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[061005]
シンクロ、5度目の修理で勝利!

先回、後部にファンを付けて修理完了と思っていたのに、安心し始めた頃になって、S社タイマならぬ我楽多苑タイマが存在していたかのように、フォーカス・ボケが再発してしまいました。

空冷ファンをもう少し静音のものに替えようとしていた時、突然ボケが再発し、今度はもうファンでは抑えきれなくなりました。

原因を探る内に、偶然1個のコンデンサ(フィルム・キャパシタ)がかなり熱くなる事に気が付き、これを冷やすとフォーカス・ボケが改善される事が分かりました。

そこでファンは廃止して、こいつを新品に交換したら、バッチリ改善。それから3日間程様子を見ていますが、まだフォーカスは安定して絞れています。
今度こそ、粘りの勝利でしょう!
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問題部品の発見.
フォーカス・ボケは、ファンでは治らない事が判明したので、もう一度全体を考え直してみました。

今まで、目ぼしいトランジスタ類は全部交換したのですが、コンデンサや抵抗類にはまったく触っていません。
となると、次に怪しいのは電解コンデンサ類ですが、これらは殆ど電源関係でそれらの電圧変化を見ていても特に変化する様子無し。

次に、抵抗類で極端に熱くなっているものは無いか、指で触りながら見て廻りました。・・・と、その途中で傍の黒いフィルム・コン(C64 0.047μF)が、妙に熱いのに気が付きました。
まさか?と思ったのですが、念のため息を細めて吹き掛けてみたら・・・フォーカスが少し変化した模様。
これを指で触ったり吹いたりして冷やしてやると、フォーカスが段々良くなる傾向が見られます。(もうこれは間違い無さそう!)
しかし、交換しようにも耐圧630Vなんてコンデンサの手持ちはありませんので、次はこれの入手が課題。

コンデンサ購入と対比.
ネットで調べてみて耐圧630V品は、1個およそ二百円前後と見当を付けたのですが、日本橋へ出掛けて行って買ったら、何と!各種混ぜて10個で\290。

本命を含め5種ほど各2個ずつ買ってみたのですが、まず交換したのは、630V-0.047μF0.01μFの2個だけ。これで、様子を見る事にしました。(駄目だったら、他の耐圧200V品も替えるつもりで)

左の写真の黒い方が取外し品、赤い方が新品。
(左写真の<クリック>で、問題箇所周辺の回路図(岩通 SS-5711D取扱説明書より抜粋)

取外し品の外見は至って普通なのですが、やはり印加電圧が高い箇所だから、少しでもリークがあれば影響大なのでしょうね。

コンデンサ交換.
左の写真は、コンデンサ交換前後の基板の様子。

ICやトランジスタ類の交換と違って、コンデンサの周囲は比較的空間があるので交換は楽でした。
(尤も、基板を外す手間は、同じように面倒でしたが)

ボヤキですが、先にこれが問題だと気が付いていたら、今までこんなに苦労(&愉しい思い?)をする事は無かったかも...
でも、他のパーツも大なり小なり不具合があったはず、と自分を慰めています。
その証拠に、交換後一時的にせよフォーカス・ボケは改善されていましたから。

結果と課題.
夕方から夜中まで4〜5時間連続で働かせるテスト(寿命テストになっちゃう!)を3日間やってみましたが、最細に絞ったフォーカスは僅かに変化する程度でした。(むしろ、筐体内温度上昇のせいで、CAL信号の周波数が1,000Hzから1,005Hzへとシフトする方が気になるくらい)
従って、“フォーカス・ボケの修理は、やっと完了!”と言えそうです。

後は、使わなくても時々電源を入れて状態を確かめるようにしようと思っていますが、更にこれまでに高圧関係の可変部もかなり弄っていますので、再度「(素人)校正」をしないと。

(また、ちょっと困っているのは、こんな図体のでかい(デスクトップAD11-H1並み?)のが2台になったので狭くて仕方がない事です。PCルーム全体の見直しをしないといけないですねぇ)

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