モグラの繰言 2009.12
池上彰さん [1231]
先日の「学べるニュースSP」は、実に面白くて、為になるもので、他の“ガラクタ・エンタメ番組”に数等勝る企画だった。
池上さんが選択されていたテーマも、我々庶民が“忘れていたり、知らなかったり、気が付かなかった処”から拾い上げてくれていて参考になったし、流石見識あるジャーナリストの選択だと感心。
*日本の赤字国債の危険上限は何処?
*昨今のデフレは日本特有のもので、不況とは別
*オバマ米大統領の来日時のメッセージ(一部中国向け)
*米国国債の大口買い受け国(中国、日本)
いずれも、今後我等が何を考慮し、何をしたらいいのかを考える上で、大変役に立つと思う。
(特に、“デフレ単独では、悪ではない”って事は、チョー重要!税収不足は、こちらが原因だろうな)
逆に、(下記のような)“権力監視 ”なんてどうでもよくて、もっと(視野の広い)高い視点から、例えば“国家予算vs教育・福祉・経済・軍事等”に着目して、日々の出来事が選択・紹介・解説されることを歓迎する!
(あー、しかし、こんなボケ役 も、居なくなると困るかなぁ♪)
権力監視? [1230]
これも、“時代の流れ”なのだろうが、ジャーナリズムも流されて、“重箱の隅”を穿(ほじく)り出す仕事に、一心不乱に/精魂を傾けるようになって来ている。
監視される政権の方は、“血税饅頭で、出来るだけ多数の食欲?腹を、出来るだけ万遍なく、腹一杯に!”と、要求されているわけだから、“監視する側”だって、それこそ“重箱の隅”だろうと何だろうと、広く・薄く・沢山・小さく大衆御用達的監視 をしないと、お役御免になってしまうってわけだ。
(これらの“流れ”は、実は“エントロピーの増大”で、サックリ説明出来る現象なのだが、その話はいずれまた)
権力者のツブ [1230]
まぁ、そんな具合だから、「坂の上の雲」に見られるような、明治の政治家・軍人達のような荒削りで豪快で、かつ緻密な人格は、もう今時の政界・官界では、望むべくも無い。
というのは、政治家・官吏達を、(当人達の思いとは無関係に、)周りやマスコミ(や庶民)が、小姑的に寄って集(たか)って、“八方美人的小者 ”に仕立て上げてようとしているからだ。
明治の武人、秋山真之氏のように、もし辺り構わず豆を喰い散らかしたり屁をひったりすると、たちまちマスコミから、“未曾有だ? ”と騒ぎ立てられて、失職・解散に追い込まれるだろうし、また、逆に“無私有欲で、お国の為に尽くす”などと言っても、“そんな言い訳、通る訳ない♪”となじられることだろう。
やれやれ [1228]
左写真は、ある新聞記事の“見出し”だが、中身は兎も角として、“新政権の評価・批判”らしい。
一庶民が、“見出し”だけを虚心坦懐に眺めると、“建設的”なのが1票、“退廃的”なのが2票、と読める。
建設的な方のは真面目に考えてみようかと思うが、退廃的な話は面白半分か冷笑半分でしか見ないな。
理由は、相変わらず過去の自民党政権下時代で流行った旧態依然 とした“論点”や批判の“仕方”で、(多少皮相的な所もあるし、)ちっとも新しさが感じられないから、なのだが。
それにしても、マスコミ人達は、あまりにも“他人事評論”に徹し過ぎていて、もし自分が変革の仕事をするなら、具体的にどうやるか/どうやれるか/どれだけやれるかって云う“物の考え方”が出来ないのかな。
まぁ、自分がやらない仕事の“評論”なら、この“繰言”ででも、楽々出来るもんなぁ。
赤字国債−I [1227]
「赤字国債」(もう黒字では書けない)の「元利」が、恐ろしい程に膨れ上がっているそうな。
その利息分 だけで、税収入の半分が吹っ飛んでいるらしいが、普通の家庭でこんな財政状態だったら、とっくに“夜逃げ!か、自己破産宣言!だろうに。 ♪赤国債 他人事なら 怖くない♪
源は?と云えば、(心無い/心有る人達が)我も々々と(強欲な?/思い遣りのある?)“税金分捕り合戦”を続けて来たせいだが、誰も(その善意 に?)抵抗・反抗出来ずに今日に至った!ってわけね。
上は政府から、下は庶民に至るまで、国債低減を念仏のように唱えながら、一向に改善する気がない。
果ては、“景気を良くして税収入を増やそう!で、その景気対策(土木工事等)に借金を充当しよう!”と云う奇策まで使ってやって来たらしい。(博打 で負けた金を、借金して 取り返そうと云う、真に“バクチ気狂いの発想”か?)
