独り言集 令和四年二月版
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擬似負荷ミニ 改造     [2022/02/27]

+++ 擬似負荷ミニ/Dummy Load miniの電流感度アップ +++

この擬似負荷ミニを作った時から、電流表示の最下桁が気になっていた。
それ程の細かい精度は必要無い!とは思いながらも、やる気になれば簡単に改造が出来るのではないかと、(旧型のデジタル電圧・電流計で、"シャント抵抗"に(手持ちの)「チップ抵抗:」を使うなどして、)実験をしていた。

今回、探していた「抵抗:0.1Ω±5%」が手に入ったので、それを使って、電流感度を1桁上げて、mAの桁まで表示出来るようにしてみた。(図1
但し、表示精度は不明。(希望は、±2〜3 digitだが)
ついでに、DP(デシマル・ポイントの)表示は邪魔なので、(線を切って)点灯させないようにした。

左程、頻繁に使うものでもないので、"埃除け"として、偶々買ってあった"百均ポリ・ケース"に収納。
...それが、誂えた如くにピッタリ!(図2[クリック]

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+++ シャント抵抗値増で感度アップ +++

旧型は、太線3線式(赤、黒、青)だが、「擬似負荷ミニ」に使ったのは、新型の太線2線式(赤、黒)で、後で推定したのだが、元の"シャント抵抗値"は、旧型は0.01Ω(多分)、新型は0.005Ω(恐らく)らしい。
試しに、"旧型"で1Ωを直列に入れたら、表示桁が2桁アップしたから、当初は、元の抵抗値はどちらも"0.01Ω"だろうと思っていたのだが、実は、"新型"は違っていた。

新型の基板を、ケースから取り出して、元の「シャント抵抗」の半田付けを外して、それを「低抵抗:0.1Ω」に付け替えることにした。(図3
"抵抗素子"を半田面側から差し込んで、その端子を半田付けした。
で、(虫の知らせか?あるいは遊び心か?)リード線は(短く切らずに)長いままで残しておいたのだが、実は、これが後で役に立った♪

それと、(ネット上で見付けた)"3桁LED"の仕様書から、DP駆動線を探し出して、その線を基板から切り離した。(図4[クリック]
こうしておけば、下手な読み取り間違いは起こさないだろう。


+++ 新旧型で抵抗値が異なる +++

(苦労して)ケースから基板を取り出して、"シャント抵抗"を替えて、再びケースに収納したまでは良かった(?)が、"擬似負荷"に電流を流してみたら、何故か"電流値"が2倍の値になる。
調整用のVRでは、調整し切れず。

幸い、リード線を長いままで、突き出してあるので、其処へもう一つ「0.1Ω」を並列に接続して「0.05Ω」にした。(図5
それで、適正な"電流表示値"になった。(図1
単位は「mA」なので、適当な印刷紙を張り付けてある。(出来れば、綺麗に書き換えたいものだが)

余談だが、改造版「擬似負荷ミニ」の"電流"を、他の計器2台で調節・照合していた時、「直流可変電源」の消費電流の表示が、結構、怪しいことが判った。(苦笑)
表示値22mAは、予想される電流値(28〜29mA)よりも、6〜7mA程少ない。(図6[クリック]
本来なら、「擬似負荷ミニ」などに流れる"電流"とほゞ同じ値でないと可笑しいのだが、これは...誤差±5 digits以上だってことだ。

この「電源制御器」は、買ってから一度も、照合・調整などはしていないので、元々存在していた"ズレ"かもしれない。
まぁ、"小型デジタル電圧・電流計"なんて、こんなものだと思っておこう。
(もし、手軽に校正に使える原器でも入手出来れば、校正してみるにやぶさかではないけれども)


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有線マウス・コード 巻く     [2022/02/24]

+++ アルミ・パイプに巻き付け +++

無線マウス」は、机上から転がり落ちて、壊れること多し。
さりとて、「有線マウス」は、(常に)コードが長過ぎて邪魔!
...どちらも、一長一短?!

今、良く使っているのは、「有線マウス」の方だが、C205A3用に使っている「有線マウス」も、コードが長い!
それを、試しに、「パイプ(10oφ)」に巻き付けて、縮めてみた。(図1

今回使ったのは、(DIY店で買ってあったもので)外形10mmφ、肉厚1mmの「アルミ・パイプ」。
そのパイプの両側に、6〜8mm程離れた個所に3oφの孔を開けて、ニッパーなどで切込みを入れて、「マウス・コード」を、割り込んで通せるようにした。(ここがミソ!)
(勿論、「アルミ・パイプ」の尖った箇所は、ヤスリで滑らかにした)

"巻き始め"は「コード」の適当な処を2つ折りにして、パイプの中に押し込んでおいて、「コード」の長い側を孔に通してから、「パイプ」に巻き付けて行く。
"巻き終わり"も、2つ折りにした部分を、孔を通しつつパイプの中に押し込む。
"巻き終わり"のマウス側を、更に中に押し込めば、少しだけだが"長さ調節"が出来る。
(だが、結構固くなっている為、押し込むのは、なかなか難しい。逆に、抜け難くもなるので、メリットでもある。「アルミ・パイプ」の場合、幾度も擦っていると、コードの表皮に傷が付くのが、拙い

...ふむふむ、スマートに仕上がったし、結構使い勝手も良い♪(図2[クリック]
...今回は、手元にあった「アルミ・パイプ」を使ったが、「ビニール・パイプ」や「プラスチック・パイプ」などでも、良いのではないかと思った。
それも、試してみた。


