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[令和三年九月一日/2021/09/01]
FC-842を、改良

以前に注文していたプリ・スケーラIC「MC12080」(2個¥1,500送料込み)が来たので、汎用カウンタ「FC-842」(max 50MHz)用として、「1/10プリ・スケーラ」を作成した。(図1
これで、(今までmax 50MHzだったのが)500MHz台まで計測可能になった♪
2m(144MHz〜)受信機の調整なども楽になる(はず)。

それに加えて、DCプラグの配線パターンを変えて、"センタ側+"に改良した。(図2[クリック]
最近の"ACアダプタ"の多くが、"センタ側プラス"なのだが、この「CF-842」は逆だったのだ。
(「取扱説明書」内の絵には、外側に小さく(+)が描かれてあったが、(私は)それを見落としていた)
ここを、バッテリと並列に接続して、バッテリへの"充電用端子"として使えるようにした。
(勿論、裏蓋を開けて、充電することも可能だが、こちらの方がより簡便に出来る)
更に、「1/10プリ・スケーラ」の"電源供給用出力端子"としても使える。(つまり、入出力兼用端子なのだ!)

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+++ 1/10プリスケーラ +++

これの「容器」として、偶々、5x4x2.5mm3のユニット(用途不明)をいれた「アルミ・ケース」があったので、それを流用した。(図1

RF入力部には「BNCコネクタ角座」を、RF出力部には3C-2Vケーブル付き「BNCプラグ」(偶々、余り物だった)を使った。
DC電源」は、「MC12080」の仕様が+4.5V〜5.5Vなので、3端子レギュレータ(LM340T5)を入れた。これで、+7〜8Vが使用可能だ。但し、バッテリ充電時は、8.3Vきっかり。

IC保持台として、「MC12080」のピン間隔に合うような(手持ちの)プリント基板が無かったので、"汎用基板"を少し細工して使った。(図3
後で見直したら、中央部のランドはそのまま残しておいて、2本ずつを一緒に半田付けしてもよかったようだ。
(これは、1/10にする時にのみ、有効な方法なのだが)

"回路構成"は、(入力抵抗50Ω以外)ほぼ資料通り。コンデンサは全部、"104"を使った。(図4[クリック]
負荷抵抗(820Ω)が無いとRF出力が出なかったので、一時慌てた。
こんなのは、普通内蔵されているはずだ!と思い込んでいた為だが。

尚、入力抵抗50Ωは、省いた。
実は、これが無いと、無入力時、回路が自励発振をしてしまうのだ。
しかし、「被測定側」が、そんなに重い負荷(50Ω)を、(常に)許容出来るわけがない!
大抵は、発振周波数が変わってしまうか、あるいは発振が止まってしまうのがオチだ。
なので、入力が無い時は、この「プリ・スケーラ」は使わない。
そして、これが、内蔵せずに外付けにした理由でもある。


+++ CF-842の電源部改造 +++

当初、「DCレセプタクル」から、DC可変電源で+電圧を与えたら、ショート状態だったので吃驚!
実は、後で調べたら、"センタ側マイナス"だったからだ。
これは、私の想像だが「ACアダプタ」を使う時は、「内蔵電池」を切り離すという方式を採る為の苦肉の策?だったように思える。...でも、それだったら、マイナス側を切り換える方式にすればよかったように思うが、設計者には、もっと別の理由があったのかもしれない)

兎に角、これを(私が良く使う)"センタ側プラス"方式にする為に、パターンをカッター・ナイフで切り裂いた。(図5 左側の再ハンダ箇所は、バッテリへの配線を変更した際の痕跡)
配線後の状態は、図2[クリック]の如く。

このプリント基板の裏表を眺めながら、今なら、IC 1〜2個で済んでしまいそうな回路構成だが、こうしたシンプルな配置・配線は、改造・改良には大変好都合だ!と、改造を愉しんでいる。(図6[クリック]
例えば、先に買った1/64、1/256分周用プリ・スケーラICなどは、どのように手を加えても1/10分周には出来ないので、(今回のように)新たに1/10分周用ICを買い足さねばならなかったわけだ。


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