今では、「赤字国債」は、単純に“子供達が背負えば済む借金さ♪”と、無責任親 も増殖中だし。
(既に、一億総麻薬中毒状態 から、自力では抜け出せないって情況だが、こんなの“逮捕案件”にもならないしなぁ)
さて、来年からは、それが変わるか?
支出削減 [1226]
国家予算が、そろそろ組み上がって来たようだが、さあ!これから野党の出番だ!
どれだけ、無駄予算 を見付け出して、データと戦士を揃えて、予算を削り倒せるかだな♪
えっ?そんなこと、出来ないって?でも、それが野党の本来の役目では?(是非、やって欲しい!)
まぁ、現実は逆!野党(の元幹事長)が、与党の幹事長に陳情に行った位だから、むしろ自分達の票田向けの金が欲しい方なんだろうなぁ。(削りでもしたら、きっとその国民の一部から袋叩きに遭うわな)
でも、これだけ国債発行高 (=未来への借金)が膨張してしまったのは、旧与党(=現野党)のせいなんだが、それも元はと言えば、高度成長期から?“親達自身の贅沢三昧”を“子供達への借金”に振り替えて来た実態に、眼を瞑って来た我ら国民自身の責任も、思い直してみる必要がありそう。
(他方、現内閣は雄々しくも、CO2削減25%を掲げようと、頑張っているのは、高く評価すべきでは?)
政治責任? [1225]
鳩山さんが、「政治資金虚偽記載」の実情を話したようだ。
そこで、野党連が、“政治責任を取って、解散し、国民に信を問い直せ!”だとか?
ま、簡単に仰るけど、また多額の費用や時間を使って、(国政をほったらかして、)不毛な国会質問やガーガー選挙をやるの?それ、税金の有効な使い方なのかな?むしろ、無駄遣いのように思うが。
もう少し、“税金の国民への有効な還元”の方に、注力してくれる方が、貧乏民には有り難いのだが。
(相手の足を引っ張るのも“政治”らしいが、もっと、収支がプラスになるのが、一般にもよく分かるようなやつをやっとくれよ!)
高額なお小遣い [1225]
何時になっても、政治家が沢山のお金を必要とし、それが政治資金規正法(?)とやらに引っ掛かって、彼等の“秘書”や“金庫番”が泥を被る構図は変らないものだなぁ。何故、そんなにお金が必要なんだろう?
マスコミも、“やれ、説明責任だ!?”、“やれ、政治責任だ!?”と騒いでくれる割には、一向に、政治家にどんなお金が、どれだけ必要なのかを“紹介・解説”もしてくれず、何が何だかよく分からないのだが。
想像だが、(権力等は“仕事のやり易さの源”だろうけど、)その“権力を金で買う”ってのが問題か?
もし、“自分が真面目に仕事をする場合”を考えると、課題や作業の数が多く、複雑になると、「事前・事後調査」や「立案・実行」に、随分と、体力も、時間も、お金も掛かるんだが。。。
仕事の溢れた分は、外注などに出す事も多いのだが、(無料ではやってくれないから、)少しでも安い所を選んだり、値切ったり、詳細な仕様書を作ったりして発注するけど、そんな作業だって結構大変。
でも、丸投げ なんて許されないから、必死に声を嗄らして自分や周りを叱咤・激励しながらやる事になる。(仕事をちゃんとやる人ほど、喧嘩鬼?みたい。他方、聖人君主では、なかなか!)
まあ、そう云った事を考えて、政治家が色々な仕事をするのに、権力に応じた標準的な必要費用(当然、クリーンなものだろうけど)などを、マスコミが詳しく調査・解説してくれると、助かるのだが。
(ところで、名古屋の河村さんも、今後課題数が増えると
大変だろうなぁ。調査不足だと議会から突っ込まれるだろうし、手弁当だけでは賄い切れないのでは?)
