）「液晶パネル」に、今回、市販の「偏光板」と「1/4波長板（＝90度位相差板）」を補填して、改造（補修！）してみた。
ちゃんと256色が出ることを期待していたのだが、結果は思わしくない。
“カラー表示”の質（“色味”と“コントラスト”）が極めて悪い。（図１、図２<クリック>）
また、“文字表示”もちゃんとした白色｜黒色が出ないから、着色している上に暗くて、「コントラスト」の悪い表示しか出来ていない。
「1/4波長板」は、これらの不具合を解決出来る部材と思っていたが、どうやら、そうではなかったようだ。
これは、単に“液晶の視野角”を広げるだけが目的ではないのかな？
だとしたら、“色味”の方は、「偏光板」の特性の方を考えないといけないのかもしれない。
（もしやと、「制御基板」入れ替えてみたが変化は無かったので、それが色不良の原因でもなさそうだし）
現在は、「液晶パネル」の前後には「（接着剤に張り付いたゴミだらけになった）偏光板」を貼り付けただけにしてある。
闇雲に、市販の「偏光板」や「1/4波長板」を使っても、表示品質が良くなると期待する方が無理らしい。
（しかし、これで諦めるか否かは、まだ分からない。もっと知識や素材が増えて来れば再挑戦も考えたい！）
尚、光の“波長と色”については、「Google検索で拝見した情報群」を利用させて貰った。
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偏光板と1/4波長板の入手
今回入手した市販品（板＝フィルム）：
・「偏光板（無色・表面平滑）」（透過率：43%、クロス：0.03%、平行：32.3%、偏光度 99.9% 125x125mm2 片面接着剤付き 2枚 \975送料込み） ・・・ （図３）
尚、“接着剤付き”は、実験には不適だった！ゴミが付いて取れないからだ。
・「1/4波長板 at 550nm（黄緑色）」（位相差値：140nm、厚さ：45nm 125x125mm2 接着剤無し 2枚 \3,672送料、手数料込み） ・・・ （図４<クリック>）
ネットで検索して、通販で購入出来た。
必要サイズは、PC110の画面を勘案して、125mm角ならどのように回転させても適用出来るが、250mm角ならそれが4枚切り取れる。
でも、今回はテスト用なので、2枚だけにして、価格と送料とをにらめっこして決めた。
どちらも、両面に薄い保護シートが貼り付けてあるので、これを剥して使え！とのこと。
でも、興味深かったのは、「1/4波長板」用の「保護シート」も同じような働き（位相差効果・円偏光作用）をするようなので、場合によっては、これなども利用出来るかも。
「1/4波長板」の中心波長は550nmのようだが、“波長依存性”はそれ程大きくはないようなので、特定色の強調などは無さそうだ。
1/4波長板の置き方
“カラー色味”を補正するのに、「1/4波長板（円偏光板）」必要なのかどうかは、知識が無い。
（原理があまり良く分かっていないので、）兎に角、実験的にやってみるしか手は無い。
先ず「偏光板」の置き方は、原理的には、“最大−明るさ”と“最小−暗さ”が得られるようにしておけば良かろうということにして、隙間に「1/4波長板」を挟んだ。（極薄なので、実験がやり難いが）
そして、「1/4波長板」を「液晶パネル」と「偏光板」の間に入れて、傾きを変えて表示状態を見た。（動画１）
色々やってみたが、どの角度にしても、「色」と「明るさ」と「コントラスト」の最適解は無かった！
「明るさ」と「コントラスト」が良さそうな場合は、全体が“赤紫色”掛かって焼けたような感じになる。
この“色味”は、どうも緑色が不足している感じだ。
「1/4波長板」で補正してみようとしたわけだが、“正解”ではなさそう！
そこで、「液晶パネル」の前後を、「偏光板」だけにしてみた。
やはり、カラー表示の“色味”は、似たようなものだった！ ．．． 結局、「1/4波長板」は無駄だったらしい。（とほほ！）
（こんなにカラー表示が悪いと、「1/4波長板」で“視野角”が多少広くなったとしても、あまり意味が無いなぁ）
白背景？と文字表示
何とか「白背景」を出そうと試みたが、なかなか思うような白色は出せない。（図５）
白色に見えても、画像を出してそれの“色味”や“コントラスト”を良くしようとすると、段々「白色背景」ではなくなってしまう。
まぁ、白色が“何も色が無い状態”ではなくて、“3原色がフルに出ているべき状態”だから、どれか一色でも「液晶パネル」から透過しなかったり透過量が不足していたら、綺麗な白色は表示出来ないわけだ。
試しに、一番「明るく」て、「コントラスト」の良い状態で“文字表示”をさせてみたら、紫色の背景になってしまった。（図６<クリック>）
昔、こんな表示のワープロがあったのを思い出している。（苦笑）