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[令和二年二月二十二日(2020.2.22)]
iPad2(A1396) 3枚目 ガラス割れを、補修してみた

画面ガラスのおよそ1/3の広さに、ヒビ割れが入っている「正常動作ジャンク」(iPad2 A1396)を、“部品取り用”として買ってあった(¥2,060送料込み)のだが、既に他の2枚が無事に修復出来たので、これを、もう“部品取り”に使う必要が無くなった。
また、これの“ヒビ割れ画面”の補修の為に、わざわざ新らたに「タッチ・パネル」を買ってまで、表面を修復する必要性も無かろうと思っている。

だが、このままでは、ガラスの欠片で痛い目に遭わないとも限らないので、幅広の透明テープを貼り付けておいた。(透明テープ越しでも、十分実用にはなるようだ)

一方で、兼ね々々から「紫外線硬化型接着剤」を試してみたいと思っていたので、こいつをターゲットにして実験してみることを思い付いた。
(同種のものが、私の口の中で、“歯の治療/研削・補填用”に使われていることは知っていた)
昨今では、安価なセットが出ているので、それを買ってみた。(液+LEDセット¥860送料込み、ペン型¥600送料込み、紫外光ライト単体¥640送料込み)(図2<クリック>)

出来れば、ヒビ割れには(浸透性に強い)「流動性瞬間接着剤」を使いたい処なのだが、あれは、硬化後白濁するし下地を侵すこともあるので、こうした表示を重視する“ガラス面”には使えない。
その点、「紫外線硬化型接着剤」は、浸透性は劣るようだが、紫外線を当てるまでは硬化しないので、素人にも扱い易そう。

結果は、成否相半ばだ!
...“中央部”は更にヒビ割れが広がる様子は感じられなくなったが、“端部”は“鋭い凸凹”が残ったので、再度、透明テープを貼り付けて補強した/せざるを得なかった。

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+++ 割れ目に紫外線硬化型樹脂を +++

ヒビ割れ箇所の“毛細管現象”を期待して、「紫外線硬化型樹脂」を割れ目に沿って塗ってみた。しかし、接着樹脂の表面張力の方が強くて、玉のように丸まってしまう。(図4<クリック>)
温風送風器/ヘヤ・ドライヤで少し温めてみようとしたが、その送風で玉が散ってしまい、割れ目へ戻すのに苦労した。
爪楊枝で、割れ目の左右を押さえながら、液が少しでも入り込むようにしてみたが、効果の程は“?”が残る。(図3)

一応、接着樹脂の玉が表面に残ったままにならないように、硬化前に綺麗に拭っておいて、「紫外ランプ」で約5秒間程度、隣同士が重なるようにしながら、順次照射。

尚、紫外光波長については、短いほどエネルギーが大きくて早く硬化させられるそうだが、長くなるとエネルギーは小さくなるが、逆に浸透力が大きくなるので、深い箇所まで硬化させられるそうだ。
当初は、“果たして、紫色LEDなどで硬化させられるのか?”と思っていたが、波長4000Å/400nm前後のLED光でも“硬化効果”はあるらしい。
しかし、“5秒間程度の照射で足りるのか?”という疑問を、私自身はまだ払拭出来てはいない。


+++ 照射紫外線量を強化 +++

付属の(卵型)紫外光源をばらしてみたら、Liボタン電池「CR1602」x2で、電流制限抵抗も無しで、直接点灯させている荒っぽい構成だった。(図6<クリック>)
こんなもので、広い面積をチマチマ照射していては、日が暮れてしまう!

そこで、紫外光ライト(400nm)の大きなものを探したら、「ヤフオク!」で、種々のものが見付かった。
出来れば、広い面照射タイプが望ましいと思うが、今回の実験では、大掛かりなのは勿体無いので、「9LEDライト」を選んだ。(図5)
これなら、添え物的「1 LED光源」よりは、パワーはあるだろう。(そう期待したい)

紫外線照射した後の効果は、実は、良く分からない。まぁ、割れ目に入り込んでいる接着剤の量も不明だから、仕方が無いのだが...
こうした“ガラスのヒビ割れ補修用”として、隙間に浸み込んで行くような、粘性の低い/流動性の高い接着剤の登場を期待したい。
(私が知らないだけで、もしかしたら、もう、ガラスと屈折率が同じようなモノも出回っているかな?)


+++ ヒビ割れ画面は拙いか? +++

様々な画面を見て、“ガラス割れ”が気になるかをチェックした。
やはり、こんなのは危険でない限り、気にしなければ、それ程煩わしいものでもない。

“地図表示”などでは、割れ目が邪魔であれば、少しスライドしたり、拡大すれば済む。(図7、図8<クリック>)
“ゲーム”などでは、ひたすら画面を叩くことも多そうだから、そんな打撃・衝撃の方が気になる。
まぁ、それへの対応には、先端クッション性のある“百均ペン”などで間に合いそうだ。(図1)

モノを、“見掛け”で扱うか、“機能”で使うかは、“自分の美感覚や技量次第”ということだな。
今は、これで、子供用ゲームをバリバリ試している。(笑)


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