[030812]

ひょうたん電池を、外してみました

前回、ひょうたん電池コネクタの覗き窓を開けましたが、コネクタ部監視だけでは不安が残ります。

できれば、電池を簡単に外したり交換したりできる事が分かっていれば、安心。そこで、実証してみる事にしました。

処置は、支えを1個切り取る方法で、前回覗き窓を開けた予備機と実験機の両方に施しました。案ずるより生むが易しで、取り出し・交換は至極簡単。
ただ、コネクタを差し戻す時が、一番問題でした。
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取り外し作業

ひょうたん電池は、下2箇所、上1個所爪の付いたホルダで固定されていますが、じっくり眺めると...

コネクタに近い側の爪1個所を取り去れば、電池を容易に外せる事が見て取れます。

そこで、ルータの砥石盤で、その根っこをカットしました。

コネクタ付きリード線には、(ビニール製?)タグが付いているので抜き出すのに少々手間が掛かりますが、ピンセットなどで丁寧にやれば、間違い無く抜き出せます。(このタグは、電池を戻す際には邪魔なだけなので、即刻取り外しました)

電池を指で触ると、やはり、少しヌルリとしていました。(そう!これも年期が入っていますから)で、ちり紙(ティッシュなどとも言う)で、奇麗に拭っておきました。

再挿入作業.
先に、電池をホルダ部に戻してから、コネクタ付きリード線を通します。(順序が逆だと、電池が入らなかった!しかも、電池を入れる向きも融通が効かない。赤リード線側が、下(奥)側か)
一番危険なのは、コネクタを差す時です。
今回は注意していたので、やりませんでしたが、斜めから無理にコネクタを押し込もうとすると、ピンが曲がってしまい、どうにもできなくなります。そして、本体の分解大手術が必要になるでしょう。(これは、別機種で経験済み!)

電池は、支えが1箇所無くなりますので、PC110本体を正常位置にすると垂れ下がるはずですし、振ると多少は上下します。でも、こんなのを抑えるのって、幾らでも手はあるでしょうね。(当苑では、それほど問題にならないので、放置)

液洩れ対策.
実は、ひょうたん電池のコネクタを外すだけでも、液洩れ対策としては、結構有効だろうと思っています。(未実験デスガ)
と言うのは、名高さん処からお預かりした不動品の修理で、「ひょうたん電池液洩れの実態」を目の当りにしたのですが、その液は接触物体、特にリード線を伝ってから、各所に流れている痕跡があったからです。(掃除をして分かった)

電池本体から垂れた液は、リード線を伝わりコネクタ周りへ拡がって、主基板各所に及んでいます。一番被害が大きいのは当然コネクタ部。その次は、隣接する音声関係のコネクタや基板裏側の後付けトランジスタと周辺部、更に基板内部への浸透。

だから、電池と繋がっているリード線を浮かしておけば、基板側で致命傷になりそうな変質・腐食は、かなり減るだろうと思います。勿論、電池本体が接触している箇所や、電池から液が直接滴り落ちるような箇所はどうしようもなく、変質・腐食します。(が、そちらの方は、致命的なのかどうかは、良くは分かりません)

今回のひょうたん電池外しは、より丁寧な液洩れ対策と言えるかも。(でも、適時に電池を外したり交換しないと意味が無い、という問題も残ってます。当主は、そちらの方で失敗しそう...)


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