[040521]

短頭無線LANカードのANT部を、調べてみました.

Kさんが、短頭型無線LANカード(PCWA-150S)を入手したがChandra/Claviusに刺さらない(中まで届かない)とのお話をされていました。
そこで、"アンテナ部の内側を削ったら?"と提案したのですが、予想だけで自ら「確認せず」では、あまりにも無責任なので、サイズやANT(アンテナ)部などを、ちょこっと調べてみました。
(左写真は、横断面。<クリック>で、PC110に装着した時の様子)

観察の結果、削れと云うのはどうやら無理難題のようでした!
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PCカード部の長さ.
PCカードの必要長さは、資料を探せばちゃんとした数値が判ると思いますが、面倒なので現物主義で長さを確認してみました。参照用にしたのは、Buffalo印のWLI-PCI-L11GP。これで、色々な機種に突っ込んでみて何処まで入るかを見ました。

PC110Lib60,Lib50M,Lib20では、ほんの少しですがはみ出し気味の感じです。(それで、PCWA-150Sは、これらには過不足無しにきちっと嵌ります。)

しかし、当苑のThnkPadChandraなどでは、L11GPカードの四角いフック孔の直ぐ下まで入り込みます。
コネクタ部先端から筐体の外側相当部までの寸法を測ってみると、約87mmでした。他方、PCWA-150Sは、コネクタ部先端からANT部までで約85mmなので、およそ2mm程短いわけです。
短頭型カードのANT部の厚みは約4.2mmなので、内側の最低1/2、多くて2/3位までが邪魔で、入れたくばその部分を削らざるを得ません。(運が良くて、その領域が空隙であればいいのですが...)

ANT部を削る?
にしても、ANT部がどうなっているか分かっていないといけません。そこで、試しに横を一部だけ削って、断面の様子を伺いました。(左端最上部の写真。)
基板は多分ガラス・エポキシでしょう。少し湿らせると色違いが鮮明になりました。この位置は、真中より内側にあります。1/2厚だけ削るにしても、基板諸共になるので、少し厄介です。
その他の部分には外装と同じプラスチックの積層が見えていますが、中部は単なる充填材かあるいは空洞、または点々と部品が載っているのだろうと思います。

結末と始末.
"いずれにしても、これでは、(邪魔になる)内側部分を半分も削るのは難しいですね!" 当初、アンテナ構造は最外部で、基板部はその直ぐ内側辺りだろうと考えていたのですが、残念ながら予想と違って基板は随分内側にありました。それに、ここから見た積層構造は内部でも同じでしょう。

何度も考え直してみると、PCカード・スロット2枚差しの下側に入れることにして、周辺だけを削る手もありそうですが、削り加減が難しそう。(思い切って、上辺周りの土手をばっさり削れば何とかなりそうですが、蛮勇が必要!)
ま、今回はそこまでやりたくないので、あっさり、これにて打ち止め!

後始末として、試削した箇所は、湿気浸入防止用に透明ニスを塗っておきました。この凹みは、2枚を繁々と見比べるか、それと指摘されなければ殆ど気が付かないか、あるいは「デザインの一部」と思うでしょう(思ってくれー!) 勿論、動作は問題無し!

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