[080507]
小型フィルムカメラを、試してみました
デジカメも沢山溜まって来たのに、相変わらず“物欲、底無し”で、昔憧れだった「OLYMPUS PEN」が欲しくなりました。
でも、綺麗でまともなのを買うほどの資力も無いので、ジャンクでお茶を濁す事に。
ただ、全くの非動作では面白く無いので、普通に動作するものがいい。とは言っても、大した撮影技術も無いので、無難なものを探していたら、「OLYMPUS PEN EED」に行き当たった。
最初、オークションで買ったのは、シャッタに引っ掛かりがあって切れ難く、セルフタイマは動作するが、レンズが相当曇っているもの。(総費用\1,220)
後で、もう1個(胴体は錆びているが)レンズだけは綺麗そうなのを、オークションで買い足して(総費用\1,800)、これのレンズを取って前機に入れました。(両方の金額を足すと、決して安くは無いんだけど)
ほぼ同じ大きさの35mmにも興味があったので、OLYMPUS TRIP 35のジャンクを買って(総費用\1,360)、両方で撮り比べてみました。
結果、当苑で使う写真は、やはりデジカメの方を多用する事になりそう。
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PEN EEDの整備.
初めに買ったEEDは、レンズの表面が腐食されたような感じで曇っていて、磨いて取れるような汚れではなかったので、このレンズは早々に諦めて、交換を考えました。
シャッタの引っ掛かりは、上蓋を外して、掃除をしたり、ガチャガチャ動かしていたら、直ってしまった。(左写真<クリック>で)
「AUTO」を使うには、ボタン電池が必要で、正規には水銀電池らしいのですが、今ではLR-44辺りで代用しているらしいので、百五円ショップで買って来て入れました。
それで、一応は、明るさの応じて、絞りの大きさ(∝シャッタ開放時間)は、変わっているようです。(精度は、不問)
TRIP 35と試写.
TRIP 35の方は、使用感はあるものの正常動作品で、特に触る所は無し。セレン光電地も活きているようなので、シャッタもちゃんと切れている(?多分!)。
そこで、先日買ったフィルム(Kodak-SG400)を入れて、PEN EEDと一緒にぶら提げて、公園へ試写に出掛けました。
参照用として、Optio S4で撮った風景と同じものを、PEN EEDとTRIP 35で撮って比べてみました。
現像後、添付された「試し焼き」の小さい写真(左/上写真<クリック>)で見ると、結構まともに写っているように見えたのですが。
試写比較.
フィルムは、現像だけ依頼して、自分でJPG化。
左写真、3台での撮影例。(最終JPG保存画質:95%)
上が、OptioS4 (1600x1200 画質:★★(中))
中が、PEN EED (AUTO、Scan:1200dpi)
下が、TRIP 35 (AUTO、Scan:1200dpi)
これだけ縮小してしまうと、よく分からなくなりますが、13.3インチの画面で見ると、デジカメOptio S4の写真は、素直に綺麗。
PEN EEDのJPG写真は、(1600dpiなどでスキャンしても)粒子の粗さが目立っていて、綺麗ではない。(左写真の左側、“光っている金属製の手摺り”で見ると、それが分かります)
TRIP 35の方は、フレーム・サイズが上記ハーフの2倍になるので、その分粒子の粗さはやや減っている感じもしますが、それでもザラツキは残っています。
フィルム・ベースの2枚は、スキャナを通してJPG変換をしているため、余計に画質が劣化しているのだろうと思うのですが、粒子の粗さはフィルム特性に拠るのかも。(ISO-400は、晴天下の風景には不適かな?絞れるから、ピンボケは救えるが)
フィルム写真のJPG低品質さは、カメラ自体の不調のせいなのか、あるいは撮影技術?それとも、スキャナ?JPG変換の問題?何所にどのような原因があるのか、素人の生半可な知識では、よく分かりません。
でも、これだけ手間隙掛けて、この品質では、フィルムでやる意味は無い。
デジカメは凄い.
フィルムのJPGファイル化をやってみて、今更ながらに思い至ったのですが、最近のデジカメは、楽に綺麗な写真が撮れる点で、本当に良く出来ています。
だから、(自分のようなヘタクソでも、)何とか使えるWEB用写真が撮れるわけです。
ふむ、それなら、逆に、フィルムから印画紙に焼き付けた写真とデジカメで撮った写真をプリントしたものと、どちらが綺麗なのでしょう?尤も、どの位のサイズで比較するかに依るかも知れませんが。
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