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独り言集 二千十六年五月版


会話補助系 実験  「五月三十日」
入院中だった叔父は、今は退院してケアハウスの個室へ戻っているので、「会話」は比較的楽にはなっているのだが、やはり耳が遠くなっている分、スムーズにはいかない。
そこで、持参した器具類を出して、試してくれるよう頼んでから実験をしてみた。

始めに、「有線マイク+ICレコーダ」のセットでやってみたが、これは失敗!(図1)
実は、音量を上げ過ぎてセットしていたため、声が割れてしまっていて、“何を話しているか分からない”という。
ICレコーダの(押しボタンの選択やその手順が複雑なため)「音量調節」がかなり面倒なので、これはダメだ!即時終了!

次に、「FMマイク+FMラジオ」のセットでやってみたら、程々の音量だし、トランジスタ・ラジオ並みに直ぐ調整が出来るので、“よく分かる”という。
音質もまぁまぁのようなので、これは使えそう!(図2<クリック>の下側のFMマイク)

しばらく、これで会話をしていたのだが、ふと電波の漏洩・不要拡散が気になった。
部屋が4階にあり、FMマイクの電波が漏れれば、かなり遠くまで飛ぶだろうし、また同じ建物の中でFMラジオを聴いている人が居れば、其処に混入しないとも限らない。

一応、この系で上手く会話が出来ることは分かったが、次に心配なのが「電池消耗・交換の問題」だ。
今は、“寝たきり状態”に近いので、“電源スイッチ”の入れ切りや、“電池の交換”や“電池を取り落とした場合”など、常に介助者に頼まねばいけないとしたら、煩わしいことだろう。

電波漏洩の点から考えると、やはり「赤外線通信方式」や「有線アンプ方式」の方が良いかもしれない。
また、操作性の点からは、アンプの電源は一日中入れっ放しにしておいて、必要な時に、会話相手にマイクを持つことを指示し、その時だけイヤホンを自分の耳の当てるようにする方式も良さそうだ。
ま、もう少し、工夫と試行錯誤をしてみようと思う。



会話補助系 試組  「五月二十八日」
会話補助用の入力側として、先回買った無線(ワイヤレス)マイク(WE−346は、FMラジオ帯域では受信出来ないことが分かった。
一時、それの改造も考えたが、別のジャンク品を入手した方が早そうなので、FM帯を確かめて「無線マイク」を2種買った。
SANYO WM−05 ¥585送料込み、VICTOR WM−805 ¥702送料込み)
「受信」は、昔買ったAIWA CR−S10を使うつもり。
これは、音量を上げると放送がガンガン聞こえるからいけそうだと思ったが、あにはからんや!WM−805の方は、変調が浅過ぎ!
怒鳴り声を上げないと、イヤホンからの音声がよく聞こえない・・・と来たもんだ♪
これは、大音声でもマイク側で飽和させない配慮設計なのかな?

他方、WM−05の方は、変調も深くてそこそこ聞こえるようなので、こちらを主に試してみようと思う。
ただ、私にはよく聞こえても、使わせたい当人(叔父)にはどの程度なのかは、試してみないと何とも分からない。

叔父も、イヤホンでラジオを聞くことは出来るし、耳の傍で怒鳴る声は少しは聞こえるようなので、兎に角、これらを利用して、怒鳴らずに会話出来ればよしとしよう。(笑)
こちらが話す度に、一々マイクを持つのもヘンな感じかもしれないが、さてどうなる事やら?

問題は、FMワイヤレス・マイクでは、よく信号の途切れが発生するのだが、その時、受信側で物凄い雑音が出るから、もしかしたら実用に耐えないかもしれない。(カラオケ向け赤外線通信方式ならマシかも。しかし、適当なアンプが無いのが難点)
もし、「無線マイク」+「FMラジオ」で上手く行かなければ、「有線マイク」と「ICレコーダ(アンプ替わり)」の組み合わせ何とかならないかと、用意だけはしておくつもり。(図2<クリック>

実は、こうした試みをしてみたいと思ったのは、昔、老母に誂えさせた「高級補聴器(6万円強だっけ?)」も、丁寧にチューニングをしてもらったものの、結局日常生活ではあまり使い易いモノではなく、常に周りの騒音擦音に悩まされていたからだ。
会話の場合、相手の声だけが選択的に大きく聞こえればよいだけで、むしろ「一般的な補聴器」のように単純に周りの音を大きくするのは逆効果では無いかと思っている。



不良DVDプレーヤ 不治  「五月二十六日」
“表示不良は、フレキ(フレキシブル・フラットケーブル)の接触不良だけが原因か?”というヘンな興味・好奇心が湧いて、また「表示真っ白」という不良DVDプレーヤを買って来た。(¥300税込み) [他のDVDプレーヤ

早速、分解して、フレキ接合部を重点的に調べてみた結果、不良原因はそうした箇所の「接触不良」などではなく、どうやら液晶直下の駆動回路そのものの不良化が原因らしい。(図1、図2<クリック>

