[020302]

CF-128MBを、ノートへWin95を組み込むのに、使ってみました.

前回("TP365Xで、OS組み込み"を参照)は、Win95をCD-ROMから読み込ませましたが、仕舞い込んであるCDD(CD-ROMドライブ)を、毎回ごそごそ引っ張り出してこないといけないので、どうにも面倒です。
何か便法は?と考えて、遊んでいるCF128(=GH-128MB)を使う事を思い付きました。
(つまり、不便なCD-ROMメディアから便利なCFメディアへWin95を一時仮移転(メディア替え)すればいいでしょう)

やってみると、TP365X以外でも、大方のOld ThinkPadsで、"CDD無しで"上手く行きそうです。
ただ、TP760系、TP560系では、下側スロットでのみOKでした。(理由は、未調査)
(まあ、HDDの着脱交換が比較的容易なので、TP365Xが一番無難ではないかと思ってますけど。HDD交換の容易さから言えば、TP701Csの方がもっといいのですが、今はFDDが無いもんで...)
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CD-ROMからCFへの仮移転.
CFへの仮移転は、当苑では幾つかの方法が考えられます。 1.DeskPro2000(CDD内蔵)からLAN経由でThinkPad (カード・スロット有)に
2.ThinkPad(例えばTP535など)(CDD外付け、カードスロット有)で
3.Mebius MJ10(CDD内蔵、カード・スロット有)で
妙な事に、3では、CF類が上手く認識できません。(多分、OS(Win98)のupdateを怠っているからでしょう)
2はやればできるはずですが、またCDDを取り付けねばなりません。(1回だけなんですがねぇ)
結局、常時稼動状態にある1の方法で仮移転する事にしました。ThinkPadは、常用のTP560Eを使いました。

インストール用Win95は、フォルダ内の中身だけを、全部そのままCFに仮移転します。(フォルダは不要)
これらの総サイズはOSR2では約59MB。128MBなら十分余裕がありますので、ついでに、良く使うドライバやツール、ユティリティ類も(こいつらは、専用フォルダを作って)入れておきましょう。(ゲーム類を入れたら、またパンパンになっちゃった!)

connfig.sysへの追加分.
前回はHDPC-DOSも書き込んだのですが、近頃はDOSに切り替えて使う事も少なくなりましたので、ここではWin95だけを、HDに組み込むことにします。

初起動に使うFDPC-DOSシステム・ディスク)のconfig.sysに、下述のような内容を書き加えておきます。(当然、そのFDにはEZGOINGフォルダがあって、その中にカード関係のドライバ全部が入っている事が前提です。(無ければ、自分で作ります。"EZGOING系"はチョット旧タイプだけど、類似のものは、 IBMサイト(リンク切れ)の300系PCMCIA項のTP345C,,カード・ディレクターDOS,,から、今ならまだDownLoadさせて貰えるみたい・・・2008.5.15現在不明)

rem 下準備として、EMM386のメモリ使用範囲の制限をしておく
DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE RAM X=D200-D3FF       ;(C000-CFFFなどでもよい)
rem ソケット・サービス、カード・サービスを登録
DEVICEHIGH=A:\EZGOING\IBMDSS01.SYS
DEVICEHIGH=A:\EZGOING\IBMDOSCS.SYS
rem リソース・マップ・ユティリティに、カード・サービスが使用するメモリ範囲を設定させる
DEVICEHIGH=A:\EZGOING\DICRMU01.SYS /MA=D200-D3FF ;C000-CFFFなどでもよい
rem スーパ・ストレージ・ドライバ(IBMの呼称!)を登録
DEVICEHIGH=A:\EZGOING\DISKDRV.SYS

尚、今回はCDDは使いませんので、autoexec.batの方には、何も付け加えるものはありません。

TinkPadでやってみたら.
先に(カード・アダプタに差した)CFを下側スロット(の方が無難)に差しておきます。
で、上記FDをFDDに差して電源ONでPC-DOSを立ち上げると、当然ですが、CFはちゃんと認識されました。(A>dir e:などで、確認可)
ただ、ThinkPadの上側のスロットはD:で、下側はE:になりますので、注意が必要です。
(うっかり、CFを差していない方のドライブを指定すると、"エラー!"で慌てます)
尚、1スロットのTP345Cでは、D:だけ。

HDD未搭載の場合には、スロットのドライブ名は、C:D:になります。(*訂正.
TPが認識できないHDDを載せた場合も、同じようになるのではないかと思います。が、これは未確認)

Win95のセットアップは、次のようにキー入力して、
   A>e:\setup

"後は、ひたすら、待つばかり ♪"


*参考&注意.
*ドライバやツール類は、DOSレベルで先にコピーしておいてもいいのですが、その前に、HD上に必要なシステム領域は、ちゃんと空けておく必要があります。(Formatの時にでも、やっとけばいいか)

*PCMCIAからブートが可能なOld ThinkPadsなら、CFPC-DOSを組み込んでおくと、FDD無しでHDDにWin95を組み込む事も可能です。(あんまり、利用価値は無いかな?)
しかし、手順が面倒な事と、CF上にDOSのcommand.comを残しておくと、酷い目に合うという難点があります。
Win95のセットアップする前に、これをcommand.dosなどと、改名しておかねばなりません。
セットアップ・プログラムが、先に存在するDOS用のそれを、Windows用と間違えて使ってしまうようです。

これは、長い長いインストール行程の最後の最後で、「DOSのバージョンが違います command.com 」で、チョン!
(でも、簡単な回復の奥の手アリ)


*訂正.
但し、カード・スロットがC,Dドライブになるのは、機種によって違うようです。TP345C,TP360C,TP755C/CXなどは、そうなりますが、TP365Xでは、Cドライブは空きで、D,Eドライブになります。

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