[070914]

DC503 (EXEMODE)を、買ってみました.

性懲りも無く、安物デジカメ(EXEMODE DC503)の不動ジャンクを、“動くようにしてみる?!”を目論んで、オークションで2台も買ってしまいました。
1台のジャンクAは、全欠品の箱入りで\1,005、もう1台のジャンクBはフルセット箱入りで、\1,085。(いずれも送料、代引手数料込みの全費用)

どちらも、電源が入らない完全不動品でしたが、不良原因が特定・修復出来て、撮影可能になりました。

しかし、片方Aは持ち歩いて撮影した結果がどうも思わしくありません。他方Bは、簡単な撮影ではOKでしたが、沢山のテスト撮影はしていません。
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不良原因と修復処置.
どちらも、後カバーは外しましたが、ジャンクAの方は横枠、前カバー、主基板まで外さないとダメでした。


上左側はジャンクAの“不良原因の図”で、開けて主基板を外した時、この端子が転がり出て来ました。(冗談じゃぁない!何て、半田付けだ!)
これは、ペーストを塗って、細い半田鏝で半田熔融だけで留めました。(追加半田は、線間ショートの心配があったので止め)

上右側はジャンクBの不具合箇所で、フラット・ケーブルがちゃんと差し込まれていませんでした。多分、作業ミスだったのでしょうが、こんなのでよく製品検査にパスしたものです。
これは挿し直すだけで済みました。

テスト撮影I
ジャンクAで、試験的に野外撮影をして来ました。記録メディアはSD-128MBでしたが、コース半周で既に満杯。やはり最低256MB位は必要か。


上左側の写真は、ジャンクAで撮影した風景写真に混じっていたフレームで、厳しい眼で見ると、これに近いのが60枚中6枚程混じっていました。(左写真<クリック>で、正常なフレーム)
中には、下記のような面白い出来のもありますが、どうやら「自動露光」調節機能の追従が遅過ぎて、シャッタが先に切れてしまうようです。シャッタの2段押しを、もっとゆっくりにすれば、救えるのかも知れません。

上右側はジャンクBでマクロ撮影した静物。これの他、1,2枚テストで撮った屋外写真では特に問題は見られなかったのですが、多枚数撮影すると、どうでしょう?

テスト撮影II
左写真はジャンクAで撮影したものの1枚ですが、「自動露光」機能の(勝手な?!)明るさ不足判定のせいで“ちょっと変わった雰囲気”の写真になっています。
これが通常だと、<クリック>で出る写真のように、「明るい空」と「暗い木々」とのバランスで露光させるはずなのですが。

このように、その時の気分次第で?撮影結果が変わるようなので、“写真のように正確な描写”などは無理ですねぇ。
勿論、正確さだけが写真の取柄ではないでしょうが、こんなに不安定ではなく、毎回意図して設定したように撮れて欲しいものです。
ただ、この不安定さが、上記の「端子再取り付け」が不完全なせいで起きている可能性は、ゼロではない?f(^^;

小評.
このデジカメは、“修理目的の玩具”としては十分楽しめましたが、製品らしからぬ仕上がり具合でしたし、記録写真などを撮る道具としては、不向きだと思いました。

記録メディアはSD、電池も単3型2本ですから、使い勝手は良いはずなんですが、撮影時の起動や自動露光調節がかなり遅いので、結構煩わしいし、上記のような撮影ミス・フレームが混じるのは困ったもの。

これの形状は、“やや小太りで寸詰まりのご婦人”(ずんぐりむっくり?)と云った雰囲気で、好きな人も居るでしょうが、残念ながら当主の好みの範疇には入っていません。


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