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[2013/11/17]

ロガー用電圧計を、改造した

(電圧)ロガーを改良しようと思った時から、この「小型デジタル電圧計」に目を付けていたのだが、どれもそのままでは“インテリジェント・パーツ”として使い難いので、“裸のタイプ”の自家改造を考えていた。

あれこれ調べている内に、(10Vを境界として)自動的に小数点シフトするタイプが見付かったので、新たに3個ほどを買い足して(総費用\1,190送料、手数料込み)、それを改造して、使うつもり。
これだと、低い方は10mV(誤差±5mV?)から、高い方は30V(未満)まで表示出来るらしい。表示は、99Vまで可能なのだが、入力部が“半導体特性”で30Vmaxに制限されているようだ。
(しかし、中華小物生産ベンチャー、恐るべし!?...日本で作ったら、ベンチャー企業でも、とてもこんなに安くは出来ないだろうし、高価過ぎて商売にはならないかも。でも、使っている素材は、今では容易に入手出来るものばかりだから、後は組み立てと、マイコン・ソフトの工夫と、販売の仕方次第だろうと思う)

改造は、“リード線の引き出し方向の変更”と、“入力線&電源線の分離”で、(2個ほどチェック時に壊してしまったが、)必要な2個は、上手く仕上がった!(左上写真&<クリック>)
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改造箇所
丸裸で安っぽいデジタル電圧計だが、下手に樹脂シールを施してあって高価なものより、こちらの方が改造が易しいので、私にとっては有り難い!
ただ、(電源側に「逆接続保護」は入っているが、)入力側に「超過電圧保護」が入っていないので、壊れ易い|壊し易い難点はある。

改造の目的は、(今の処)「小数点シフト・タイプ」には、「電源分離品」が無いが、それに変えたいためで、電源線を分離しないと、“入力電圧を0.00Vから”表示出来ないからだ。
(これは、特に製品設計が悪いわけではなくて、私のような使い方をするとは想定していなかったからだろう。その内、作って売る人も出て来るかな?)

それと、“線の引き出し方向”が邪魔なので、それを後ろに廻したいため。
(これは、2mmナットが配線ショートを起させるミス配置のように、設計に細やかな配慮が欠けているせいかな。じっくり時間を掛けて練り上げて来ていないからだろう)
(蛇足ながら、日本の手仕事作品が、世界で高く評価されるのは、そうした直向(ひたむき)な丁寧さが練り込まれているからだと思う)

...尚、改造の切断・配線ポイントは、左上写真&<クリック>の箇所。

改造結果
改造して、3線式にしたことで、入力10mV単位まで表示出来るようになった。(左写真&クリック)
因みに、この電圧計は、入力が10Vを超えると、小数点が右に移動して、「99.9」まで表示出来るようになるので、余分な操作の手間が省けて好都合!
ただ、入力部は保護回路が入らずADC端子が丸出しで、電圧を30V以上加えると、破壊してしまうらしい。
それに、静電気にも弱そう...私も、改造後のチェック中に、2個壊してしまったが、多分それが原因だろうと思う。
(これなどは、ICメーカ側か、商品メーカ側の努力で解決出来るものだろうと思うが、利用者側にすれば、表示が0.00〜99.9まで可能なら、全域使いたいと思うのが、自然ではないのかなぁ)

ところで、(改造中、気になっていたが、)基板上に付いているちっちゃなVR(可変抵抗器)は、多分表示値の微調整用だろうと思うが、まだ弄ってない。最終的に、これで、合わせ込みをしようと思っている。
...しかし、こんな回路構成だったら、リニアリティは多少悪くなるだろうが、入力保護用に30Vツェナー・ダイオードでも入れてあれば、本体を壊さずに済みそうだがなぁ。

表示色と明るさ
始めは、どんな感じか分からなかったので、取り敢えず、(赤色は見飽きているので避けて、)青色を選んでみた。(左写真)
ところが、輝度が高過ぎるせいで、眩しくてかなり不快!
これは、緑色でも同じ。(左写真クリック)
(下手に写真に撮ると、ハレーションを起して、表示セグメントに点灯・非点灯の識別がし辛くなる。また、裸眼での目視では、長時間見詰め続けるのは難しい。“サングラス要!”笑)

基板上の抵抗を変えて調節する方法があるかもしれないが、基板を壊しても拙いから、その内、カラー・フィルタ向きの「色プラ板」を探して来て、前に置いて減光しようと思っている。

“自作ロガー箱”に、こうした表示を付ける事で、多少見栄えが良くなる?し、途中の状況変化も見易くなる?だろうと期待している。
これ以降は、読出・記録用のVB(Visual Basic)ソフトと平行して考えねばならないだろう。
例えば、スイッチの使い方や、ソフト上での扱い方など...(面白いけど、結構しんどそう...)

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