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物事集 令和三年十月版


「セミオーシス」(SF)      「令和三年十月二日[2021/10/02]」

セミオーシス  スー・バーク著 水越 真麻訳 早川書房 1刷 2019年1月 ¥1,060+税』(購入¥110税込み)

(先月、読んだ本で、大変興味深いもの「宇宙が始まる前には何があったのか? ローレンス・クラウス著 青木 薫訳 文藝春秋」もあったのだが、遂に記録し損ねた。が、今回は取り零さずに!)

私は、SFが好きだ!それも、冒険活劇譚の"ハードSF"がいい!(笑)
しかし、今回はSFでも、"ファンタジーSF"に近いのではないかと思うが、その580ページを2日間で読んでしまったのだ。
オムニバス風でもあり、連続性のある短編小説風でもあり、中々、面白かった!
人間が、異世界に到着して、鉄や鉱物資源を使えない状態でスタートしたら、果たして生き延びられるかどうかという問題と、植物・動物・人類を全部ひっくるめた"汎民主主義方式"の"紆余曲折"を、描いているようで、大変興味深かった。

やがて、人間社会が「AI」に主導権を握られてしまいそうな雰囲気もあるが、このSFでは、異世界での植物「」がその役をするという設定には、("ほぉー!"と)感心してしまった。


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