症状の違うモノがもう一台あれば、フレキを差し替えてみて、もう少し詳しく調べることも出来ようが、生憎今回はそんな余分なモノは買ってないし、残してある不動ジャンク品の表示部は、コネクタの形状などが違うので、利用出来ない。
・・・ということで、今回の“好奇心”は敢え無く潰えた。

蛇足−白画面と小ビス捕獲
尚、「真っ白画面」だったモノの様子は、図4<クリック>の如くで、一見、簡単に直せそうな感じの表示だったのだが、そううまうまと問屋は卸してはくれなかった。

今回も、筐体の分解・再組立の作業中に、床に落とした小ビスを拾うのに、「百均磁石」が活躍!
鉄系のビス類なら、“百発百中”、床からの回収率100%だ!(図3)

これが、真鍮製やプラスチック類だと、ペン型ライトを片手に、机の下の床を這いずり廻らねばならず、いい加減イライラさせられるのだが、磁石が使える鉄品は、素直でいい子だ!(笑)



ワイヤレス・マイク 買い  「五月二十四日」
会話補助器」の一助にならないかと、ヤフオク・ジャンクのFMワイヤレス・マイク(AZDEN WE−346)を買ってみた。(¥700送料込み)

届いたモノを見て、ジャンクとしては程度が良い!と気に入ったのだが、他方で“やられた!やっちゃった!”と気が付いた。(図2<クリック>

売主が、意図して(?)隠したわけでも無いのだろうが、送信周波数が通常のFM帯(76〜92MHz)ではなかったことだ。
実は、送信周波数が、電源ランプの傍に目立つように印字されていた(図1)のだが、紹介写真では、そこだけなぜか(?わざと)外してあった。
届いた現物を見て、それが分かったのだが、(送信周波数が)40・68MHzだって?!こりゃ専用の特殊受信機で無いと受からない!通常のFM帯ラジオではダメだ!

これは、ジャンクとして買ったので、ハズレだからって文句を付けるつもりは毛頭無い。(まぁ、それに備えて安値のモノしか買わないし、コワレモノ修理を前提にしているのだが)

ジャンクの販売も、「説明」の手口がズルウマ手法化(巧妙化!)して来ている例もあるようなので、「説明や写真」だけで「モノの中味の不具合」を見抜くことは、なかなか難しい。
ジャンク、安値だから、七難は黙っていてもいい・・・という手法もあるもんな。(苦笑)

例えば、「不良化デジカメ」を、レンズ・エラーなのを隠して「バッテリが無いから、動作未確認です」とかでオークションに出すって、こんなのは明らかに確信犯(意味誤用の方)だと思うがなぁ。(笑)
まぁ、入札する側も、あまり怪しげなモノには手を出さないようだから、逆に私のような“ゲテモノ好き”が、安値で落札し易いメリット(?)はあるのだが♪

・・・ さて、これ、中を開けて改造の可能性を調べるかな?
でも、簡単に開けられそうで開けられない!って、妙な構造のようだから、先ずは開け方のコツを探らねば。



トランジスタ・ラジオ 買い  「五月二十日」
実は、入院中の(耳が遠くなったという)叔父との会話で一苦労。
四人部屋だし、大声をあげるわけにもいかず、両者とも「手話」などは出来ないから、話も弾まず、すごすごと退散。

これを補うのに、何も高価な「補聴器」でなくても、(よく使っているラジオなどの)イヤホン経由ででも声が通ればいいのにと思った。
そこで、昔の「アンプ内蔵電蓄ラジオ」と似たような「アンプ入力付きのトランジスタ・ラジオ」といったものが無いか探し回ってみた。(当然、安価でなくてはダメ!)

今回、買ったのは、縦・横10cm、厚み4・5cmの「TECHNO/KIT」という面白そうなモノ♪(図1左 ¥700送料込み)
これ、なかなかメカメカしくて気に入ったのだが、残念ながら、「イヤホン出力」が無いし、また、IC化回路ゆえに「増幅用入力端」も取れそうにない。

これは、改造せずにそのまま置いておくしかないなぁ。しかし、何となくパナソニッククーガー(図1右)似だにゃぁ♪(笑)
しかし、この内蔵の「手回し発電」は、騒々しいが、発電効率はよさそうで、ゆっくり回すだけでラジオが聞ける・・・っていうか、ラジオの消費電力が少ないので、その程度で十分賄えるらしい。

そういえば、SONY製の「手回し発電機の付いたラジオ」があったっけ!と取り出して来た。(図2<クリック>右)
こちらも、軽く静かに手回しするだけで、ラジオの聴取が出来る。“手回し”を面倒がらなければ、電池は不要だ。そうだ!東南海地震への備えはこれらで十分!か?
一方、“会話補助器”探しは、まだまだ続く。



珍奇時計 買い  「五月十八日」
面白そうなモノ(時計?)があるな!と思って買って見た。(¥300税込み)
尤も、これが、五百円以上したなら買わなかっただろうが、この“絶妙の値付け”に引き寄せられたわけだ。(図1)

これ、時計なんだろうけど、「針」は印刷だし、表示は「点」ばかり。
時刻や日付の解釈やその設定が、兎に角、難しい。
沢山あるLED点表示が一体何を示しているのかが分かるまで、相当弄り回さないといけなかった。
大体、55日まである日付なんて、想像出来るわきゃないがな!(笑)
それに、17日だと、「15」プラス[2]が点灯するなんて!(爆 図2<クリック>
「時速220マイル(350Km)は最速!」って喜ぶのは、バイク・マニアくらいでは?

