[080726]

フィルム読取用B/Lを、試作してみました.

以前整備したフィルム・スキャナ系は、使う時も使わない時も嵩張っているので置き場所に困っています。(その内処分するかなと思っているのですが、まだ代替品が無い)

色々情報を漁っていたら、「撮影に、デジカメを使う」という手があるようなので、半信半疑で、やってみた。
序に、デジカメのバックライト(B/L)を使う事を思い付いて、レンズ出入不調で液晶割れのFinePix F420を使ってみました。

結果、色再現性はかなり悪い感じで、手修正では追付きません。
色調補正ソフトも有り合わせだし、白色LED光源でいいのかどうか良く分からない。もしかしたら、蛍光管タイプのB/Lの方がいいかも知れないので、そのB/Lも探して、調べてみようと思ってます。
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液晶パネル剥し.
35mmフィルムのB/Lとしては、1.6〜1.8インチ位がよさそうなのですが、丁度手元に液晶割れのFinePix F420があったので、これの液晶パネルだけを引っぺがして使いました。

左写真が、それ。<クリック>で、分解した状態。

液晶モジュール/ユニットのケース周りを少し弛めて、B/Lには触れずに、パネルだけ取り出します。接続フレキは、端から捲るようにすれば簡単に引き剥がせます。

これの場合、B/Lだけをケース内に置いたまま、液晶パネルを外すのがコツでしょうか。B/L表面は傷が付き易く、また埃も乗り易いので要注意ですね。
(埃や微小ゴミが乗らないように、注意したつもりでしたが、やはり組み込み時にゴミが紛れ込んだりして、何度も清掃をする破目に)

このデジカメの表示部には、透明プラ板があるので、一度封じればゴミの付着や混入は、抑えられるはず。
ただ、B/Lとの間にかなり隙間を生じるので、外したパネルを裏側に入れて、B/Lの嵩上げを考えたのですが、(残念ながら)その案はアイデア倒れでした。

尚、レンズ系は電源投入で動いては困るので、中の2箇所のフレキは外しておきました。後は、元通りに納め、液晶パネルだけが無い状態に。(尤も、この不良品にはシャッタ・ボタンもありませんが)

透過光と撮影と後処理.
この半壊FinePix F420でも、電源(単4型電池、外部3V電源共)SWを入れると、ちゃんとB/Lが点灯します。(勿論、レンズは不動)
液晶パネルを外してあるので、直視B/Lは結構明るい!これなら、フィルム透過光も充分使えそうです。(左写真など)

実験は、取り敢えず、現在常用しているCoolPix2100で撮影。
部分切り出し」や「ネガポジ反転」、「色調補正」などは、(多分、他にもっといい処理ソフトもあると思いますが、手近な)IrfanView V4.10で行いました。

左/上写真<クリック>で、有効範囲だけを切り出して、「ネガポジ反転」した直後の状態。(あー、これは不味そう!)

色補正の結果.


上の写真は、撮影した画像ファイルから有効領域約800x540ドットを切り出して、それを640x430ドットに縮小し、「色調」を色々調整してみた結果です。(<クリック>で、参考として、同じフィルムをGT-8700+アダプタでスキャンした結果で、これは「自動色補正&反転」以外の加工は殆どしていない)

分解能が充分でないせいもあるのですが、IrfanViewでの色補正も思わしくない。特に、「赤」のダイナミックレンジが、随分狭くなっているため、上手く補正が出来ていません。(芝生や空の色が上手く出せない)
別途、いい補正ツールを探さねばならないし、分解能の点で、撮影に適したデジカメも調べなくっちゃ!(...と、課題ばかりが残った試作でした)
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