[050114/0116]

1-v-1リフレックスも、鳴りました  改題、追記あり.

前回の1-D-1リフレックスでの1T4や1L4とGeダイオードの代わりに、1U5や1S5のように検波用2極管部が内蔵されたものを使えば、ダイオードを省けるはずなので、(きしもとさんにもプッシュして頂いたことですし)やってみました。d(^-^)

1S5だとかなりピン配線替えが必要なのですが、1U5を使えば、1T4/1L4から殆ど接続変更をせずに出来そう。
しかし、半田付けを繰り返していたら段々汚くなって来たので、思い切って組み直しました。

追記
この方式も実態は2極(ダイオード)検波なので1-D-1と呼ぶべきなのですが、別付けダイオードによる検波方式と区別するために敢えて1-v-1と表記しました。以降も、支障の無い限りそのように表記します。

結果、作業は比較的簡単に済み、一応ちゃんと受信も出来ました。
そこでついでに、B電源部の2石化をやってみたら上手く電圧が出たのは良かったのですが、それから洩れ出た発振雑音が何処からか(多分高周波側から?)回り込んで、混信でピュー・チューと甚だ耳障り。今のところ未だちゃんと対策出来ていません。
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回路の主なポイント.
まず、アンテナ側同調回路から200pFで第1グリッドへ高周波信号を注入−[A]

真空管は、取り敢えず何でも増幅してやろうと待ち構えていますから、この信号も増幅されて、プレート側同調回路へ現れるはず−[B]

で、プレート側の同調回路に現れたその高周波信号を取り出して、100pFで2極管部へ与えて検波させます−[C]

この2極管は出口接地型で、フィラメントがグランド側になります。直流的にループを形成するために、外側は220KΩで接地しました。
(ここは、後ろ側に出て来る検波出力信号を、地面に漏らさないようにするため、抵抗値の大きいものを使ってます。試しに値を減らしたら、音が随分小さくなりました。逆に、この220KΩを外してみたら出力が蚊の鳴くような弱々しい音になってしまいました)

検波後の低周波信号は、50KΩと150pFとで構成した簡易型ロ−パス・フィルタを通してから第1グリッドへ注入しています−[D]

(理屈では、この第1グリッドには、[D]からの振幅の大きい低周波信号の上に[A]からの微小な高周波信号が乗った形になるはず)

再度これらの信号が増幅されてプレート側に現れますが、同調回路の上方には高周波信号、他方47KΩの所には低周波信号が出て来ますので、それをコンデンサ104経由でイヤフォンに送り込みます−[E]

その結果、大きくなった受信信号でイヤフォンが鳴るって寸法。(その音を写真に撮れないのが残念!)

コンバータ再改修.
少し(省エネならぬ)省容積化を図るためにトランスを替えて、同時に、再度2石化も試してみました。

今度は上手く行きましたが、発振周波数はあまり自由には選べないようです。6〜7KHz辺りが出力が大きくて安定なのですが、高くすると出力が減ったり発振が不安定になったりします。これは発振回路の一部にトランスが入ったため、その影響が強くなっているせいでしょうか。

抵抗値やコンデンサ値を替えて、何とか(騙し騙し?)13KHz辺りまで上げて、出力も40V以上取り出せるようにしました。(でも、その代償として、コンデンサの耐圧50Vの方が心配になって来ました)
左/上写真の<クリック>で、出力確認風景。

動作の状況.
ここまで仕上がって、近郊の局はガンガン聴こえるようになったので、「完了!」と言いたいところなんですが、実は・・・問題が出て来ました。
(真空管のシールドなどが不完全で起きる発振の方はスクリーン電圧の調節で抑え込めるのですが、)アンテナ・高周波系から回り込んでいるらしいDC-DCコンバータ発振の高調波成分が取り除けていないのです。

弱い放送局を聴こうとすると、チューピューと混信を起こします。それでも安定していれば逃げ易いのですが、音量を変えると消費電流が変わるせいでDC-DCコンバータの発振周波数が微妙に変わります。これが厄介な「チューピュー混信音」になるってわけ。

混信雑音の除去.
DC-DCコンバータの電源系に簡単なフィルタを入れてみましたが、殆ど効き目がありません。
また、1.5V電源を別電池に分けてみましたが、殆ど変わりませんでした。なので、フィラメント経由での混入でもなさそう。
多分、各線にがっちりしたフィルタを入れて完全シールドをすれば抑えられるんでしょうが、そうすると今の2倍位の容積になりそうです。

コンバータの代わりに、単5型12V電池2個使ってやってみると「ピューチュー混信」は当然起きません。12V電池は、最近では(\315品などもある非)百均ショップで売られていますが、1個\105でした。

だから、手っ取り早く片付けようとすれば、これを使う事でしょうね。(ただ、2連スイッチを使わないと、A,B電池の両方を完全には切り離せないといった、ちょっとした問題は残りますが)

その他.
それはそうと、電圧が1Vを切った電池を使ってみたら、A電圧(フィラメント用)は当然1V以下だし、B電圧は20V程しか出ませんが、それでも何とか鳴っていますね。・・・でも、これなら電池不用の1石ラジオの方がマシかな?

尚、あの時にはインダクタンスが多過ぎだと思って、あっさりバーアンテナの巻き線を解いてしまいましたが、市販の標準的なポリ・バリコンの最大容量値は意外に少ないらしい(およそ160pF程か?)ので、それと組合わせて使う時には(うっかり)巻き線を解いてしまうとダメだと云う事を思い知りました。

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