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[二〇一七年八月二十三日]

臭気抜き換気扇の制御部を、試作してみた。 追記(8/25)

先日からごそごそやっていた「トイレ用換気扇」制御部を、もう少し実用的で使い易いようにと考えて、起動は手動で行い、後は約10分後に自動的に切れるように、改善した。
(尚、この10分間に特に意味は無く、ただ感じだけで決めた)

当初、「百均タイマー」などの流用を考えていたが、付加回路部品が多くなるので、ヤメタ!
初心に帰って、標準的なICタイマーNE555を使って、回路を組んだ。
“高速タイマー”で10分間も取れるのかという疑念はあったが、1MΩx470μFで、(何故か?)10分間キープが出来た!(理屈上では、8分間弱のはずなんだが)

先週末、大阪・日本橋で、大型ファン(扇直径11cm)の特価品を見掛けたので、補充品として買っておいた。(¥300税込み)
今のファン(図2<クリック>)は、起動時に大きな音がすることがあり、何度も電源を入れ直さないといけなかったので、今回は新しいの(図1)と交換した。
(サイズは同じなので、変り映えはしないが、起動時・連続回転時共に音は静かだ。苦笑)
 
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回路の検討

今までの方式は、手動で、電源を入れ/切りしていたのだが、これを自動的に切るようにしたいと考えた。
それをやらせるのに、「百均タイマー」を流用出来ないかと調べてみたのだが...
これの電源は1.5Vで低過ぎるし、タイマーが働いている間、定常的に信号・電圧が出ている箇所も見付からず。結局、時間切れ時の“連続警告音”を利用することしか思い付かず。
それをやろうすると、回路の部品点数が多くなるので、何の為の“既製品利用”なのか分からなくなってしまいそう。(図4<クリック>


わざわざ「百均タイマー」を使って(省部品化を図って)も、更に他の部品が必要になるのはバカバカしいので、素直に、NE555を使ってタイマー回路を組むことにした。
このNE555は、出力電流は200mAまで可能だそうで、そのままでもファンを駆動出来そうだが、安全を見て、出力側にリレー駆動用2SK2399(¥80税込み)を入れた。
背の高い部品は横に寝かせるよう取り付けて、出来るだけ“基板の高さ”を抑えた。(図3 中央の四角いのが押しボタン)
調整用として「多回転VR(〜1MΩ)」を使ったが、今回はアバウトな10分間なので、可変の必要など無かったかも。
回路は、NE555の資料に示された参考図とほぼ同じなので、省略。

10分間は可能か?

当初、(時定数を決める値)1MΩx100μFで基板を組んでみたが。(図6<クリック>
失敗&愚痴:大体、変更する可能性のある部品:電解コンデンサーを、取り外し難い場所に押し込むとは何事ぞ!と自分自身を叱ったのだが)
この組み合わせでは、最大約2分間しか保持出来なかった。
(実は、もう少し長くなるのでは?と期待していたのだが、そうは問屋は卸さないらしい。苦笑)

で、そのコンデンサーを470μFに変えてみた。
必要なら、VR1MΩに直列に、固定1MΩを加えることも考えていたが、結果はこのままでも約10分間以上、ファン/モーター回転を保持出来た。万々歳!(図5)
“時間精度”は、それ程必要では無いので、これくらいで好い感じではないかな。

実地設置

この制御基板を入れる丁度良いプラ・ケースが、見付からなかったので、小ポリ袋に入れてぶら提げてみた。(図7)
これでは、どうにも無様なのだが、まだ“試作中”ということにして、その内改善しようと思っている。

捨てようと思っていた(非安定型)ACアダプタも、(格好は良くないが、あまり見えない場所だから、)こんな風に活かせる。(図8<クリック>

さて、この“10分間タイマー”で、消臭効果はどれほどか?数日試してみて、不足なら、時間を引き延ばすことも考えておこう。

追記(8/25):
2、3日間使ってみた結果、十分実用的!と感じた。
「麻薬捜査犬」や「トリュフ探し豚」達なら、“まだ、不合格!”というかもしれないが、彼等に使わせる“思索部屋”ではないのだから、これでいいだろうと思う。(笑)


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