+++ ソフト・ホースに巻き付け +++

近くのDIY店へ行って、細い「(ビニール製)ソフト・ホース」を3種、各1m程買って来た。(内径/外形:透明8/10、網入り6/11、透明12/15)
この内、内径:8mmφを「マウス・コード(3oφ)」に、内径:6mmφを「マウス・コード(2.5oφ)」に、内径:12oφを「USBケーブル(3oφ)」に、試してみた。
どれも、上手く収められた♪
調子付いて、この方法(仮称:巻付け短縮法?)で、色々なコードを縮めてみた。(図4[クリック]

こうした"ソフト・パイプ"だと端部の孔が捲れ上がって拙いかな?と思ったが、実際は逆で、押さえ込まれるようになるので、害は少ない。
コードの表皮にも、傷は付かず、「アルミ・パイプ」よりも良さそうだ。
尚、"太径パイプ"も、意外に上手く組めたし、短縮率も上がるので、今後は、これを積極的に使ってみようと思っている。

この方法は、折り畳んで紐で縛る方法よりも、ずっと"爽やか"に見える♪(笑)(図3
...そう言えば、(意味は違うけれども、)"短縮アンテナ"も、こんな方法で"必要長さ"を縮めているんだったなぁ。


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USB-HUBに集中 使う     [2022/02/23]

+++ WiFi子機も、HUB横で運用 +++

狭い机上にC205A3を置いて作業をしていると、("右効き"なので、)右側のUSBポート(2ポートある)に何かを接続するのは、どうにも邪魔!
しかし、内蔵無線LAN/WiFiが使えないことが判ったので、外付けの「WiFi子機(GW-USLight)」を使い始めた。
これだと、あまり出っ張ることもなくて、右側でも左程邪魔にはならないけれど、やはり気になる。

そこで、試しに、「WiFi子機」を、其処から4ポート「USB-HUB」の空いている1口の方に移してみて、果たして、全ポートが動作可能かどうか?を調べてみた。

結果は、いずれも、正常に動作していて、特に問題は無さそうだ。(図1
まぁ、全部が一斉に働けば、どうなるかは分からないが、現実には、それぞれが動作する時間帯は、(マウス以外は)あまり重ならないから、トラブルは起き難いのかもしれない。
このように"接続部"を、全部、左側の「USB-HUB」に集中させたので、随分、机上がすっきり整理出来て、マウス操作も楽♪(図2[クリック]


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"擬似負荷"ミニ 作る     [2022/02/22]

+++ 巻線抵抗を、負荷に +++

「アナログI/F」に使っていた「±12VDC-DCコンバータ」の"出力能力"が、どうも怪しい!
特に、マイナス側の電圧が低そう!?(図2[クリック]
まぁ、小型過ぎる形状やマイナス側の回路の粗雑さから、薄々は予想してはいたのだが、やはり、プラスとマイナスが、かなりアンバランスのようだ。
それを調べるのに、簡易型でいいから消費電流が測れる"擬似負荷"が欲しかった。

偶々、先日「巻線型VR(330Ω、2W)」を見付けて買ったので、それと(死蔵していた)「デジタル型電圧・電流計」と組み合わせて、作ってみた。(図1
「巻線型VR」は、多回転型で、精密な設定が行えるので、良!
ただ、実用上、ゼロ抵抗付近での焼損が怖いので、それを避ける為に直列に固定抵抗2Ωを挿入した。(図4[クリック]
以前、デジタル電圧計(V)」の方は、表示精度を調べたことがあって、結構誤差は少なかった。
だが、「デジタル電流計(A)」の方は、最小スケールが10mA単位なので、とても粗い。(表示誤差は、良くて±1digit)
...でも、今の用途には、十分ではないかと思っている。


+++ やはり、マイナス側は弱かった +++

問題の「±12V DC-DCコンバータ」を3個ほど測ってみた。入力電圧は+5V。(図3
 +11Vで、平均100mA以上は供給可能。
 -11Vで、平均20mA前後は供給可能。-10Vで、平均70mA程度は供給可能。
ただし、マイナス側は、電流を流すと、電圧がどんどん下がってしまう。
単独電源なら、そんなヘンなのでも使い方次第だろうが、今の場合、プラス・マイナス両方のバランスが良くないと拙い。
やはり、この「DCコンバータ」は、(両電源を使う)オペアンプ用の電源とするには、やや力不足の感じだ。

この「デジタル電流計」の方は、低電流域では、精度が期待出来ないし、「DC-DCコンバータ」の大体の傾向が分かったので、グラフにするのは止めた。
尚、(忘れていた)これの接続方法を、ネットから拾って来たので、ここに記録しておく。(図4[クリック]


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手製消磁器 改造     [2022/02/21]

+++ 小型に纏めた +++

日常的に使っている「ピンセット」が、また次第に磁気を帯び始めて来た。
極小ビスが、微かに引っ付きだした。

そこで、(未だ分解していなかった)仮組み消磁器を取り出して来たのだが、使う前に考えた。
役には立つものの、この状態では、どうにも無様だ。それに収納にも困る。

そこで、(小型トランス:出力約18V、約0.2Aのコアを抜いた)"コイル"だけを、「汎用ミニ基板」上に張り付けてみた。(図1
"AC100V端子"として、ACアダプタ用のACコードが差せるように、1.5oφの銅線を2つ折りにしたものをペンチで挟み潰し、更にヤスリで程良い太さに削って、それぞれを基板に半田付け。(図2[クリック]

尚、"コイル"を"クッション・タイプ"の両面テープで、基板に貼り付けたら、"うなり音"が随分小さくなった。
それでも、"消磁効果"は十分ある。
...実は、もっと"ブーン"と、唸ってくれる方が、効き目がある感じがするんだがなぁ。(笑)


