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[080806]

OLYMPUS C-770 No.3を、補填修理しました

C-770UZは、動作が遅い、電池の消耗が激しいなどの欠点はありますが、写真の出来が良い、10倍ズームで、コンパクトで携帯し易いなどの点から、SP-500UZと並んでメイン機として使っています。

それで、(物欲もあって、)ずっと予備機が欲しいと思っていたのですが、(No.2として総費用\4,640で買ったものが、修理不能だったので、それを分解標本にして、)今回C-770UZ部分不良品(No.3)をオークションで買って、修理しました。(総費用\2,798)

これは、電源SWをOFFにしても、電源断にならずレンズが出っ放しになっている不具合品でしたが、超小型レバーSWを付加して、「電源断」を/が出来るようにしました。修理成功!(左/上写真<クリック>で、C-770ジャンク三人衆)
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不具合と対策
C-770 No.2、No.3の不具合は、どちらも後部の電源スライドSWが原因のようです。

そこで、思い切ってNo.2の後ろの接点群の辺りを引っ剥がして調べたら、カーボン接点の近くが擦り切れて断線していました。(左写真<クリック>で、分解途中の様子)

この部分の修理は、フレキ・シートの入替えしか方法が無さそうだけど、素人には入手の手蔓が無いし、可能だとしても廉価ではないでしょう。

No.2はスライドSW部の全面不良(本体側の動作は正常)だったのですが、No.3は今の処スライドSWでの電源断が出来ないだけなので、ここを何とかすれば治せそう。

左上写真はテスト中の様子ですが、フレキ・コネクタの端子をテスタで当たっていたら、「電源断」には端子左端1番と3番をショートすればよい事が判明。(また、電源ONには端子右端18番と5番をショート)

「電源断」代用SWの付加
スライドSWの動きの様子を裏側から観察していて、裏側の出っ張りも一緒に動く事が分かり、これで超小型レバーSWを押させる事を思い付きました。

幸い、適当な超小型レバーSWは、以前壊したデジカメから獲っていたものが幾つかあったので、それを利用。

SWは2個用意したけど、1個は糊付け失敗。(流動性の高い瞬間接着剤を使ったため、接着剤が中に滲入して、可動部まで固着)結局、残り1個の方を、合成ゴム系接着剤で接着しました。
結線は、約0.2mmφの樹脂被膜銅線を使用。

修理(一応)成功!
左写真、それの<クリック>は、電源(スライド)SWをON/OFFした時の状態変化。(ちゃんと、「電源断」が出来て、レンズが引っ込む様子が分かります)

結果は、一応“修理成功”ですが、実は長期信頼性に、やや不安があります。
それは、後付した超小型レバーSWの糊付けの強度維持が心配だし、また、スライドSWの他の接点の擦り切れも心配です。

取り敢えず(解法は正しくて)治ったように見えても、中長期の実使用に耐えなければ、実質的な修理が出来たとは言い難いですから。
本当は、(液晶無しの)後部SW群用フレキ・シートの新品が手に入り、それと置き換えられれば最上だけど、レンズ壊れや液晶モニタ壊れでフレキ・シートは健康ってジャンクでも、申し分無し。
(しかし、この機種は市場存在数も少ないようだから、部品取り不良品の入手も難しそう)

試写例
少しズームアップして、庭のトマトを撮ってみました。(不具合は「電源断不良」だけで、)特に写真の撮れ具合に問題は無いようでした。

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