[070721/0807/0815]
CAMEDIA C-40Zの不良、見損じました *追記 *再追記
初め、“シャッタとズームだけが利かない”という、OLYMPUS製 CAMEDIA C-40ZOOMのジャンクを、“んなら、押しボタン部を替えれば、楽勝!?”と、買ってみたのですが。(総費用\1,300 送料等込み)
その後、パーツ補給用にと買ったジャンク2個、押しボタン部は辛うじて使えそうだったけど、どちらも補助基板上の端子が半壊状態で、“内部が壊(さ)れていた品物”でした!(追加総費用\2,300相当)
基板を入替えての検証には、不便を強いられました。
結局、不良原因は、押しボタン部ではなかった!
(押しボタン部を入替えたり、挙句は開腹したりして、念入りに調べて見たけど、異常は見付からず)→ やはり、押しボタン部の端子部に問題アリ(再追記へ)
多分、メイン基板側のLSIの不良化ではないかという推定しか出来ず、(残念ながら)修理は失敗。
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分解と押しボタン交換.
ものを触ってみると、液晶モニタに所定の画像はちゃんと出ますが、確かに押しボタン、レバーが全然利きません。もうこれは、分解して、押しボタンを入れ替える以外に方法は無さそう。
これの取り外し、取り替えは左程難しくはありませんでした。むしろ厄介だったのは、フレキの端(コネクタ部)付近がよれよれで、きちんと差し戻せない事。
端部の当て板が無い欠陥品もあり、接続?の確保も楽ではなかったです。
入替えた結果、3個共“利かない!”そこで、1個を犠牲にして、押しボタン部を分解。しかし、それらしい箇所は発見出来ず。
(因みに、これを分解するのは、後ろの留めをナイフで削るだけですが、上手くやれば再固定も可能です)
基板類取り外しと入替え.
押しボタンが犯人ではないらしいので、他の基板を交換してみました。
筐体を狭く作ったせいでしょう、基板類は継ぎ接ぎの少々ややこしい構造になっていますねぇ。
(カード・スロットを背負ってる)メイン基板と思しき板を外そうにも、四方八方(実は三方)からフレキが入り込んで来ているので、そのまま簡単には外せません。
端の余計なものから順番に外さないと、辿り着けないのです。
まず、(本体上部の)黒い台座に両面テーブでくっつけられている小LCDを台座から無理矢理剥がして、その下に見えるビスを抜いて台座を動くようにします。左上写真の<クリック>で、その様子。
尚、フラッシュ管が固着していて、完全フリーには出来ず。
これで、台座の下の補助基板が外せるようになりました。
外した基板類.
左写真は、(上部)補助基板を外した状態ですが、その際フレキ2種(前小と後大)と小コネクタ1種(電源スイッチ用)を外しました。
次は、メイン基板(多分)を外す番ですが、右下のビスを1個抜いて、フレキ・コネクタを三つ四つ引き剥がせば、外せます。
左写真の<クリック>で、基板の両面写真。
不具合の有無確認のために、このメイン基板と補助基板とを、あれこれ入替えようとしたわけです。
その結果は、“最初の不良品”の組み合わせが、一番まともでした!(シャッタとズームが利かないだけで、表示は出る。そして、後で買った他の基板類は、絶不調!それもそのはずですね...)
不良箇所の推定.
これらの状況から、この機種は単に「押しボタン部不良、ズーム・レバー不調」ではなくて、メイン基板不良に分類した方がよさそうだとの推定有罪に。見掛けだけで判断すると、酷い目に遭うという好例?でした。
(オマケに、こいつからも一発、電撃を喰らいましたが、今回は、特に痛かった!)
蛇足1−壊(さ)れていたフレキ絞め具.
後から買った部品取り品が、コネクタの絞め具(って云うのかな?)の端が折れていたり無かったりしていて、フレキがまともに固定出来ず、接触不良。途中で、作業難航!
どうやら、これは、同じように“押しボタン部不良”を調べようと弄った人が、壊してしまったようです。
これでは、「部品取り用」としては不適格!
苦労しながら、テストした結果、もう1組は、電源を入れた直後でも「POWER OFF 0」だそうです。(左写真の<クリック>で、それ)
このメイン基板も、“部品取り用”にはなりませんでしたが、これはこちらの読み損ないでしょうね。
蛇足2−オク・ジャンク憶え書.
通常、ジャンク品は“部品取り”したいために購入しますが、重要な箇所が壊されていると、幾ら“見たまま”だとか“ジャンクですから”と書かれてあっても、単なる言い逃れ−免罪符にしか見えませんねぇ。
ジャンク入札の際、事前に質問で「内部を弄っていないか?その形跡はないか?」と問わねばなりますまい。
(中には、ちゃんと「ビスが1個無い」とか「パーツを無くした」など、内部が弄られた事が推測出来る説明も見掛けるんですが)
いずれにせよ、隠された実態を読み損ねて、不良ジャンク/ゴミを高値で掴むのは、避けたいものです。
追記−リモコン [0807]
CAMEDIA用のリモコン(ボタン電池:CR2025が必要)があったのを思い出して、これで、ズームやシャッタが動かせるかどうか調べてみました。
(実用的には、あまり意味はありませんが、技術的な興味で)
本体側で、「撮影モード」の「リモコン」にセットしたら、ズーム、シャッタ共に、リモコンで操作出来ました!
(リモコンには、他に+、−のボタンもありますが、この機種には使えない?)
この事から、機械式シャッタ・ボタンが壊れていても、撮影は可能かもしれない/たぶん可能でしょう/可能で〜す!
そして、このカメラに関しては、(マクロでしたが)結構綺麗に撮れていました。(左/上写真の<プッシュ>で)
尚、このリモコンでは、(前に赤外光反射物があってそこからの反射が上手く使えれば、)無理に前側から照射しなくても、ズーミングや撮影操作は可能でした。(TVやオーディオ用リモコンに同じ)
再追記−押しボタン不良 [0815]
先に、不良原因は押しボタンではない!と言い切ったものの、どうも押しボタン端子の状態に何か引っ掛かるものがあったので、改めて別の方法で追試してみました。
方法は、端子を剥き出しにした基板を使って、「細線」を端子に半田付けしてスイッチ代りに、それらを順次ショート。(左写真)
何と!これだと“通常操作が可能”でした。(やれやれ...orz)
左写真の<クリック>で、端子割当て図が出ます(が、多少怪しい箇所アリ)。
しかし、これには良い対策の方法が無いですね。部品取り用ジャンクを買うにしても、オークションなどで出て来るものは、不具合箇所が同じだし、またそうでないのはどれも高価で部品取りには適さない。
代用スイッチだと、携帯デジカメらしくなくなり、実用性にも乏しくなる。
更に不良化
「押しボタン」の良いアイデアが無くて、困った困った!と云ってたら、更に、頻繁に抜き差ししていた中央の幅広フレキ絞め具がバカ/ゆるゆるになってしまい、遂にフレキがちゃんと固定出来なくなった!
お蔭で、各種設定ボタンの幾つかが利かず、ちゃんとセットが出来ない状態に。
コネクタの手前を上げ底/下げ天?にするなど、姑息な手で改善を試みましたが、やはり無理なようです。
こんな風に、フレキやコネクタなどは実験を重ねる度に状況が悪化するので、例え正常に戻ったように見えても、爆弾を抱えているようなものでしょうね。
(やはり、実験の最後は箱の中で安息の日々か)
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