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ONKYO C205A3 ジャンク 買い     [2022/02/20]

+++ 低位機種で「PICマイコン」プログラミング?! +++

私は、小さいモノが好きだ!(ただし、動くモノ!)
"小型PC"などを見ると、つい欲しくなる。(勿論、値段次第だが)
今回買ったのは、ONKYO製「C205A3」(Atom N270 1.66GHz Win7 Starter)。
昨今のノートPC界隈から見れば、かなりマイナーで、CPU:Atomも(今では)低位機種だが、一方で、デザインも好ましいし、小型で使い易そうな点が、良♪(図1

実は、そうした理由以外に、「PICマイコン」のプログラミング用として、どれくらいの低位機種が使えるか?ということにも興味があるので、(現在は「FRONTIERFRNU508」を使っているが、)今回、この機種も試してみたかった。

しかし、準備に、大層手間取った!
先ず、"32GB"しかない主ドライブ(SSD)が、ほぼ"満員電車内”の状態(95%近く?)で、何をしようにも身動きが出来ず。(苦笑)
最初は、一晩掛けて"ドライブ圧縮"をしてみたが、20%ほどの"隙間"は出来たものの、逆に応答・動作が酷く鈍くなって、使い物にならず。

諦めて、「Win7 Prof.」のクリーン・インストールをした。
その後、「ライセンス」の「電話認証」も済ませ、少しアプリを走らせてみたら、結構快適に動作するようだ。
だが、"WiFi(無線LAN)系"がオカシイ!?
...小型無線LANカード(Broadcom製)を補填して、そのドライバを入れたら正しく組込めたのに、スイッチの方はONにならず?む!

結局、別のUSB型「GW-USLight」を使って、WiFiを有効にした。(図2[クリック]
それで、やっと「MPLAB X IDE」(V5.00)が組込めた!
でも、このバージョンだと、前に作ったプログラムで、エラーを生じるようなので、バージョン・アップ(→V5.30)。

...お、このバージョン(V5.30)なら上手く行きそう!
PIC16F1769」制御用の"Cプログラム"の修正と、「Pickit3」経由での書き込みも、スムーズに出来て、
Teraterm Pro」からの1文字書き込みも出来、そのエコーも素直に帰って来た!...VY Good♪

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+++ 内蔵WiFi系Fnキーがヘン!? +++

"無線LANカード"の手持ち分には、大・中・小の3種類があり、その小型も、3〜4枚あるのだが、どれも素性が良く分からず。ドライバも、適当そうなのを試してみて上手く働けば、それをそのまま使うことにしている。
試してみた無線LANカードは、Broadcom製だったようで、それのドライバは、上手く組込めたようだ。(図3 左側)
ところが、"接続できません!"だそうな?(図3 右下側)

"診断プログラム"の"アドバイス"は、"スイッチが入っていないから、それを入れなよ!"だとか。
...それは、幾度もやってるんだがなぁ...(図4[クリック]

...ふむ、どうやら、「Fn+F3キー」と「Fn+F4キー」は、反応が無いようだ。
他方、「Fn+F5キー」、「Fn+F6キー」などはちゃんと反応があるんだが。
この"内蔵WiFi"の不具合は、"ハードウェア"の問題なのか?それとも、"専用ドライバ"が欠けているからなのか?(知識不足で、良く分からず)
まぁ、今の"USB型無線LAN"で、取り敢えず間に合うから、その方は、後にしよう。

こうした"低位機種"でも、"単発作業"なら、結構スムーズに走るようだ。
要は、並列に幾つも処理させることは、避ければいいんだな。


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USB-PS2 KBアダプタ 確認     [2022/02/18]

+++ USB-PS2アダプタの確認 +++

先回、私が"キーボード"では使えないモノと誤解した「USB-PS2アダプタ」は、「PC110」で再確認した処、矢張り、不良品だった。
それにx印を付け、後で廃棄処分。(図1

その他は、OKだったので、その内1個を、現在使用中。(図2[クリック]

(不良品の中を開けてみようかと思ったが、無駄なようなので止めた!そのまま、廃棄済)


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USB-PS2 KBアダプタ 誤解     [2022/02/15]

+++ USB-PS2アダプタは1種だった?! +++

私は、「USB-PS2変換アダプタ」の存在は知っていたのだが、"マウス用"と"キーボード用"の2種があるのではないかと、今回、ヘンな疑いを持った。
てっきり、それぞれが"専用"ではないかと思ってしまい、浅墓な勘違いをしてしまった。(図1
...アダプタには2種あるのだろうと思い、後で、4個ほど買って調べてみたら、実は、1種だった!
違うのは、刻印/マークだけで、どれも"マウス"、"キーボード"のどちらにも使えるようだ。

実は、「PC110」用の"外付けキーボード"を、更に"PS2型"の小型のものに置き換えようとしたのだが、それのケーブルが短過ぎて使い難い。(図2[クリック]上側)

で、大きさが近い"小型キーボード"を捜し出したのだが、これは、"USB型"だ。
それに併せて、"USB-PS2変換アダプタ"も、2個ほど探し出しておいた。(図1右側)
その時は、無頓着に、"変換アダプタ"を付けて「PC110」に差し込んでおいたのだが、後で、キー入力をしようとしたら、全く反応が無い!?
暫く後に、やっと、アダプタに付された"図柄"に気が付いた。
どうやら、これは"マウス専用"らしい。 いや!単に、壊れていて"キーボード"に不感だっただけらしい。

残念ながら、2個とも"マウス対応"だったので、ちゃんと働かなかったので、「ヤフオク!」で、(図柄を確認した上で)"キーボード対応アダプタ"を買ってみた。(図1左側)
(ウッカリ間違えて、余分に"USB-PS2ケーブル付きアダプタ"も買ってしまったが、そちらの方は、今回は役に立たない)


