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物事集 令和六年一月版


『光速より速い光』考 「令和六年一月八日 (2024/01/08)」

『光速より速い光 ジョアオ・マゲイジョ著 青木 薫訳 NHK出版 2003年12月 1刷 ¥2,300+税』 (購入¥220税込み)

+++ 20年前の新説?! +++
この本を「BOOK-OFF」で発見して、すわっ大発見!新説?と飛び付いて買って来た。

でも、2003年という発行日を見て、"何だ!もう20年も前の話なのか?!"と、一瞬つんのめった。
しかし、読み始めると、とても読み易くて、かつ面白く、通常なら一週間以上は掛かるはずが、2日間で読み切ってしまった。
きっと、原文も翻訳も、巧みなのに違いない!

ところが、読んでしまって、後で自分の記録を探したら、昔に読んだことがあった!
(まぁ、読んだのを忘れてしまうってことは、面白いものは、何度でも美味しい!ってことでもあるなぁ)

それはそうとして、"光より速い光"なんて、今までは(?)"あり得ない話"だったが、SF的にはあっても良かった。
この「VSL(Varying Speed of Light)説」で、面白いと思ったのは、光速に近い速度で宇宙旅行をしても、(相対論で警告されている)"浦島太郎現象"などは起きず、宇宙に出た親の年齢が、彼の息子・娘の年齢と逆転することも無いらしい。
...SFファンには、とても、朗報ではなかったか!?(笑)

しかし、今ググってみると、世の中は未だに、アインシュタイン翁の「相対論」で想定(規定)されている"光速一定(固定)説"のままらしい。
ってことは、この「VSL説」は、やはりあまり人気が無かったのかな?それとも、"理論の力不足"だったのかな?

...まぁ、こうした理論・説の"良し悪し"は、正しいだとか、間違っているとか言う問題では無くて、"どれだけ広い範囲の多くの事象を、上手く、難無く説明出来るか"に帰せられるのだと思う。
それに、人気が無くて、他に追試や検証する人達が少ないと、良い理論であっても、陽の目を見ずに埋もれてしまうことだってあるだろう。
...この「VSL論」が、あまり一般的にならなかったのは、何故だろう?
当面の日用品的なものは、"ニュートン力学"、"電磁力学"、"量子論"、"相対性理論"などで間に合ってま〜す!ってことなんだろうか。


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