野党の政策 [1224]
先般、与党が見せた「事業仕分け」での見事なパフォーマンスは、実に面白かったが、野党(自民党、他)でも似たような事が出来ないかな、と思う。
今、野党がやっても見応えがありそうなのは、例えばだが、(これから内閣がやろうとしている“無駄の多い事業などの横串整理”に似た、)国民のための“隠れ無駄事業の洗い出し作戦”や“事業の効率化作戦”、それに“ジャブ金の要らない景気浮揚策(“無謀至難”作戦! )”などか。
(こんなテーマなら、「自衛艦見学」よりもう少し知的・収益的だし、自党が与党になった時にも、役に立つかも)
頭の良い若手や官僚事業世界に詳しいベテランも多く居るだろうから、国の支援事業の内情の洗い出しも可能だろうし、TV番組を使っての公開なども朝飯前だろうから、面白い番組が出来るのでは?
ただ、それに係わる官僚やOB達の抵抗も生半可ではないだろうから、(逃げ道を設けて)彼等にも、ある程度の配慮 はしてやらないといけないだろうけど。(“公認追跡システム内での再就職”は許容するなど)
釘刺され [1223]
“おやおや、鳩山さん、またやられちゃったよ”
折角、クリントン氏と和やかに歓談をして来たのに、(そこで留めずに)内容(普天間問題の話)までばらしちゃったし、ちょうど支持率低下喧伝隊 が、“50%を切った!”って(評価って?)、バーっと海外にまで広めちゃったもんだから、先方も慌てて、異例の“否定会談”にまで及んじゃって、“下手な仕草”が裏目に出たって感じ。
しかし、先方も、ここで今の政権に見切りを付けて、次の政権を考えるにしても、もうひとつひ弱そうだから、この先、日本の何処(政党・個人)を相手にすればよいか、迷っているのだろう。
(だから、次は誰がやるにせよ、話が早い現状路線を走れ!って、その誰かにも釘を刺したかったに違いない。“異例会談”は、遠くからでもアピール力があるからなぁ)
因みに、「日米同盟」が「必要(悪?)」なものなら、その誰かが努力すべきは、次式かな?
両者の“負担(軍事費、他)” → 最小
両者の“危険への対応力” → 最大
でも、相互に何をどれだけ負担し合うかは、お互いの力関係で決まるだろうから、工夫すべきは、
自分の“弱さや無知”の自慢 → 自分の“メリットや強み”の顕示
(ただ、自分の強みを、自分ではなくて、相手や他者しか知らないらしいってのも、悲しい話だが)
指導性と独裁性 [1223]
最近、盛んにマスコミが云う「指導性(リーダーシップ)」と「独裁性」とは、民主主義政治下では、どう違うのか、誰か、具体例を挙げて説明して欲しいのだが。(どうも、学校で習ったのと違うらしい)
(まぁ、そんな小難しい事はどうでもよくて、面白ければそれでいいんだし)
首相が、ばらばらだった意見を“まとめ”て最後に結論を出したら、“演じた”と揶揄され、党幹事長が、沢山の意見を巧みに“絞って”政府に提出したら、“剛腕”だと非難されるらしい。
(沢山の意見を見えないようにしておき密室で“まとめ”た後、「決断」したら、“独裁”で、違う意見を言いたいだけ言わせて、それらを皆が見えるように開放しておいて、最後に“まとめ”て、「決断」したら/しても、“指導性無し”と云うが如し、か?)
そんなややこしい話でなくて、実は、小泉さんのやったような“華々しいパフォーマンス ”だけが「指導性」だったって云う、大変結構で愉快な話もあるそうだが?(そのご指導の結果、今皆んなが満足してるかどうかは、別)
評価って? [1222]
左の記事・図を見て、“えーっ?何これ?!”と思った。
一愚民が、公平・無私に見ても、これを集計した時期とデータは、(大新聞のくせに)不正確、不公正だ!
結果が出るのがまだ先の「普天間問題」を、“今、何をどう評価”するんだろう?
一般の人が、まだ“結果も出ていない事”に、果たして、評価など下せると思っているんだろうか?
あたかも、賭け馬がスタートした時点で、早々と馬券を破り捨てるようなものではないか!(凄いなぁ!...?)