+++ キーボード対応アダプタ +++

買ったアダプタ、当初は半信半疑。
もしかしたら、"特定キーボードの専用品"ではないか?などと、あらぬ疑いを持っていた。
...まぁ、実際に「PC110」のキーボード・コネクタで、試してみりゃぁ、判るはずだ。(図4[クリック]

最初から、何となく書けそうな気配はあったんだが、"メモ帳/Note.pad"を開いて、キー入力してみたら、"おや、書けちゃった!"(図3

後で、4個ほど"マウス・マーク"の付いた"アダプタ"を、買い足して調べたら、全部、"キーボード"もOKだった。
初めに調べたのが、不良品だったのに、私が誤解してしまったようだ。(恥)


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「PC110」No.5前枠 改装   to English Note  [2022/02/12]

+++ 「PC110 No.5:五郎」の前枠入替 +++

アナログI/F」の回路に重大な欠陥が見付って、再検討中なので...これを機会に!?
以前から不整のままだった「No.5:五郎」の前枠図2[クリック])を改善してやろうと、重かった腰を上げた。(カッターナイフで切り込む方法は、好きではないので)

今回は、加工の下準備に手間を掛けた効果があって、比較的スムーズに作業が進められ、また、比較的綺麗に削り落とせて、仕上げは上々♪
"画面の(約10文字分)右寄せ"は必要だが、「IBMロゴ」を残したまま、バランス良く/違和感無く配置出来たように思う。(図1

尚、右寄せには、以下のように指定。
 「PC-DOS」:「ct65535e.exe /m6」(in Autoexec.bat)
 「Win95/98」:「ct65535w.exe 10」(in Start up)

画面は「TFT_LCD」なので、時間が経つに連れてコントラストが変化することも無く、調整も不要!
次回から、「アナログI/F」の"コンソール"として、これを主に使うつもり。

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+++ 事前準備 +++

この「No.5:五郎には、6型WVGA(800x480)の「TFT-LCDモジュール」を使っているので、(上下には多少余裕はあるが、)横方向はLCDケース内に"右寄せ一杯状態"で置かないといけない。(図3
また、下側には、約1.5mm厚の細い「木切れ」などを挟み込んで、「TFT-LCDモジュール」を浮かす必要がある。

以前の前枠は、もう使えないので、別のジャンク品から取った「前枠」を加工して使用。
内側のリブなども取り除いて、平らにした。(図4[クリック]
「窓」は、両側を5oずつを削り落して、広げる。また、下側も約1mm程削る。

PC110」の前枠は、硬くて脆いので、甚だ加工し難い。
前枠の両側を5mmずつ削り落とすのに、今までは"カッターナイフ"を使って、力一杯幾度となく切り込んで、切り落としていた。
だが、その方法だと、あまり綺麗な"直線切り"にはならず、後で、ヤスリを使って均さないといけなかった。


+++ ヤスリで削る・挟み木っ端 +++

今回は、(作業に苦痛を感じる)"カッターナイフ"は止めて、ヤスリだけで、5mmを削って整形が出来るかどうか試してみた。(図5(実は、このヤスリは、今はもう無い?昔の"百均グッズ"なのだ)

ヤスリで削る際に、バイスで挟み易いように、木片を必要なサイズに切って用意した。(図6[クリック]
また、境界ラインが見易いように、"アルミ・テープ"を境界近くに貼ってみた。
このテープの効果は、あまり顕著ではないが、多少はあったように思う。

今回の作業は、時間は掛かったが、比較的楽だった。
これだったら、既に改造してある「No.6:松などの"改良版STN-LCD"を、更に"TFT-LCD"に置き換えてもいいかもしれない、と思っている。


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[English Note]
[2022/02/12]
"PC110" No.5:Goro Front frame Refurbishment [2022/02/12]

+++ "PC110 No.5:Goro" front frame replacement +++

I found a serious defect in the circuit of "Analog I/F" and am reconsidering it ... Take this opportunity!?
Front frame of "No.5: Goro" that has remained irregular from before. (Fig.2 [click]), I lifted my heavy waist to improve it. (I don't like the method of cutting with a Cutter-Knife)

This time, due to the effect of taking time and effort to prepare for processing, the work can proceed relatively smoothly, and it can be scraped off relatively cleanly, and the finish is excellent ♪
Right justification of screen (with about 10 characters)" is necessary, but balance while leaving "IBM logo" I think I was able to arrange it well/without any discomfort. (Fig.1)

Additional, command for the right justify were as following.
[PC-DOS] : [ct65535e.exe /m6] (in Autoexec.bat)
[Win95/98] : [ct65535w.exe 10] (in Start up)

The screen is "TFT_LCD", so it's bright and clear, and the contrast doesn't change over time, so no adjustment is required!
From the next time, I will mainly use this as a "console" for "Analog I/F".

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+++ before preparing +++

This "No.5:Goro" uses a 6-inch WVGA(800x480) "TFT-LCD module", so (up and down) There is some room, but) The horizontal direction must be placed in the LCD case in a "right-aligned full state". (Fig.3)
In addition, it is necessary to insert thin "wooden pieces" with a thickness of about 1.5 mm on the lower side to float the "TFT-LCD module".

The previous front frame can no longer be used, so I processed the "front frame" taken from another junk item.
The ribs on the inside were also removed to make it flat. (Fig.4 [click])
For the "window", scrape off both sides and widen both sides by 5 mm. Also, cut the lower side by about 1 mm.

