[表紙頁]へ  関連記事の目次へ

[二〇一六年十月二十七日]
「18650?」の放電時間を、調べた

ポータブル・ナビの長時間運用の為に、高蓄電量のLi-ionバッテリを探していて、偶々ヤフオクで見付けて買ってみたのが、この8800mAhの「18680?」タイプバッテリの組み合わせだ。(「バッテリ」x2+「充電器」x1=¥1、230送料込み ちょと高過ぎない?

何故、わざわざ「18680?」と書いたかというと、650は長さ65mmを示す数字だそうだが、このバッテリの長さは68mmもあるからだ。
それに、[説明]にあった公称容量:8800mAhも大変疑わしい。(図2<クリック>
そいつを確かめる為に、今回、自家製「バッテリ放電器」を用意して放電持続時間を調べてみたわけだ。

しかし、初っ端から、「専用充電器」による充電時間(赤→緑で完了らしい)が6時間以上経っても、未だ終わらない。(図1)
それに、この「18680?」は、自家製「バッテリ放電器」に備えた「18650」用通常「ホルダー」には、(長過ぎて)嵌らない!
...それやこれやで七転八倒?何とか、“満充電”以後の“放電持続時間”を調べてみた結果が...以下に続く&直ぐ終わった。(笑)

結論を先に言えば、“表装を張り直した、中身は中古1100mAhか2200mAhセル”らしい...という想像だが、まず間違いなかろう。
また、この“背高”は、安物の“充放電制御基板”を付け足したからではないか?(これも、いずれ調べてみたいが。笑)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
充電器

“中華製品って、まぁこんなもんだ!”と言ってしまえば、実も蓋も無いが、そんな製品に、“思い込み”で騙される私(達)の側も不用意過ぎるってことかな。(苦笑)

充電器の箱の横書き(?)に、(およその)充電時間が書いてあるから、“8800mAhセル”なら、当然“High Cap”だろうと思う。(図3)
そして、“急速充電機能”があるはずだ...と思うがな!
それで、満充電まで、“およそ4時間か?”と思って充電したわけ。(図4<クリック>

だが、何時まで待っても終わらない...で、およそ7.5時間後に、やっと赤色が緑色に変わっていた。(2/3回目は、結局12時間/23時間も掛かった!それに、端子電圧は3.9/4.1V?)
この充電器、“急速充電器”を装ってはいるが、そんな機能は無さそう。

で、“中華セル(上記「18680?」バッテリのこと)”の方は、多分、これで満充電だろうと思ったが、解放端電圧は約4.1Vだった。(通例なら、4.2Vはあるはずだが、何だか少し低い感じ)
...まぁ、Li-ionバッテリ・セルの充電は、許容量maxまでは無理らしいから、これで我慢するか!
その“中華セル”に、テスタの探針を当てただけで、そろりそろりとメーターの針が下がって来る感じが、何となく嫌らしい。

セル放電実験

この“中華セル”、“8800mAh”と書いてあるからさぞかし強力なんだろうな!と期待に胸膨らませて、放電時間を調べようとしたら、ホルダに嵌らないではないか!
...あれこれ試行錯誤した末に、電極を延長しその端をセロテープで押さえれば、何とか通電出来るようにはなるが、これでは拙い。(図5)

また、負荷を重くして行くと、「デジタル電流計」の表示が出なくなってしまう。
実は、この「デジタル電流計」は、別電源が必要で、その電圧3.5Vよりが低くなり過ぎると働かなくなるのだ。
今は、セルを共用電源にしているので、その電圧が下がり過ぎたために働かなくなったわけだ。(通常の「2200mAh」のセルでは、充電後なら、いきなり、こんな状態になる事は無かったが)

・・・で、急遽、自作放電器を改造・改良して、「18680?」でもちゃんと嵌めるようにし、また、「デジタル電流計」の電源電圧を、Ni-MHバッテリで1.5Vだけ上乗せする工夫をして、セル電圧の方が2.5Vまで下がっても、「放電電流」が目視出来るようにした。(図6<クリック> 改良回路図

放電経過

これまでの感触から、この“中華セル”は、多分3時間以内に放電し切るだろうと予想して、サンプリングを30秒刻みにして「端子電圧の低下」を調べてみた。

「端子電圧」2.5V以下になるまで放電すると、セルには良くないので、そこで放電を打ち切ったが、[推測平均約0.7A]の放電電流で、「放電持続時間」は[180分間](=3.0h)だった。
積算放電量(≒蓄電量)」は、多めに見積もっても、約2100mAh(=700mAx3.0h)というわけだ。
放電電流の細かい記録はしていないが、平均的な電流値をそのまま使って、(バッテリ側に有利なように)“容量の嵩上げ計算”をしても、こんな値なのだ。実際には、端子電圧はこの後どんどん下がり、電流も更に減って最終的には540mA程になっていたから、“積算放電量”は、この見積もり値よりは小さいはず。

もう一つの“中華セル”は、もっと無様だった!(図8<クリック>
「放電持続時間」は、たったの[100分間](=1.7h)だ。
放電量(≒蓄電量)」は、およそ1200mAh(=700mAx1.7h)で、こりゃ、旧品か、中古・廃棄品並みではないか!
(尚、図8グラフの初期乱れは、電極での接触不良らしい。また、終了電圧2.5V付近での乱れは、セル付属の保護制御が効いているのだろう)

偽りの看板(鶏頭狗肉)

何が、“品番:18650、公称容量:8800mAh”だ?
やはり、この“中華セル”は、偽装不良品のようだ。

“公称”の“公”の意味も、シナ・中国では大きく違っていて、実は“寇”という意味に近いのでは?
寇称容量:8800mAh”で、“匪賊の大ボラ”ってことらしい。(哄笑)
昔、日本にも、“輸出缶詰”に石ころを詰めて送った悪徳業者が居たという話を読んだことがあるが、今尚、シナ・中国には、こうした“偽商品”を製造・販売する悪徳業者も居るようだ。(注意せねば!)


[表紙頁]へ  関連記事の目次へ