[080909]
レタッチ・ソフト、新旧比較をしてみました.
日頃、記事に併載する写真の処理(圧縮やゴミ除去、鮮鋭化、結合など)に「IrfanView」と「ProImage PLUS Ver.1」”を常用中。
これらは、手に馴染んでいて使い易いのですが、片方のソフトだけでは用が足りず、ニつを組み合わせて作業しています。
片方だけで、何とかならないかと思ったのですが、改めてみると、「IrfanView」の方は、どんどん進化して随分便利になって来ているものの、まだ小細工には不十分だし、
「ProImage PLUS」の方は、自己流のレタッチには向いているのですが、所々不便だし、新しいバージョンでは、むしろ改変(改悪?虚化?)されていて、とても使えなくなっています。
結局、現状に留まらざるを得ない状況ですが、以下でレタッチ・ソフト「ProImage PLUS」の(現用中の)Ver 1.10と(最近入手した)Ver 4.15を比べてみました。
左上図は、Ver 1.10(以降Ver.1と略記)。<クリック>でVer 4.15(Ver.4と略記。このVer.4は、華やかにはなったが、中身が薄くなった)。更に、<プッシュ>で、IrfanViewのツール・バーやリストの例。
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画像ファイル操作.
画像ファイルの読み込みや書き出しで、
Ver.1の欠点は、(古さもあって)
・変則サイズのJPGファイルが読み込めない
・ファイル名の書き出しでは、英字が全て大文字になる
・サムネイル表示が出来ない
Ver.4の欠点は、サムネイル表示の方が、(お飾りがついた)6個ずつなので多量画像の選択に適さない事。(こんなのなら、無い方がマシ!)(左図<クリック>)
結局、これらの補いにIrfanViewを使い、クリップボード経由で画像データを転送して、処理しています。
繋ぎ合わせ.
上のような多連の繋ぎ合わせ写真を作る場合、
Ver.1では、コピー/ペースト/拡大/縮小しながら、あたかも机上で切り貼りするように、それぞれを任意に拡大・縮小した画像をあれこれ並べながら繋ぎ合せる事が出来、必要ならそれらをそのまま残しておけます。(左図)
Ver.4では、一度それぞれをファイルに落としてからでないと結合出来ないようなので、加工・調整後にそれぞれのファイル名を付してセーブし、再度間違えないように呼び出さないといけないから、楽な作業ではなさそう。
何故、“クリップ・ボード経由”や“机上”で作業が出来ないのか?と訝るばかり。このソフト、丸で煮込みの足りない“おでん”。
(左/上図<クリック>で、机上では継ぎ接ぎ作業が出来ない様子)
部分コピー.
点状・糸状のゴミを消したり、画面端部の余計な影などを除いたりする場合、
Ver.1では、直ぐ近くの“背景”を「領域指定」→「引き摺り」→「貼り付け」のような一連の操作で、少しずつ補填しながら、かなり広い領域でも上手く補填が出来て、綺麗に誤魔化せます。
(左図の左下側に、補填した所が見える)
Ver.4では、残念ながら、領域指定をして引き摺って行くと、後にはポッカリと孔が空いてしまいます。
それを避けるためには、一度、「領域指定」と「コピー」して「貼り付け」後に「移動」するといった多段操作が必要で、やってみたのですが、とても実用にはなりませんでした。
(左/上写真<クリック>の左下側に、「引き摺り」で補填中の箇所と色違いの残孔が見える)
領域外の処理.
左図のように、画像の中央部のみを顕示して、周辺は有ってもよいが単なる“淡い背景”にしたい場合、
Ver.1の欠点は、「領域外指定」が出来ない事。
代わりの作業方法として、外回りをぐるりと領域指定して行く手(左図)や、一旦指定領域を切り抜いてから、残りの背景を処理し、再度嵌め込む手などがありますが、どちらもあまりスマートではないですね。
Ver.4の長所は、「選択範囲の反転」がある事。
これだと、中央部で孤立した領域の外側でも、簡単に「領域指定」が出来ます。(左図<クリック>)
まとめ&希望.
木工職人や彫刻家が、自分の“のみ”を何十本何百本も持っていると云った話を、よく聞きます。
確かに、用途別に研ぎ澄ました道具の必要性はよく分かります。レタッチ・ソフトの場合はどうでしょう?
むしろ、道具は少ない方が使い易いような気もします。でも、よく見掛けるのはゴテゴテ(豪華な?)万能ソフトで、意味不明のアイコンが矢鱈多くて、反って扱い難くそう。
自分の手に馴染むのは自分で作るのが一番なのですが、それ程の技術力も無し。
次善なのは、土台がシンプルでしっかりしていて、(沢山ある中から)必要なプラグイン/アドオンを、簡単に付けたり外したり出来るようなソフトがあれば、御の字なのですが...(欲張りかな?)
(ま、世の中探せば、他に色々いいのも有ろかと思うので、じっくり探してみます)
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