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物事集 令和二年八月版




冒険SF 読む       「八月一日」

『彷徨える艦隊1〜8 ジャック・キャンベル著 月岡 小穂訳 ハヤカワ文庫 ¥840〜¥1,000』 (全巻 購入¥880税込み)

先般、北方 謙三氏の「水滸伝」から始めて、「楊令伝」、「岳飛伝」の全巻を読み終えた。
就寝前の1時間ほどを読書に充てているのだが、それらを読み終えてしまうと、次のが欲しくなる。
やはり、毎晩読み続けるのには、長編が良い。
それで、上記のものを選んだわけだが、これは以前にも読んで面白かったからだ。
今回は、幸いなことに、(偶々だろうが)「BOOK-OFF」の棚にずらりと揃っていたので、全部纏めて買って来た。

内容は、敵の本拠地まで出向いて来て絶滅寸前になった艦隊を率いて、故郷の宇宙域へ逃げ戻る話。
主人公は、英雄に祭り上げられそうになりながらも、自分は英雄になってはいけないのだと自戒しながら統率を続ける。
何せ、全戦負け知らずだから、読んでいて、気が楽なのだ。

だが、これらの本の表紙の絵の中に、また「岳飛伝」の表紙絵に劣らず奇態なのがある。(図2<クリック>)
"爪を噛む癖のある司令官"の絵とか、"無茶苦茶胴長のクルー"の絵は、内容を阻害するほどでも無いが、毎晩手に取る時に見て、快いものではない。
個性的な絵だけに、こうした"失敗作"を出してしまうのは、惜しいなと思う。


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