[091118]

DMC-FX7ジャンクを、修復しました

近頃は、めっきり修復・細工用手慰み品が少なくなって来て、指や眼の訓練にも事欠くようになりました。(ウソ)
ついでもあって、先日曜日、日本橋探索に。
で、外観の綺麗なデジカメ・ジャンクを2個ほど拾って来ました。(\500/個税込。左写真は、その内の1個で、DMC-FX7

美麗外装だったけど、(予想/期待に反して?)やはり不良品。
レンズが出る時はスムーズなのに、引っ込む時は“ガリガリガリ”で、ちゃんと収納されず。(アワワッ、ギアが壊れる!)

分解して色々やってみた挙句、最後に、レンズ駆動モータ/ギア箱部を押し付けるように細工したら、何とか直ったようで、撮影・終了動作も正常になりました。(左上写真<クリック>。しかし、何時まで保つやら)
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前後の分解
分解しながら思ったのですが、これの構造が、面白いと云うか、よく考えてあると云うべきか、極力ビスの数を減らして、かつきちんと固定されるよう、あれこれ工夫してあるようです。

前カバーは、レンズ筒周りの“飾り輪”を外してからでないと外せませんが、この輪は底面のビス1個で固定してあります。
また、底面端のビスを抜くと、右側の帯状カバーが弾けるように開きます。(左写真。これは、これで正解!...か?)

後カバーは、特に難しくはないのですが、全体を平行移動させるようにして抜き出す必要がありました。(左上写真<クリック>)

レンズ部分解
レンズ部は、ビス1個とコネクタ2箇所を外すと、“ユニット”で抜き出す事が出来ました。(左写真。こりゃ、具合がいいや!)

勢い余って、レンズ部を分解してみたのが、左写真<クリック>。
ここまで分解して調べたのですが、ギアがスリップする原因は、はっきり分かりませんでした。

(でも、後で考えると、やはりこの中に、ボタンの掛け違いのような原因があったのではないかと思っています)

実験
原因が分からなかったので、取り敢えず実験をしてみました。

ガリガリ音を立てていたのは、レンズ筒を駆動しているギアがスリップしていたためですが、試しに、別電源で駆動モータ部だけを動かしたら、至ってスムーズに正回転&逆回転していました。
また、レンズ筒部の長ギアを手で廻してみたら、多少は重いけど、特に引っ掛かりも無く、筒を伸縮させられます。

ところが、駆動モータ部を組み付けて廻すと、やはりレンズ筒収納時にガリガリ!で停止。(ん?わけワカメ!)

改めて、両側のギアの擦り減り具合欠けの有無 を調べたり、噛み合せ具合などを調べたけど、問題になるほどでは無い(...と思ったのですが)。ただ、駆動モータ部の2個の留めビスが、ギア同士を押し付ける向き/場所ではないのが気になりました。(左上写真<クリック>)

最後の手段群?
“電源OFF”での収納時に、レンズ筒を無理やり押し込んだり、本体をゴツンと叩いたり・落としたりしてみたのですが、一向に改善されなかったのですが、ある時、底面を強く押えながらレンズ筒を収納させたら、ガリガリ音が少なくて比較的スムーズに収納出来ました。・・・これだ♪

どうやら、“留めの緩み”で、噛み合せ不足 になっていた模様。
やはり、ビス留めの向き・構造が良くないようで、一度噛み合せに失敗してガリガリ云い始めると、その振動で台座の緩みが更に加速されるのでしょう。(この構造設計は、あまり良くない)

で、押える代わりに、左写真のように、(ガム捨て用)紙を4枚折りにして挟んでみました。
ちょうどここは、駆動モータ部を組み付けてある所で、紙を挟むと、レンズ筒側のギアに強く押し付ける状態になります。(左上写真<クリック>)
それからは、レンズ筒が静かに出入りするようになりました。
(しかし、この補修方法だと、三脚に据えたりすると、影響が出るかも)

修復後の実写例
あまり信頼性のある修復方法ではないので、何時までこの状態を保てるか分かりませんが、現状では、普通に使えています。

左写真は、修復後の(渋い?)姿。
左写真<クリック>は、実際の撮影例(2560x1920を640x480に縮小)ですが、特に問題は無さそうです。

もし、これが安定して使えそうなら、常用している(あの“勝手起動癖”のある、やくざな?)DMC-LZ2の代わりに、使う事を検討してみようかと思っていますが。。。(さて、どうなりますやら)

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