(多分、専門家や有識者の、弁舌爽やかで、理路整然とした、惚れ々々するような推論・予測に聞き惚れたせいではない/か、と思うが)
これらの数字は、既に“一人歩き ”し始めているので、そのまま放置する事は許されない。
新聞社なら、同様に容易に出来ると思うが、以下のような公正な調査を追加・公表し、数字も、同じポイントで表示すべきだと思う。
『あなたが「普天間問題」に評価を下せるのは、何時頃だと思われますか? ...』
『あなたが「公約改変」の結果を確認し評価出来るのは、何時頃だと思われますか? ...』
『あなたが「天皇特別会見」で行われた、会見の成果を評価出来るのは、何時頃だと思われますか? ...』
(専門家・有識者は、”そんな評価は、明日・明後日の天気を当てるのと同じくらい簡単だから、調査など不要だ!”と言うかも)
施政は喧嘩 [1222]
民主主義下での施政は、一種の反対政党・勢力との(ハードな)喧嘩、国民との(ソフトな)喧嘩を一つずつ勝って行くことだが、言い方を穏やかにすると、「ボクシング試合」のようなものだ。
ところが、今の政府は、1Rには勝ったものの、後のラウンドで相手のパンチを食らって何時ダウンしないとも限らないのに、六回戦の「野球試合」のような感覚で、丸で緊張感が無い。(ように見える)
(噂によると、ベテランの一人は“苦虫を噛み潰し”ているし、他の一人は“わしゃあ、他党のこたぁ知らん”ようだし)
そこで、素直に左のような記事を眺めると、“あぁ、日本国民は、もう現在の新政権・内閣を諦めたんだな”と見える。(ように仕組まれている)
これだと、「普天間問題 」は、もう、進展は見られないだろうなぁ。(参考:下記の交渉相手)
巧妙で口達者な相手との喧嘩試合を見ていると、一つ一つがアンフェアーだと思っていても、今の政権はあまりにも無防備の上に無反撃だし、“自滅しそう”で、歯痒く思っている人も多かろう。
小沢氏の一言 [1221]
新聞の朝刊で「天皇特例会見」に関する特設記事を見た。
これで思い出したのだが、先の小沢幹事長のコメントの内、言い間違いではなかったか?と思われる箇所がある。
(それを解読すると、)「天皇陛下も、会いましょうと仰るだろう」と表現した部分は、実は、「国民の皆さんの大多数も、“どうぞ会って頂きたい”と申し上げるだろう」と言いたかったのではないか?(頭が悪い我々には、“説明”のショートカットは不向き)
陛下には、国民の総意の元に、国事の遂行をお願いしているわけだから、国民の大多数がお願いするのなら、まったく問題はなかったろうに。(数の検証などは、下記の羽毛田氏のやったようにやればいいのでは?)
(今からでも、訂正発表すれば如何?いや、また揚げ足を取られるのが落ちかな)
方程式 [1220]
Web上で、面白い式を見掛けた。
天皇陛下(のご意向) ≒ 羽毛田長官(の発表)
これの元の真意、式の真偽は問わずに、以下の記者発表、
「宮内庁に意見1千件超、羽毛田長官支持が多数」(詳細)
に、素直に適用してみると、とんでもない結論になる。
その発表を、もし仮に、(畏れ多くも)天皇陛下の御許し・御内諾があったとすれば、由々しき問題になるからだ。
まず、(恐らく仰せらないと思うが、もしお考えになるとしたら)
“朕への意見や賛同は、たったの一千件か”と“不審/不振な数”に御心痛を感じられるのは明らかだし、そのような事・数字を軽々しく公に発表する事自体、陛下に対する名誉毀損罪に等しい!(これ、民事訴訟かな?“市民オンブズマン”頑張れ!)
また、陛下が、軽々しく、そのような国事以外について“数が多い少ない”などの公表は、お許しにはならないはず。もし、御内示があったとすれば大問題!(憲法違反かな?“自民党 緊急特命委員会”頑張れ!)
もし、それらでない(つまり、≠)としたら、陛下のご意向だと詐称 して、宮内庁長官が“自分への評価”を発表する事は、重大な“越権行為 ”という計算になる!(職責違反だろう!“内閣”頑張れ!)
それに、もしこれが羽毛田氏の単なる“個人的受益行為 ”だとしたら、何か背任罪などの刑事罰に該当するのではないか?(“人気TV番組”や“検察”頑張れ!)
参考になる記事 [1219]
我々一平民が、「基地問題」などを考える上で、大変参考になる情報・新聞記事があった。(朝日新聞12/18朝刊、第3面「“在日米軍基地”なぜ縮小されない?」)...でも、ちょいと掲載時期が遅いが!
これは、在日米軍は何のために置いてあるのか?また、吾が国の自衛隊は何処で必要か?などを考えるのに役立ちそう。
それと、左側の見出し&記事を見ると、“日米同盟の危機! ”と金切り声を上げていたマスコミや有識者、議員連の顔を、繁々と覗いて見たくなる内容もあるから、愉快!(参考:“ポーカー”)
興味深いのは、米国には「国防総省のQDR(国防政策見直し)作業を紹介するサイト」があるそうな。(流石!)
