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[2018年12月24日]
SonyTek.335ジャンクの修理 其の四(終章)


[NORM]モードでは、殆どトリガが掛からず、これでは使い物にはならないと、修理に取り組んでいた「SonyTek.335だが、やっとその原因を確認出来て、“使い物”になるようになった♪(図1)

原因は、トランジスタ・アレイ「CA3046」の不良化だったようで、それを取り替えたら小信号でもキッチリとトリガが掛かり、波形が捕捉(停留表示)出来るようになった。(図2<クリック>

この大きさだと、机上の棚に置き易く、また信号の目視・確認もずっと楽になる。
これまでは、棚の最上段に置いた「IWATSU SS-5711Dを見上げながらの作業になる不便さがあったのだが、それが改善出来る。

先日、修理・調整出来た「IWATSU SS-3310の方は、予備機として控えさせている。
ただ、どちらの小型機も、帯域がDC〜25/35MHzなので、もしかしたら力不足(?)になるかもしれない。その時は、「IWATSU SS-5711D」の出番だろうな。

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−−− IC入替 −−−

先日来、ネットで「CA3046」を探し回って、見付けた!(図4<クリック> 3個¥701送料込み)

信号を追っ掛けていて、どうも「江崎/トンネル・ダイオード」より前の回路がアンバランスになっているような感じだったので、不良原因はきっとこの「CA3046」ではないか/そうであって欲しいと思っていた。

品物が来て、早速、差し替えようとした。(図3)
しかし、差し込み難い!...様子が可笑しいので、一旦抜いて確かめたら、脚ピンが一本内側に折れ曲がっていた。(テテテッ)
それを元に戻して、再度差し込みに挑戦!(今度は上手く行ったかな?)

2本の「江崎/トンネル・ダイオード」の端子を(シンクロ・スコープ!)「SS-5711D」で見ると、どちらの端子からも小さい波形ながら信号が出ている感じ!

−−− 好結果 −−−

そこで、いそいそと蓋を被せ、上部のトリガ&水平ユニットを再装着し、電源を入れて様子を見た。
やった!小さい信号波形でも、ちゃんと、トリガが掛かる!(図5)

...でも、「LEVEL」(ツマミの中央点)の位置がずれている!?
あ、これは、先に弄っていた調整用VRを戻せば良いはずだな。・・・で、そこそこ妥当な位置にまで調節して戻した。

垂直増幅系は、多分、大丈夫だろうと思うが、念の為、調べてみた。
レンジを「5mv」以下にすると、Aチャネルは+2DIV、Bチャネルは-2DIVだけ、レベルがシフトしてしまうようだ。...これは、また後で調整しよう!

−−− 微調整やチェック? −−−

当初から正常だった「遅延掃引」モードも、特に問題は無さそうだ。(図7)
この「遅延掃引」は、画面上の波形の任意の箇所をピックアップして、水平方向に“任意に拡大”して見られるので、(ヘンな所で出ている)細いパルス状の信号なども捕まえることが出来るので、時々便利に使っている。

・・・さて、これで、色々な信号波形を見ることが出来るようになったので、先般からオシロスコープで見ていた「PC110」の表示信号でも見てみようか?とプローブを伸ばした。
ところが、“中継部”のスペースを切り詰めて線群を直結してしまっていて、プローブが当てられない状態なのを、うっかり忘れていた!(図8<クリック> まぁまぁ!)

あちら(TFT化「PC110」)には、まだ別の課題が残っているが、こちら(オシロ「SonyTek.335」)は、これで良い事にしよう!


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