The front frame of "PC110" is hard and brittle, so it is extremely difficult to process.
Until now, I used a "cutter knife" to cut off both sides of the front frame by 5 mm, cutting it off with all my strength.
However, that method did not result in a very beautiful "straight line cut", and I had to use a file to smooth it later.


+++ Shave with a file, pinch wood piece +++

This time, I stopped the "cutter knife" (which makes me feel pain in the work) and tried to see if it could be shaped by cutting 5mm with just a file. (Actually, this file isn't there anymore? It's an old "100-yen goods")

When shaving with a file, wood pieces were cut to the required size so that it could be easily pinched with a vise. (Fig.4)
I also put "aluminum tape" near the border so that the border line is easy to see.
The effect of this tape is not so remarkable, but I think it was a little.

This work was time consuming, but relatively easy.
If this is the case, I think it may be possible to replace the already modified "No.6: Matsu" and other "improved STN-LCD" with "TFT-LCD".


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WALKMAN バッテリ 増設     [2022/02/10]

+++ SONY Walkmanジャンクを入手 +++

最近買った安物「MP3プレーヤ」が、もう壊れた!図1 左側)
やはり、聴きたいと思った時、何も無いと寂しい。だが、同じタイプの安物は、もう結構!

で、次の"MP3プレーヤ"として、(程度は良さそうだけどバッテリが劣化しているという)"SONY Walkman WN-S638F"を見掛けたので、買ってみた。(図1 右側

幸い、これには「通信・充電可能なケーブル」が付いていたので、助かったのだが、後で買い足した"充電用コネクタ"は、どれも充電出来なくて、マイッタ!(図2[クリック]

多分、コネクタの部分に、何か細工をすれば、充電機能くらいは付加出来るのだろうが、もっと判り易い方法で解決した。「増設バッテリ」の直接追加(半田付け)だ!それで、長時間愉しめる(はず)♪

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+++ Walkman裏蓋から、リード線を引き出す +++

接続方法を探るために、ビス2本を外したら、「裏蓋」は、比較的容易に外すことが出来た。
中には、内蔵バッテリからの細いリード線2本(赤と黒)が内部で引き回されてあった。
この線長だと、増設は容易だ。

その線の途中の皮を剥いて、別のリード線を半田付けして、外に引き出した。(図4[クリック]
(後で気が付いた...この2本のリード線は、内側に十分な長さを残さなかったのだが...まっ、いいか!)

それらのリード線の端を"小ループ"にして、「増設バッテリ」(ジャンク品)の電極端子に半田付けして、そこへ直接、充電が出来るようにした。

ほぼ空だった「増設バッテリ」を付けて、「可変直流電源」を使い、4.10V(電流制限:最大1A)で充電したが、満充電までに、およそ6時間以上掛かった。(図3
...ということは、それ以上の時間、"連続再生"が出来るってことかな。(笑)


+++ ケーブル巻き付け用に裏板を足す +++

私は、「イヤホン・ケーブル」の長さが気になる方で、収納時には極力短く、使用時には、程よい長さに伸びて欲しいと思う口だ。
昔のSONY製のポケット・ラジオで、「イヤホン・ケーブル」を筐体内に巻き取れるタイプを持っているが、この「WALKMAN」にも欲しいと思うが、ま、そんな構造ではないから"無いものねだり”ではある。

でも、試しに、後ろに膨らんだ「増設バッテリ」の周りに、"ケーブル"を巻き付けてみたら、これで、長さ調節が出来そうだ。
その"巻きケーブル"を囲うのに、「増設バッテリ」の背中に、"発泡塩ビ板"を貼り付けてみた。(図6[クリック]
...ふむ、恰好は良くないが、"囲い効果"はありそうだ!

あまり、しっかりとは留められないが、"ケーブル"の長さを調節するには、役に立つ。
使わない時、(不恰好な)"胴巻き"は、せずに済む。

ただ、この"百均ケーブル"の途中に、変なスイッチ部があって、これが、納まりを悪くしている。
元々この"ケーブル"は、ステレオ用を、片方切り取ってシングルに改造してある。
此のスイッチ部は、その名残。...なので、仕方が無い。
(尚、この「イヤホン・プラグ」は4極だが、種別は知らない)

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「PC110」Serial_1/2 試す     [2022/02/08]

+++ 「PC110」上に「Teraterm Pro」を載せて実験 +++

未だ完全には動作していない「アナログI/F」図2[クリック])だが、一応、端末PC側からシリアル・ポート(RS232C)経由で操作が出来るようになったので、「PC110」からでも操作出来るかどうか、試してみた。(図1 「No.6:松(TFT-LCD)」を使用)

PC110」+「Win95/98」に「Teraterm Pro(2.3)」を組み込むのは、難しくはなかった。
ただ、「Teraterm」の新しいバージョンは、(何かが不足しているらしく、)組込時にエラーが出て、どれも組み込めなかった。
結局、バージョンを下げ続けて、最後に、"オリジナル・バージョン2.3"を組み込むことになった。

それを組込んだ後、以前は、「PC110」から、容易に"接続"出来ていたはずなのに、今回はなかなか接続が出来ず、苦戦を強いられた。参考書籍などを読み直したりして、試行錯誤の末に、何とか辛勝!
進まなかった原因は、「PC110」側の"COM1"に対して、「Teraterm Pro」側の"COM2"で、無理に接続しようと試みていたこと。
実は、「Win95」は、デフォルトでは「PC110」の"COM1"の「内蔵モデム」を認識していなくて、「デバイス・マネジャー」には、"COM2"しか見えなかったのだ。