勿論、米国の国益を考えた上での政策見直しだろうし、不利な材料などは載せていないにせよ、目指そうとしている方向が分かるのは、同盟国?としても非常に参考になる事で、歩調?も合せ易いはず...と、一素人/一市民は考えている。
背任行為 [1218]
どうも、新聞記事の“見出し”がおかしい。「天皇会見問題」を履き違えているのは、この「社説」の方ではないのかな。
宮内庁の“刷毛"だ氏 ( 羽毛田長官 ?)が、自分の職責を蔑(ないがし)ろにした三つの背任行為(もう少し、柔らかく云うと職務怠慢の罪)の方が、ずっと政治的に重大問題だと、指摘していない事だ。
第一の背任は、金科玉条のように守っている(らしい)「1ヶ月ルール」を“少し融通せよとの指示”が、“危険な政治利用”だと判断 ?したらしいのに、職・首を賭して拒絶しなかった事。
(あっさり拒絶は出来たらしいが、しても、しなくても首を切られる事は無いし、辞めるつもりも無いのは、氏の読み通り。だが、それでいて、“陛下をお守り”するって云うセリフが、面白い)
第ニの背任は、(後ではなく、)指示/要請?を受諾する前に、公表しなかった事。
(“受諾”は危険問題だと判断 ?し、“お守りする”重大な責務がある(と公言している)にも拘わらず、「事前に防止する行動」を怠った事は、許されない失態だ!と、誰も云わないのが、妙だ。喩えは悪いが、暴漢?に襲われそうになられたのに、ボディガード役の自分が防がずに居て、“ボク、怖かったの♪”と云うか!これを“勇気 ”だと褒めている学者・先生も居るらしいが、“自分だけ避難した勇気 ”を褒めてどうする!)
第三の背任は、権限が無いのに“政治利用だとの判断 ?”を、「(畏れ多くも)天皇陛下の不可侵性」を利用して、あたかも自分の職権/職責であるかの如くにマスコミに(異例の)政治的発表 をした事。
(戦前の軍首脳部のやり方似かな?昔話の宦官のやっていた手口に喩えられそうで、恐ろしい)
氏の期待した通り、マスコミは喜んで踊った!(で、てんやわんやの大騒ぎ!何がデリケートだか)
機密費 [1218]
ある市民グループが、“「官房機密費」の内容を公開せよ!”と裁判を起こしたらしい。
やれやれ、他にする事が無くなったのかもしれないが、我々市民全部が、そんな“覗き見趣味”を好んでいると思って貰っては困るんだが。(それこそ、税金の無駄遣いだし)
マジックなら、偶には種明かしも面白かろうが、「国家の機密費」は、対外的な“ソフト・ウェポン”(?)にも使われるだろうから、無闇に一般市民や敵・賊に、中身を曝していいものではないはずだ。
仮の話だが、もし海外で人質になった日本人の身代金を何億円か要求された場合、自分が矢面に立って交渉し、問題を解決出来るのかな?(まぁ、逃げ出す前に、止めておいた方がいいと思うが)
逆に、そんな「費用明細」を市民や賊が知って、どのように利用出来るのか、その用途や有用性を詳しく教えて欲しいものだ。(でなければ、大枠は“必要悪”だと目を瞑って、担当部門に委ねざるを得ないのでは?)
ポーカー [1217]
欧米人(近頃は、北朝鮮なども?)との国際的な交渉事は、我々が好むような“碁”や“将棋”のように、盤面に全てを開示して行うものではなくて、むしろ、欧米人の好む“ポーカー”で対峙していると考えるべきでは?
ポーカーは、手の内が貧弱でも、試合運びさえ巧妙なら、勝てるゲームだそうな。
ところが、“日米交渉”に関してのマスコミの論調は、常に身内の政府の“カードの弱さ”や“カードの切り方”を知りたがり、あげつらう事に終始しているように見える。(それが、“フェアーな態度”だと思っているんだろうか?それとも?)
