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[20210924]、[20230315]廃棄
MO-251(Test-Oscillator)を買って、修理

これも、"「オッシレータ+カウンタ」検討"の一環だが、回路構成の参考にしたい、あわよくば"部品収奪の材料"に出来ればと思って、買ってみた。(生死不明ジャンク「目黒電波MO-251」(¥2,141送料込み)

修理は出来て、正常に動くようにはなったものの、"回路"が古過ぎて、あまり参考にもならず、部品取りも出来ず。(図1
出力波形は、低い周波帯域では、あまり綺麗ではない。最大振幅:+1.8V〜-5V(at 455KHz)で、+側は何かでクランプされているような波形だ。(図2[クリック]の後部オシロ波形)
高い周波数帯域では、発振振幅が小さくなる/強度が弱くなる為か、正弦波に近くなる領域もあるのだが、まぁ、昭和中後期(?)のオシレータって、こんなものだったのだなぁ、と感慨深い。

これは、矢鱈図体がでかいので、少々扱いに困る。(コンパクトなものが好きな私には、不向きだ)
中の真空管(CZ-501D)は、何やら貴重な骨董品らしいので、これだけを抜いて、外側は適当な時期に処分するかな?

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+++ 故障と修理 +++

不動/故障の原因を突き止めようと、中の配線を触っていたら、被覆がボロボロ欠け落ちた。
それらには、高圧系もあるので、兎に角、白色ビニール被覆線で置き換えた。

現象としては、真空管のヒータは点灯しているが、高圧が出ていなくて、トランスが激しく熱くなる。
高圧系でチョークの代わりに使う平滑用抵抗が、焼け焦げて、断線していた。しかし、高圧系がグランド側とショートしている気配は無かった。

もしかしたら、トランスのレィア・ショートかもしれないと、シャーシから取り外してみた。(図4[クリック]
しかし、トランスには問題は無かった。
良く調べると、電解コンデンサの片側が、電圧を掛けるとショート状態になるのが原因だった。

その修理は、電解コンデンサの片側をチューブラ型(100μF/250V)と入れ替え、また平滑用抵抗を10Ω、後で100Ωに付け替えた。(図3
それで、高圧は240Vほど出るようになった。
(劣化した電解コンデンサのもう片方も、特性が気になったが、接続してあってもちゃんと高圧が出ているので、そのままにしてある)
その手当で、高圧が出て、発振電圧が出るようになった。

今回の分解・修理の過程で、ヒューズを外して確かめようとして、絶句した。
そのヒューズ(&ホルダ)は、「ACライン・ノイズ除去用フィルタ」の後ろに、敢えて隠したように、取り付けられているのだ!?
何故、そんな小細工が、必要だったのだろう?それとも、無頓着に取り付けたか?(図3の下側)
設計者は、修理するサービス側のことなどは、考えなかった?
こんな雑な設計を見ると、何となく、残念。


+++ ダイヤル修復、使用真空管 +++

これの到着した時点で、ダイアルの指針は折れ曲がってはいたが、外してみたら、素直に元に戻せた。
しかし、前面ガラスの留め具の一つが効かず、ガラスが指針を押さえ付けていたので、ダイヤルは素直に廻せなかった。
後で、其処を補修して、スムーズに廻せるようにしてから、周波数目盛合わせをした。
それには、先日買ったFC-842を使った。(図5

尚、発振用真空管には、「CZ-501D」が使われていたが、これは当初、(シールド用の?)銀紙/アルミ・ホイルで包まれていて、マークが読めなかった。(図1
敢えて、それを剥がしてみたら、「NK」と「CZ-501D」の文字が読めた。(図6[クリック]

奇妙なのは、整流管には"MT管"を使っているのに、何故、発振管に、敢えて"ST管"を使ったのか?ということ。
それに、中はがらがらなのに、大きな外筐を使っている。
そいや、"大きいことは良いことだ"というのが流行った時代もあったっけ!
...私の好みには、合わないので、もうこの時代のものには、出来るだけ手を出さないでおこう。


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