これを設計した人物は、奇を衒っただけ?それとも天才?もしくは、スピード・オタク?
いずれにせよ、凡人が感じる“素っ頓狂さ”や“驚き”の要素も無ければ、“見事な造型”でもない。
指でボタンを押せば、LEDで一瞬、時刻や日付を表示するだけで、後はダンマリ?
これの何処が面白いのかな?・・・ もしかして、このバカバカしさが売りってわけかな? ・・・ なら、この値段が相応だってことか。(笑)



ピンセット 買い  「五月十四日」
私は、指先が不器用なので、代行役の「ピンセット」に眼が無い!?
・・・ いや、(安価なのが)目に付いたら、つい買ってしまう癖があり、今回も安価で、常用出来そうなので買ってしまった。(図1の左端 ¥299税込み)
その他の黒いのは、百均のプラスチック製で、腰が弱いので、(耳垢掃除以外には)あまり使い道が無い。(苦笑)

現在、常用しているのは、図1の右端のモノだが、これは先端部に「焼き」を入れて硬くしてあって、少々の「抉り(こじり)」にも耐えてくれるので大変「使い勝手」が良い!
しかし、時には、小ビスなどが、磁力でくっ付いて困ることもある。(図2<プッシュ>

今回買ったこれの説明に、“SUS202、anti-magnetic”とあったので、帯磁性が邪魔になることもないだろうから、暫く試してみようと思った。
問題は「硬さ」で、結構「強い抉り」にも耐えて貰わねばならないので、(焼き入れ済みの)現用品と同等以上の強度でないと“使えない”ってことなんだが。

ステンレスでも、期待したほど硬くないのもあるので、これは無理をさせた時はどうなのかな?と、まだ半信半疑。(図3<クリック>



フィルム・カメラ 死蔵  「五月六日」
「造り」のしっかりした「フィルム・カメラ」ほど、始末・処分に困るものは無い。(図1)
記録用写真機としての実用性は、もう殆ど無いに等しいのだが、外見が“品が良く”て、“メカメカしく”、“ズシリ感”もあって、なかなか捨てがたい味があるからだ。(検証例1検証例2

これまでに、幾度か、他のデジカメを始末・処分した時に、その都度これらも評価してみたが、“やはり、捨て難い!場所も、何とか確保出来るし!”と戻し直して来た。

いっそのこと、外見はそのまま使って、フイルムの代わりにイメージ・センサやSDカード、電池などを組み込んで、「デジカメ」にしてしまえば、実用・利用が出来るのではないか?と考えたりもするのだが。(笑)
ただ、大型のイメージ・センサを使おうとすると、内部の大幅な改造や信号接続・処理が必要だろうし、とても素人の手には負えない。

「外見」を問わなければ、デジカメ一眼(PENTAX istD L2など)でもいいわけなんだが、その「外見」が問題なので、そうもいかない。(図2<クリック>
やはり、「フィルム・カメラ」は、「実用性」は諦めて、「飾りモノ」として置いておくだけだな!

・・・視角・視野を広げて考えてみると、「日本国憲法 第二章」も同じかな?!
もう「実用性」が無く殆ど役に立たないのに、「外見」だけは素敵なので、残しておきたい気になるっていう意味で。(苦笑)
「日本国憲法」も、趣味(理想)と実益(現実)とをごっちゃまぜにしてしまっているのだが、もうそろそろ「きちんとした仕分け」をしてもいいのではないかと思う今日この頃。



料理用タイマ 買い  「五月二日」
以前、家人に頼まれて買って来た料理用タイマ(図1左:¥108税込み)の表示が小さかったので、気になっていた。

今回、やっと、表示の大きなタイプ(図1右:¥108税込み)を見付けて買った来たのだが、これはダメだという。
「アラーム音」が小さ過ぎて、役に立たないそうだ。
実際、他に色々な作業をしていると、表示などは見ていられないから、「アラーム音」だけが頼りなのは当然だな。

確かに、聴き比べてみると、「表示小」の方の音量に対して、「表示大」の方は何故か?“蚊が鳴くような小音量”で、音量大の方の後追いで、微かに聴こえる程度?(動画1<クリック>

まさか、“天は、二物を与えず”でもなかろうが、「表示の大きさ」に逆比例して「アラーム音」が小さいのはどうしたことか?

「小さい方」は、筐体が共鳴箱のようになっていて、音量を増しているのかもしれない。
そう考えて、「大きい方」の音口に、手で筒を作って被せてみたら、やはり随分音が大きくなる。

私のように、“カップめん”にお湯を入れてまだか?まだか?と「タイマの表示」を見詰めているのとは違って、料理用タイマは、音量の方が大事だ!ってことらしい!
で、今までの料理用タイマで十分だった。(ちゃんちゃん!)



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