[110105]

TPX40でCFの速度を、再度確認しました

TPX40の載せた16GB-CFの非実用的な遅さが、今までの調べ方では判らなかったのですが、(皆さん方がよく使っておられるらしい)CrystalDiskMarkを使わせて貰って、調べてみました。

その結果、このCFは、「4KB単位での書き込み」が、異常/普通?に遅い事が判りました。(下図左端)
(尚、<クリック>で、実物写真。但し、HDDは参考品)

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実感と数値
上記は、いずれも、Win2000を組み込んで、その上でCrystalDiskMarkを走らせて調べた値です。
CFMDTPX40上で、またHDDは、実用的な参考品として調べたもので、TPR31上での値。

実際の使用状態については、例えば、Explorer(エクスプローラ)アイコンをクリックしてから、全開になるまでの大体の時間は、
 +CFでは、約15〜20秒
 +MDだと、 約1秒
 +HDDで、 一瞬

その他のアプリでも、CFでは、度々クリックをミスしたかな?と、二度三度クリックする事になり勝ちで、時にはフリーズしたような感じになります。(まぁ、我慢して待っていれば、処理は進むのですが、やはり今の時代には向かない)
その点、MDでは、少し遅れはあるものの、クリックへの応答も許容範囲内です。
その感じと、上記の4KB単位の書き込み速度は、よく対応しているような気がします。

尚、「4KBの書き込み」以外の他の値が良いのは、多分バッファリングなどによる効果かな?
これは、実際の操作中に、時折シャキッと素早く動く事があるので、それが数値として出ているのでしょう。

書き込み遅さの原因は?
CrystalDiskMarkを使えば、その「4KBの書き込み」で、CF遅さが/も、判別出来るようですね。
やはり、(当苑では)4KB書き込み速度:0.1〜0.2MB/s辺りが下限のようで、それ以下だと実用的ではない。

因みに、このCFはFAT32ですが、クラスタ・サイズは最小1KBで、増減は1KB単位で行っています。(左図)
残念ながら、このクラスタ・サイズと、CFの遅さとの関連性は、特に無さそう。

チャージの押し込み
やはり、速い遅いは、メモリ・セル自体の書き込みの問題ではないかと思っています。
原理的には、「読み出し」は壁(バリア)の内側のチャージ(電荷)による誘起電圧を外から読むだけですから、軽い仕事?でしょうが、「書き込み」の方は、壁を越えて無理矢理チャージを押し込む(1)、または抜き出す(0)必要があるので、力仕事になり、時間が掛かるって事なのでしょう。(勿論、仮説ですが)

ま、いずれにせよ、クラシックCFは、新しいマシンには使えそうにない、というのが実感でした。

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