[060920]

オシロスコープ、2台目を買いました.

中古の愛用機(岩通製SS-5711D)の修理が3度目、そして4度目?ともなると、そろそろ“寿命かな?”という思いが強くなって来ます。

以前から、2台目のオシロ/シンクロ・スコープを考えてはいたのですが、高額な事や使用頻度が左程高くない事、今のを直せばまだ使えるだろうという思いや今の機種に愛着があって、なかなか踏ん切りが付きませんでした。

でももう、ここ辺りが潮時でしょう。幸い家人から臨時のお小遣いを貰った処だったので、ちょっと贅沢をしてみました。

ネット(Yオクを除く)で、100MHz(2ch以上)機を探し回っていたら、珍しい(玄関がcgiファイルになる)SHOPに、手頃なのが!(しかも、簡素だけど資料付き!)
暫く雑念を交えて考え込みましたが、“虎穴に入らずんば、虎子を得ず”で、思い切って注文を出しました。
お店のレスポンス(応答・応対)も良かったし、商品の程度も思っていた以上に「良」でした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
概要.
買ったのは、PanasonicVP-5020A、100MHz4chデジタル・リードアウト(数値表示)型。(\35,000税込+代引き送料\2,642)

写真で見るように、前面はやけにのっぺり。以前の機種に見られたようなツマミ周りの刻み目や数字が皆無です。
これは画面に数値で表示されるので、むしろこの方が実用的かも。
(若かりし頃の当主なら、“デザイン的に好かん!”と一蹴していたでしょうが、今では“機能的にシッカリしていて、価格が望みに合えば、良し”なので、これでOKとしました)

遅延掃引X-Yは、標準装備のようですが、この機種には更に2本のカーソルでΔT(時間差)やΔV(電圧差)を測る機能もあります。(「数値表示」機能を活かした使い方でしょうか。面白いけど、アマチュアにはやや無駄?)

ちょっと触ってみて勘狂ったのは、FOCUS関係のツマミが1個だけで、ASTIGが無いって事。(フォーカスはもう少し絞れそうなのに、手動では不可。これは...うーむ、我慢すっか!)

それと、これは慣れの問題でしょうけど、水平位置調整ツマミ(←→)は、FOCUSツマミの並びにあるのに、時々無意識の右手がそれを探して右のパネル領域をうろうろ。

筐体の大きさは、SS-5711Dより一回り小さく、重さも少し軽い(約10Kgに対して約7.8Kg)が、格別軽くて持ち運びが便利なほどでもない。消費電力は85VA以下だが、SS-5711Dの約68Wより多いのが、ちと鬱陶しい。

トリガ、CAL出力の事.
全体的には気に入ったのですが、気になったのは、これのトリガ・レベルが少し高目な事です。
SS-5711Dでは、殆ど0V近くで掛かるのに、これは少し高い位置からしか掛かりません。大振幅はいいとして、小振幅の信号ではトリガを掛け辛いので、常にLEVEL調整が欠かせません。

また、CAL出力も気になりました。「周期」は大体いいのですが、信号波の「立ち上がり」がかなり鈍いのです。

参考として、左写真<クリック>でSS-5711DのCAL出力が出ますが、これに比べると、およそ1桁も遅いのです。(ただ、立ち下りの方は少し速くて、その倍くらいかな?)
なので、帯域幅切り替えで「20MHz」にしても波形に変化が無くて、「帯域幅制限」が利いているのかどうか、これだけでは判らない。
始め“垂直軸の周波数特性が悪い!?”と、一瞬ギョッ!となったのですが、SS-5711DのCAL出力を入れてみてちゃんと立ち上がっていたので、ホッと胸を撫で下ろしました。

このCAL出力(補助的なものなので云々するほどの事でもないでしょうが)、その立ち上がりの速さについて、
各位のご意見をお聞きしてみたいものです。

余談.
さて、ちゃんとしたのが手に入ったのでバリバリ測ってやろうと思ってはみたものの、目下の処調べるものがありません。(尤も、あるにはあるんですが、今は気乗りがしないもんでして...)
それに、未だSS-5711Dに未練があるので、フォーカス・ボケを治して再び復活させたい気もあります。

でも、嵩張るものだけに普段は邪魔物に近い存在になるし、2台もあると置き場所に苦しむわけです。(愉しいことには、苦しみが伴うってことでしょうか)

[表紙頁]へ  関連記事の目次へ  [一言板]へ