最終的には、BIOSの「Easy Setup」で、「Config」内の「Serial」に「Serial 2」を選んで、「COM2」を使えるようにすれば、あっさり接続出来たのだ。(これが、一番スマートな方法!)
しかし、別の迂回方法として、「Serial 1」を選んだままで、「Win95」上で一度モデムを組込んで認識させ、OSに「COM1」を作成させた上で、シリアル・ポートをこれに切り替える方法もある。
(実は、その方法で"シリアル1−COM1"にして、「Teraterm Pro」を使えるようにしていたのだが、結局、これは至って"泥臭い方法"のようだ。苦笑)

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+++ 出力電圧変化の確認 +++

兎に角、「PC110」と「Teraterm」間で、信号が正常に送受信出来るようになってから、「PC110」で"0"〜"f"キー(図4[クリック])を打ったら、(望み通りに)「アナログI/F」のDAC出力(5bits、10bits共に)が変化する状態になった。(図3

電圧の振れ幅は、最終段オペアンプの増幅度を、今は"最大幅"にしてある。(最大約+9V)
(これは、いずれは、適当に調節・校正するつもり)
尚、今回使ったオシロは、「二箇一SonyTek 335で、前の「SonyTek 336A」は持病が出て来て、ちゃんと立ち上がらなくなったので、また、こちらに入れ替えた。

出力電圧は直流だが、他方、シリアル送受信の信号は±に振れる矩形波だ。
115Kボーでも、同じ文字を連続して送っていれば、綺麗な"波形の並び"で見える。
これだけを見ていれば、ボーレートは、もっと高くにまで上げられそうに思うが、実際は、受信側で処理が間に合わなければ、次の信号は送れないから、多分、かなりの"待ち時間"を挿入しないといけないだろう。
まぁ、遅延1msecがどの程度なのか、こうした"波形の並び"を見ていると、良く分かる。(だから、オシロは欠かせない!)



+++ 「Win95/98」では、Serial 2に設定すべし +++

PC110」では、最初から、"Serial"を使う設定にはなっていない。
それで、以前から、私はどれも、"Serial 1"にしておいた(はず)で、その後、変えていない(はず)。

だが、現在の「No.6:松」は、TFT-LCD化してあるので、(画面は綺麗なんだが...)、直接、BIOS設定画面「Easy Setup」画面が出せないという不都合がある。
だから、あまり「Easy Setup」で設定変更をしたくは無いし、それをするには、「外部ディスプレイ」を使わなくてはいけないので、出来れば避けたかったということ...。

更に、この「No.6:松」では、"TFT-LCD表示画面"は、右におよそ11〜13文字分だけ、右にシフトさせないと、画面が窓枠中央に来ない。(図1
その設定方法は、以下のように指定。(一種の備忘録)
 +(PC-DOS系では) ct65535d.exe /mx (x=5〜10)
 +(Win95/98では) ct65535w.exe y (y=12〜16)

(DOSでは、ct65535e.exect65535f.exeも使えるはずだが、何故か、上記のものを良く使っている。
これらのきちんとした"説明書"を作っていないので、自分で忘れている内容を思い出すのに、時間が掛かる)


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SonyTek 335 二箇一 修理     [2022/02/06]

+++ 「水平・走査ボード」の載せ替え +++

SonyTek 335」の2台目のジャンクが手に入った。(以降、これを「新335」と称する)
この「新335」は、電源は入るものの輝線が出ず、"使い物"にならない状態。

一方、これまで"アンブランキング系"が不調だった旧335」は、不良個所を調べている内に、益々状況が悪化して、遂に(管面は明るくなるが)輝点・輝線すら出ない状況になっていた。
それで、放置してあったのだが、「新335」が入ったので、鋭意、("水平系ユニット"への)「延長ケーブル」(図2[クリック])を作って、両方共、一気呵成に修理してやろうと意気込んだ。
旧335」は、管面は光ってはいるが、"輝点"も、"輝線"(走査ライン)も出ず。
新335」は、"輝点"は出ているが、"輝線"が出ず(走査せず)という状態だった。 ...しかし、どちらも手強かった!
"鋸歯状波"の有無を追っ掛けながら、「水平(A4 Horizontal)+走査(A5 Sweep)ボード」を調べてみたが、どうやら、どちらも手に入り難い部品(高耐圧トランジスタや丸管型IC)が不良化しているのではないかと思える。

個別部品(IC類)の入れ替えも考えたが、作業が難しそうなので、途中から、(単純な)「水平・走査ボード」だけの"入れ替え"を試した。
...それが予想以上に上手行って、1台が完動状態に。(感動! 図1
結局、「新335」本体の上に、「旧335」の「水平・走査ボード」を載せ替えて、1台だけ完成させた形になった。(残りは、究極のジャンク!)

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+++ 「新335」の不良 +++
CRTの2つの端子(YellowとRed)から前段へと、"鋸歯状波"の有無を探って行った。(図3
後部から、前部の「Q915」というトランジスタのベース入力にまで追っ掛けたが、其処には、"鋸歯状波"が来ていないことが分かった。

ところが、もう少し前部の"供給元"である「U730A」というICの端子(#8?)の出力(<波形3>)には、一応は、"鋸歯状波"が出ている。
その振幅は約1Vで、「335マニュアル」(の波形写真<3>)に示されているほど"大きく"(約9V)はないが、出ていることは出ているので、「Q915」に伝わらないはずは無いのだが?

