[060217]

TPi1400電源の不良原因を確認しました.

ThinkPad i1400の「不動電源ユニット」の不動原因を調べて、疑わしい箇所に(間に合わせの)処置をしてみました。

これまでは、制御用IC-MAX1632EAIが怪しいと睨んでいたのですが、てんちょうさんへろへろさんのお見立てでは、“コンデンサの劣化だろう”との事なので、“なるほど、なるほど!”と調べてみました。

電源ユニットの上にずらりと7個並んでいるチップ・タンタル・コンの両端を、全部改めてじっくり加熱・再半田付けし直したら、恐らくこれで不良から回復したのでしょう、正常に動作するようになりました。

左の写真は、処置済み電源ユニットを載せて、HDDナシ、CPU放熱器ナシ、キーボードなし、メモリ64KBアリで、FDから起動した状態。
<クリック>で、(動作マシンから外した)HDDを仮載してWin98を走らせた状態。(いずれにしても、放熱器が無くてCPUが急速に熱くなるので、長時間動作させるのは怖いです)
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コンデンサのチェックと処置.
部品の中で劣化し易いのは、ICなどよりコンデンサ(キャパシタ)の方だ!と云う事は、一応知識としてはあるのですが、表面ヅラが綺麗だとつい除外したくなります。(でも、不良の可能性があれば、一度は調べてみなくてはいけませんね)

まずは、縦型の電解コン4個を外して確認したのですが、特に異常は無し。
次に、ひとつ外してみたタンタル・コンも問題無さそうでしたが、ふと「そのままで、じっくり加熱したら、不良が更に進行するか、あるいは逆に回復するか?」興味が湧きました。

60Wの半田鏝で各端子それぞれ5〜6秒位ずつやってみたら、その後どうやら少し回復側に寄ったみたいで、結果、素直に電源が入るようになりました。(見事!)
(写真の縦型コンは外して調べた。楕円内のチップ・コンは、両端を長時間加熱・再半田付け処置)

これら7個の内どれが問題だったのかは不明ですが、劣化が進行中だったのは多分間違いないでしょう。それが、加熱によって逆行したのではないかと思ってます。(が、我乍ら眉唾)

本来なら、全部正常品と取り替えるべきなのですが、今回は確認だけ。まぁ、「動作ジャンク」本体の方も部品不足なので、これ以上は無駄!今回の処置と結果で満足する事にします。
(後、時々ACアダプタを差して試していますが、まだ動いています)

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