もし、(武士道を重んじて)フェアーでありたいなら、両方に有利な情報を、両方平等に公開・提供すべきだろうが、
“何でも公開”は、ポーカーなどでは、逆で、どちらにも有害だ。
交渉相手
思うに、現米国大統領は“平和志向の人”のようだが、他方米国の強大な兵器産業界は、“平和”や“軍備縮小”などを望んでいるとは思えない。また、その間には米国議会や米軍部もある。
今般の「基地問題」は、そのいずれを念頭に置いて交渉すべきか?どこが有利なのか?が気になるが。
当然、米国側にしても、今の新政権が、もし“不安定で短期 ”なら、交渉する気にもならないに違いない。
もし、ちゃんとした(再)交渉を始めたいなら、今の新政権の“長期安定化”が重要課題だろうな。
官僚の陰謀? [1216]
「“特例面会”問題」に関して、大変興味が湧いて来ていて、報道などを注視しているのだが、その中で面白い見方を知った。
その意見は、“今回の件は、外務省の職務怠慢 だし、宮内庁の越権行為 だ”で、確かに頷ける!
それで思った事は、今回の事件は、現内閣に対する外務省や宮内庁官僚の“意図的な嫌がらせ ”、あるいは“あからさまな反抗 ”では?って事。
現政権は敵?
更に考えると、現政権は、官僚を「事業仕分け」で叩いたり、「天下り」を抑え込もうとしているが、官僚達には、それが面白かろうはずが無い。そろそろ、現政権を倒すべく揺さぶりを掛けて来ているのでは?
頭の良い連中だから、内閣・政権を(自分達は傷付かずに)外部の圧力で叩き潰す事くらい、朝飯前か。(それで、旧い自民党体質に戻れば、また自分達の天下になるし、天下りも楽になるから?)
現政権にも、“越権行為”や“怠慢”を理由に、即座に“クビだ!”と言えない弱みもあるようだから、我々も只管(ひたすら)“生暖かく見守る”しかないのかもしれない。
1ヶ月?ルール(追) [1215]
“政治利用”っていう異例の記者会見は、事務局(宮内庁)が、“スケジュール調整”という“1ヶ月仕事”が1週間も減らされたせいで、難しくなって、単に悲鳴を上げただけの事ではないか。そして、今は、それが“政争の具として利用”されているのも皮肉なことだ。
陛下には「世界平和、国民の安寧」のためのお仕事をして頂いているはずで、相手国の大小に拘わらず、また事前の申し込みの早い遅いに拘わらず、快くご対応頂いているはずで、それが国民の希望でもある。
それを、スケジュール調整上での困難さだけで、事務局が不満を垂れるのは、如何なものか。
ならば、事務局の云う「作業期間」が本当にきっかり1ヶ月も必要なのか、政権が変った事でもあるし、改めて、スケジュール作成に必要な工程内訳を出させたらどうだろう。
国益と行動 [1215]
我々には、アジアでの“国益の確保・増進”には中国との関係が大変重要だと云う認識がある。
尖閣列島近海の資源問題や北朝鮮との国交、アジアの巨大市場化、更にはアジア内安定化による米国との安全保障条約の見直しなどにも関係するって事。
で、それらを具体的に“国益化”して行くためには、自らの具体的な「行動」が必要だろうな。
その「行動のひとつ」とは、直接中国を“訪問する事”?それとも、他人の行動の“足を引っ張る事”?
1ヶ月ルール [1214]
天皇陛下が外国の賓客と会われる予定を、1ヶ月以前に申し込まないとダメ!って、宮内庁ルールがあるそうな。そりゃまぁ、スケジュール調整は、陛下の健康上の理由などがあって大変かもね。
しかし、“無理な調整?”で事務局が不服なのは分かるが、“中国要人との会見”(緊急の割り込み)が“政治利用の悪例”かどうかを判断する機能は、事務局には無いはずだから、何かを間違ってないか?
小沢さん [1213]
先日、小沢さんが、チルドレン達大勢を引き連れて中国を訪問したのは、多分正解。
この中国訪問は、一種の勉強だろうし、いずれ中国との友好を深めたり・喧嘩をしたりする時の手掛かり・足掛かりに出来よう。
中国訪問は先ず々々成功だったようだが、さて、北朝鮮への訪問はどんな形にするのかな?
諫早干拓 [1212]
“あれは、農業と漁業との係争問題になった!”と云っていた評論家が居たが、その通りだと思う。
国が、強引に農業政策を推進した(と云っても役人の考えた案だが)その結果、もう、今となっては“どちらが正義か”ではなくて、世の常通り “強い方が勝つ”って段階。
弱い方は泣き寝入り・敗退せざるを得ないが、後は(税金での)手厚い補償しかないだろうな。
(また、物入りではあることよ!)
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