それらの間には、「抵抗R723」と「スイッチHorizontal Display」が挟まっているので、その間を探してみたが、配線が隠れていて完全には追い切れず。
奇妙なことに、「スイッチ」端子には"鋸歯状波"が見えるのに、「Q915」のベースにはそれが見えなかった。
(まるで、"砂漠の小川"の様相だ!...もしかしたら、回路図が異なっている? あるいは私が、シルク印刷を読み違えている?んな、こたーないと思うが)

で、色々考えた末に、本来は9V程の鋸歯状波出力を出すべき「U730」が、1V程しか出力を出せないのは、そのICの不良に違いない!と決め付けた。(図4[クリック]
もしあれば、このICを"良品"と交換してみたいが、「旧335」から取り外さないと無いし、それにやるとしても入替作業は並大抵ではなさそう。
(以前、「A4 SWEEPボード」を外したことはあるが、こんなのは二度とやりたくな〜い!)
それで、最後の簡単手段、「旧335」の「水平・走査ボード」全体を入れ替えて試してみたってわけ。
(それが上手く行ったのは、先述の通り!)


+++ 「新335」と「旧335」の違い +++
「旧335」では、トランジスタやICは、差し替え可能な「ソケット」や柔らか「脚ピン・ホルダ(?)」に差し込まれていたのだが、「新335」では、トランジスタ類は、殆どが"半田付け"されていて、交換は容易ではない。

これは、個別部品の"長期信頼性"が上がったからだろうし、また、"コストダウンの狙い"もあるのだろう。
そうした点を考えたら(考えなくても?)、故障した時に、先ず試してみるのは、ソケット上の"IC"の入れ替えだ!ということ。
それで、「水平輝線」が出ない「新335」は、最初に、IC「U700」、「U800」などを入れ替えてみた。(品番は、「CA3046」から「HA1127」に変わっていた。どちらも、同種のクワッド・オペアンプ。図5
しかし、「新335」は、これでは改善出来ず。
多分、丸管型IC「U730」の不良化ではないかと想像しているが、ユニット全体の入れ替えで済んでしまったから、ICだけの(最終)確認はしていない。

尚、「新335」は、CH2の上下動VRが壊れていたので、これを「旧335」のそれと入れ替えた。
幸い、下側だったので、"取り外し"や"再取り付け"は、左程大掛かりな作業無しに出来た。(図6[クリック]
これが、もし上側(CH1の方)だったら、かなり大変な作業になったかも。


+++ iPadのiBook +++
最近、「iBook」を多用するようになった。
今回も、(普段は嵩張るバインダに収納している)資料を広げる代わりに、これを使い始めて、あれこれ調べる時に、左程困らなくなった!(図8[クリック]
また、手持ち出来る「iPad mini」を併用すると、参照する際に「iPad」だけで、"異頁"間を"行きつ戻りつ"しなくても済む。(図7

しかし、作業の方に気を取られて、この「iPad」は、(もう古いので)点けっ放しにしておくと、みるみる内にバッテリが減って来るので、やはり「充電ケーブル」を付けておきたい。
なので、常時"紐付き"という制約はある。
それでも、メリットの方が大きいと感じている。
(これが、ツルツル滑らなければ、もっと置き易く持ち易いのだが。笑)

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プラス・マイナス出力 試験     [2022/02/04]

+++ 原理的には、可能だが +++

アナログI/F」で、マイナス側にも出力を出す方法として、終段オペアンプの"−入力側"にプラス電圧を加えておき、それに上乗せする形で"+入力側"に指定電圧を加える方法はあるが、それを実験してみた。(図1

原理的には、「PICマイコン(PIC16F1769)」のプログラム"だけで、出力電圧をプラス側にでも、マイナス側にでも、出すことは出来るはずなんだが、しかし、現実は厳しい。
簡単に、"プラス・マイナス出力の切り替え"が出来るだろうと、甘く考えていたが、そうは問屋は卸してくれなかった。

参照電圧+1.024Vを維持出来る"レギュレータ"が、容易に(安価では)手に入らなかったことが一番の原因だと思うが、どうも、出力電圧の絶対値(の精度)が、きちんと出せそうにないのが難点。
(この実験回路も、また修正か?苦笑 図2[クリック]


+++ 実験方法と状況 +++
今回は、「Teraterm」(端末)側から1文字ずつ「0〜9、a〜f」キーを打ち込んで、それを「PICマイコン」側で数値に変換して(DACから内蔵オペアンプ経由で、次の終段オペアンプへ)出力する方法にしてみた。(図3
だから、出力は単純な直流(のレベル変化)也。

プラス・マイナスを切り換えるのに、文字"p"や"n"を使ったが、5ビットDAC側は小文字で、10ビットDAC側は大文字("P"や"N")で指定するようにしてみた。
これで、「RB6」(5ビット側)、「RB7」(10ビット側)の端子から、0V、約+3Vのオフセット電圧を切り替えて出せる。
その電圧を、3端子レギュレータ(AMS1117_1.2)で低減・安定化させ、更に「R17」、「R18」で電圧降下させて、最終段オペアンプの「−入力」に加えた。
それによる最終段の出力の変化を、後部のオシロやマルチメータで観察。(図4[クリック]

+++ オフセット電圧 +++
参照電圧"1.024V"は「PICマイコン」内部の基準電圧値(x2、x4もある)で、x1を「PICマイコン」側の"最大出力電圧値"にするつもり。
なので、その分を、きちんと打ち消すだけのオフセット電圧を用意しておかないといけない。
だが、手持ちの小型3端子レギュレータ(AMS1117)には、最小値1.2Vのものしか無い。
(この1.2V電圧そのままでは、"打消し過ぎ"になり、マイナス最終出力が、大きくマイナス側に偏ってしまうので、ダメ! "1.024V品"も、市場にはあるらしいが、買ってない)

