[081012]

16MB拡張メモリの形状を、改良しました

ずっと以前から温めて来たPC110用16MB拡張メモリの回路・形状に関するアイデアを、今回の「記念サービス」の余力を駈って、実験で確認してみました。

それは、左写真<クリック>の左側の板のように、2つのチップの上にANDゲートICがデンと乗っかっているのが目障りで、これを何とか外せないか?と云う思いと、ANDゲートの代わりにダイオード2個で同じ効果が得られないかと云う発想です。

結果は、今回超小型のショットキ・ダイオードが入手出来た(HN2S01FU 総費用\1,000/20個)のと、(3.5倍ヘッドルーペと細ピンセットの活用で、)何とか手で実装出来たので、期待通りの形状・動作が実現出来ました。
(ただ、まだ、少し不安があるので、もう少し調べないといけませんが)
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初期の実験
EDOチップを使った場合、FD読み書き時に内容が壊れる現象を回避するためには、左図(参考:以前の記事)のように、*LCAS*UCAS両方の信号を使って、それぞれのタイミングで、*OE端子をLowに、引き摺り下ろしてやる必要があります。

このような場合、「ANDゲート」を使うのが標準的なのですが、これには電源(とGND)が必要だし、実装に適した場所探しにも、苦労します。

そこで、考えていたのは、同じような働きをする2つのダイオードで置き換えることで、それだと、電源が不要なので置き場所の苦労や、また見映えの悪さも減るはず。

他方、駆動電圧が順方向電圧分だけ減るが、それで足りるのか?また、*LCAS,*UCAS端子のリカバリ/逆回復力は大丈夫か?と云った点に問題があります。

左上写真<クリック>は、普通のスイッチング・ダイオードで実験した時の風景で、これは、やはり順方向電圧が約2V近くあったためでしょう、16MBとしてちゃんと動作しませんでした。

ショットキ・ダイオード
そこで、ショットキ・バリア・ダイオード(3素子入りHN2S01)を通販で購入して、やってみました。
これの順方向電圧は、約0.23V(If=5mA時)だそうなので、駆動電圧の低下は極僅かで済みそう。

しかし、形状はホント小さい!約2mm角で、素人がルーペとピンセットで扱える限界に近い感じですね。
(気力が無いと、このサイズだと敬遠したい処。今までのANDゲートICの方が、ずっと楽ですもんね)

幸い、これの端子/ピン間隔が、メモリ・チップのピンピッチにかなり近かったので、ピン2本(*LCAS,*UCAS端子)へ、直接半田付け出来ました。(左/上写真<クリック>で、直結接続の様子)

ただ、目視ではダイオードの向きが、直ぐ分からなくなるので、ピンセットでの慎重な扱いとテスタでの方向確認が欠かせません。

確認作業
仕上がった状態が、左最上部の写真ですが、以前のものよりスマートではないかと。(自画自賛。f(^^;)
(ただ、こう薄くなると、クッションの有無が気になります)

(こんなのは、パターンを起こして「基板」を作れば簡単なのですが、それでは素人仕事ではなくなります。ひとつひとつの手作りが値打ち!なのですぞ?)

この16MB拡張メモリのテストは、まず立ち上がりで「20096」の表示で、メモリ・サイズを確認。
その後、Win95/98を立ち上げてから、Aドライブ(FD)をフォーマットして、正常動作の可否を調べます。

異常がある場合、例えば*LCAS,*UCASの片方がちゃんと接続されていなかった時など、“フォーマット出来ない!”とのメッセージが出ますし、素直に読み書きも出来ません。

左上写真のように、フォーマットが正常に終了すれば、普通にファイルの読み書きや実行が出来ます。
写真<クリック>で、FD上のアプリの実行例。

継続
この製作例は、まだ2枚で、実用にするには、もう少し試作個数を増やして、作り方のコツやメモリ板の動作の様子などを確かめねば!と思っています。
(それには、「材料」が少し不足気味なので、廃板でも利用するかな。更に、「気力」も補充しないと)

まぁ、この16MB拡張メモリも、所詮は“過去の遺物”に近いのですが、工作好きの当主には格好の“遊び材料”で、まだ弄り甲斐がありそう。
出来れば、2階建て32MBが何故上手く行かないのかを、“信号の鈍り”や“負荷電力”の面などから、もちっと追求してみたいものです。

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