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[150921]

ジオラマ用パワーパック・ジャンクを、買ってみた

当面は使う当ても無いのだが、中味を見たくてジオラマ用のパワーパック(KAIEDA製)のジャンクを買ってみた。(図1 \1,456送料・手数料込み)

およその中味・回路は分かっていたのだが、直流化整流器にセレン整流器を使っている処などは、随分(昔の)時代を感じさせられた。
恐らく、アマチュアの手作り品を製品化したのだろうし、その回路構成でも、今までずっと通用して来たらしいから、鉄道模型用の電子機器類は、それ程進んでは来なかったのかな?

多分、最近では電子化も進んでいるのだろうと思うが、やる事|やれる事といえば、“自動運転”、“ポイント切換”か“自動的環境変更”くらいではないのかな?(いや、天候や気候変化、天変地異などを考えれば、もっと有る?笑)

実は、そうしたことをパワーパック側だけで出来ないか?と夢見ているのだが、このパワーパックは、改造したりするのが、かなり難しそうだし、また壊してしまうのも勿体無いから、これはこのままだ!
因みに、走行実験では、ダンピング抵抗を入れておけば、特に問題無し!だった。(動画1<クリック>
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内部構成
ビス4本外せば、簡単に開けられて中が見られる。(図3)
(これに対して、TOMIX 5001PowerUnitなどは、プラスチック材で封入されているようで、開けて見たくても筐体を壊さないと出来なさそう)

「DC電源」とは言うものの、回路を見ると両波整流をしただけの60Hz(関西)の脈流だ。
まぁ、これでも直流モーターはちゃんと廻るから、構わないって事だろう。
それで、出力可変は、巻線型VRで値は80Ω。...だが、良く見ると、外部負荷に対して直列にしか入っていない!?(図4<クリック>
これじゃあ、負荷が軽い最近の小モーターだと、消費電力・電流が少ないそうだから、拙いことになる!
電圧ドロップが少なくて、高い電圧出力のまま電車モーターを駆動することになる。つまり、(ツマミのSLOW位置でも、)電車が暴走するって事だ。

補修
確かに!このままで電車を走らせてみたら、調節ツマミを最低にしていても、電車はすっ飛んで行く。(=暴走する)(笑)
これでは、ちょっと困る!もっとゆっくり、走らせたいもんなぁ。
で、例によって、ダンピング抵抗(?)を噛まして、この抵抗で電流を消費させて、電圧を低下させることにした。
使ったのは50Ωだが、もう少し値が小さくてワット数の大きなものの方がよいかもしれないが、ま、このまま進行!(図5)
(もしかしたら、このパワーパック、「HOゲージ」などの重い電車を駆動する事を前提にした物なのかな?)

このジャンク品の問題点は、(どーでもいいと思っていた、)「通電ランプの不具合」だったが、これは単に中の管の緩みで、開けて、管を捻じ込んだら直ってしまった。(図6<クリック>
しかし、ACプラグを差し込んでいる限り、このランプが、ずっと“点きっ放し”なのは、あまり頂けないなぁ。(苦笑)

最低電圧と走行実験
50Ωの抵抗を追加したことで、当初、いきなり15Vが出ていたのが、オープンでも6V程にまで下がった。(図7)
電源のレギュレーションが良ければ、これでも電圧が高過ぎるのだが、幸い(?不幸にも)電車を走らせると出力電圧はぐっと下がるので、もう暴走するまでには至らない。

2両連結のBトレイン・ショーティが、コトコト?いや、ソサクサと走る♪(図8<クリック>
この普通走行時の出力端子電圧は約5Vで、線路の長さなどにも依るかもしれないが、最低速度の時の電圧は約4Vだった。

このパワーパックは、2路線用でスイッチは独立にON、OFFや反転は出来るが、(出力)電圧は共通なので、どんな走らせ方をすればよいのか良く分からない。
ま、その内、思い付くかな?

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