物事集 令和七年十一月版
『...外国人投資家...』 読む 「令和七年十一月六日 (2025/11/06)」

+++ 外国人投資家の実態 +++
『日本株を動かす外国人投資家の儲け方と発想法』 菊池 正俊著 2017年12月 1刷 (株)日本実業出版社 ¥1,500+税 (購入:¥220税込み)(←写真1)
丁寧に調べてあり、“外国人投資家”の実情・実態が良く判る。
そして、“儲け方”と言うより、“投資/投機の為のヒント”が、分かり易く纏められている。(←写真2)
では、それらを手掛かりに投資をすれば、必ず儲かるか?と言えば、やはり、読み手側の手法次第、運次第ではなかろうか。
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...外国人投資家の発想とその行動は、兎に角、収益第一主義で、企業の収益を上げさせるためには、企業経営の中にまで手を突っ込んで来るし、しかも短期に高パフォーマンスを求める傾向が強いようだ。
結局、(日本の)企業は、単なる“収益収奪対象のひとつ”でしかない!と言う感じ。
...だから、“投資対象の企業”ってのは、謂わば、丸々と太らせてから処理される家畜(例えば豚)に比せられるのではないか。(苦笑)
他方、日本経済を支え、順調な経営をしていても、“注目されない企業/人気が無い企業”の方は、投資対象とはならず、株価も冴えないままだろう。
皮肉なのは、政府が経済対策なる手を打っても、実際には“経済の活性化”には、ほど遠く、“株価/金融業界の肥大化”にしか効果が無いようだ。
しかも、それらが富として海外に流れ出てしまうわけだから、日本全体は何時まで経っても貧乏なままってことらしい。
...他方、(日本国内の)株式・投資業界は、金余り状態だから、小金を持った人達がカジノで遊ぶ気分横溢で、市場は活況を呈し続けるかもしれない。