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[二〇二一年九月二七日(2021/09/27)]
ICOM IC-255(廃物) 買い

目下、あれこれ模索中の「オシレータ+カウンタ」用の、前パネルとして既製品を流用出来ないかと模索している。
狙っているのは、「LCD表示器」が付けられて、「メイン・ダイアル・ツマミ」と「バンド切替ツマミ」、「出力減衰ツマミ」、「電源スイッチ」が心地良く配置されている"前パネル"が付いたモノを探しているのだが、なかなか出逢えない。
("プッシュ・ボタン"ばかりの"パーソナル無線機"は、安価でも、役に立たず)

出来れば、シンプルで綺麗な"不動ジャンク"を狙っているのだが、昨今は、安価では手に入らない。
今回は、(錆びてはいないが、凄く汚そうな、ツマミ類も多過ぎの)モービル機「ICOMIC-255」ジャンクを買ってみた。(図2[クリック] ¥1,120送料込み)

この「IC-255」ジャンクは、開けてみると、やはり、"前パネル部"の空間が狭くて、巧く流用出来そうにない。特に、"LED部の上下幅"は、思っていたほどには広くなかったのが、致命的。
...逆に、不動(電源入らず、LED表示出ず)だったのに、ある切っ掛けで動作し始めて、"受信"も出来るようになったので、このまま捨てるのが惜しくなった。
"目的外利用"だが、暫く、このまま飾っておくことにしょう...しかし、FM機は"つぶし"が効かないからなぁ。(図1 上のIC-290」は、Xtal-Up-Converterを使った7MHz帯受信用で、現役)

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+++ 前面、内部 +++

電源を接続して、スイッチを入れてみたが、表示は出ないし、ノイズ音も聴こえずの"不動状態"だった。
そこで、本体の上部の蓋を外して、各コネクタの接続を調べてみたが、改善の兆候無し。(図3
ところが、(電源を入れた状態で)主基板の方を上からゴツンゴツンと叩いてみたら、アラ不思議!赤い"LED表示"が出た!
...やはり、何処かが接触不良になっていたようで、その後は、安定して動作している。

中を調べるのは、一旦中止して、50MHz/6m用アンテナを接続して、受信を試みた。
何時もは閑古鳥が鳴いているバンド(実は、真面まともな2mアンテナが無いから)だが、幸い偶々、145.5MHzで強いモービル局の信号が受かった。
Sメータも、9+20dB、振る時もあったので、受信機能は、ほゞ正常だろうと思う。

その後は、"前パネル"を外すのも、慎重に、程々にして、「LCDカウンタ」の内蔵化の可能性を見た。
やはり、上下幅が狭く、無理なようだ。

分解ついでに、後部の重たい放熱器部を外してみたら、本体の重さは、随分軽減されるようだ。(図4[クリック]
これの代わりに、鉄板かアルミ板を充当して使うことも可能だと思う。


+++ 雑感 +++

この「ICOMIC-255」の「前パネル部」を外す為に、コネクタ群を抜きながら、 以前に分解した「YAESU製「FT-280の、酷く雑然とした配線群を思い出した。(図6[クリック]
あの機種は、「前パネル部」は、単にコネクタ群を外すだけでは、外れなかった。
"結束バンド"群を全部外して、しかも、沢山の箇所の"半田付け"を外さねばならないので、(詳細な資料が無ければ/有っても)"復元・再生"は覚束ない。(見ただけで、やる気が失せる)
一方、この「IC-255」は、配線群はコネクタ毎に纏められており、「コネクタ」群を抜くだけで、「前パネル部」を分離することが出来た。(図5

尤も、この違いは、「FT-280」が"オールモード型"であるのに対して、この「IC-255」はFM専用だから、シンプルに出来たのではないか。
それに、(これは想像だが、)時代的には、そろそろ「前パネル」を独立した"コントロール・ユニット"として分離する前段階にあったのかもしれない。
いずれにせよ、こんな既製品を、私の思うように好き勝手に改造することなどは、もう考えない方が良いと悟った"造り・構造"であった。(またひとつだけ、賢くなった♪)


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