試しに、抵抗でドロップさせる方法はどうかと、「R17」、「R18」を入れて、丁度、1.024Vになるようにした(つもりだった)が、抜かった!
"終段オペアンプ"の増幅倍率を調節する為のフィードバック抵抗(VR3、VR4)が並列に入る形だし、それもかなり小さな値になっているようで、影響が大きいことをウッカリ失念していた。
これを少しでも調節すると、その変化が大きく出てしまって、実際には、何を見ているのか分からなくなってしまう。

+++ 実験・出力電圧 +++
それに、何処か回路に無理をさせているのか?あるいは、交流結合箇所なども無いはずだが、出力電圧が徐々に変化して、最後は違った値に落ち着くような"電圧レベル"もあった。
例えば、5ビットDAC(の最終段)出力の方(RC2)では、
 *pf → 約 4.4V
 *p0 → 約 0V
 *nf → 約 0V
 *n0 → 約 -4V〜-2V(変化した後、落ち着く)

10ビットDAC出力(RC3)の方は、もっと悪い。
 *Pf → 約 2.0V〜0.4V(変化した後、落ち着く)
 *P0 → 約 -2.0V〜0.4V(マイナスからプラスへ変化)
 *Nf → 約 -2.5V
 *N0 → 約 -8.4V〜-8.0V(少し変化した後、落ち着く)
マイナス側は意図してオフセットを掛けているのだが、プラス側にも(そのつもりはないのに)オフセットが掛かっているらしいのが解せない。
もしかしたら、最終段のオペアンプ「MB3614」の問題があるのかと、別のに入れ替えてみたけど、変わらず。
...いずれにしても、どちらの電圧出力も、最大±10V位は振りたいのだが、果たして?

もう少し調べてみて、必要な対処が複雑過ぎるようなら、この方式は断念するか。


+++ Teraterm側の設定例 +++

現在は、見易くする為に、受信側では"CR"を「CR+LF」にしてある。(図6[クリック]
ボーレート」は、試しながら上げて来て、"115K"まで可能だと分かったので、今はそれだ。(図5
でも、「PICマイコン」側での処理量が増えたり、送信側が連続的にデータを送り込むようになると、もっと、レートを落とさないといけないかもしれない。

尚、これら以外に、「アナログI/F」の電源を落とした後、再起動した場合は、一旦「接続断」(ファイル項)で旧い接続を切り、その後「新しい接続」にすれば良いようだ。
(最初は、それに気が付かなかったので、接続出来なくて慌てた)
そんな時は、「接続断」、「新しい接続」にして、「ポート番号」を見直せばよし!

...この「Teraterm」(Ver4.54)は、マクロを"C"に近い言語で書けるようだし、Win95/Win98などでも動かせるらしいので、その内「PC110」上でも試してみたい。

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マイナス出力 半完     [2022/02/01]

+++ マイナス側も直流/DCで出したい +++

アナログI/F」で、「Teraterm」のマクロを使って、階段波などをプログラムで生成したら、"段"が不揃いになり、DCレベルが、ガタガタと変化してしまう。
これでは、"I/F出力"の意味が無い。
当初は、交流的な出力で良いかもしれないと思っていたが、やはり、"DAC出力"は、DC/直流にした方が良さそうだ。...いや、すべきだな!...考えが甘かった。

マイナス出力を出す簡単な方法として、終段OPアンプのマイナス側に、オフセット・バイアスを与えれば、プラス出力でも(反転した)"マイナス出力"が出せるはず。
余っている端子「RB4」や「RB7」を使えば、そうしたオフセットは、(プログラムで)自動的に与えられるだろう。
その時は、ゼロがマイナスの最大値になり、最大値をゼロにする必要があるので、一々計算処理が必要になる。
...テータ毎に、計算をしてから出力しないといけないのが面倒かな?
(もしかしたら、ビット反転くらいで済むのかもしれないが、まだ、分からない)

もう一つは、「PICマイコン」の"プラス出力"を、終段OPアンプの"マイナス側"に入力する方法だが、接続の切り替えが必要になる。
手動スイッチ」で(プラス出力とマイナス出力を)切り替える方法があるが、基板上には、その余地が少ない。
これは今実験中で、確実にマイナス出力が出せることが分かった。(図1
(ただ、この信号は、「PICマイコン」だけの動作出力で、RS232C系は関与せず)
いずれの方法にするか、まだ、決めていないが、多分、こちらの方が、容易そうな気がする。

尚、実験途中で、分かったのだが、OPアンプの開放端のインピーダンスが高いと、高周波ノイズを受けて、出力が飽和してしまうようだ。
元凶は、近くにある「DC-DCコンバータ」の所為だろう。
取り敢えず、入力側に小容量コンデンサ(180pF)を入れたら止まったので、これで良し!としよう。(図2[クリック]
...小さな"チップ・コンデンサ"は、こんな時便利だ!"場所取り"の苦労を、しなくて済むもんな。(笑)


+++ 送受信をPC1台で +++

初めは、無理かなと思っていたホストPC「FRNU508」(Atom N455 1.66GHz)だが、処理速度は鈍いものの、諸作業もやり易く、"結構、使えるなぁ!"...って(変な処で)感心している。
(まぁ、文字が小さいのは、前にもぼやいたが)

今は、「PICマイコン」用プログラム作成や、「Teraterm」用マクロ作成として、また、コマンド送信用にも使っている。
通常なら、送信側と受信側で2台必要なんだが、これ1台で、十分賄えている。(図3
狭い机上が、効率良く使えているので、大変、満足!w(^^)w

尚、"RS232C端末"+"PIC書き込み系"+"USBマウス"のUSBを、4ポートの「USB-HUB」に繋ぎ込んでいるが、電力不足は無いと思うし、動作異常なども無さそう。(図4[クリック]
(ただ、初期には接触不良もあったが、「接点復活剤」で解消した)


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