電圧ロガーの表示を、改良した
先日来、ポータブル・ナビ用補助電源の持続力を調べているのだが、変化の様子を「(自作の)電圧データロガー」で採ろうとして、色々細かい不具合が気になった。
一番の問題点は、「補助電源の電圧」(約7V)と「内蔵バッテリの電圧」(約7V)が近いことや、CH1とCH2が同じFS(フルスケール)であることなどで、「描線」が重なってしまい、紛らわしかった。(図2<クリック>)
それらがそれぞれ分離・描線されるように、縦スケールを変えた。(図1)
ただ、これらはソフト的に細工をしただけなので、むしろ分解能の方は落ちていて、CH2の「描線」のように“段付き”になる。(ハードウェアを弄れば、これは改善出来るのだが、今回はせず!)
それと、縦の「時間刻み線」を、短期間は「1分毎」と、長期間は「10分毎」に変える細工を(ソフト的に)した。
だが、「10分毎」でも、5〜6時間の採録だと、縦線の目詰まりを起こす。
更に、細工が必要かな?(苦笑)
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長時間運用の実測
「補助電源」の持続力を調べるために、ナビに、“寧楽の某所”から“大宰府の某所”まで(幾度も)「デモ走行」させたのだが、その所要時間はおよそ5時間。(図3)
その間を利用して、「電圧ロガー」のプログラムを改修した。(図4<クリック>)
(実は、当たり前のことなのだが、「電圧ロガー」の出力がPCのシリアルポートに接続されていないと、プログラムの方は動作しないようにしてあるので、プログラム単独でのデバッグは出来ない)
「表示」の改良をしていて、ふと「CH1」と「CH2」を同じスケールにしてあるのは無意味だと気が付いて、これらを違えることにした。
これで、同じ入力電圧でも違う水準の「描線」として見られるわけだ。(図1)
当初、2chを設けたのは“比較”を考えたからだが、これまでの処、1chあれば十分なようで、むしろスケールを違えておけば、便利さが増す!
終末の様子
しかし、この「補助電源」、面白いほど長持ちすることが分かった♪
このCANON HT90HB400型バッテリ1個で、「デモ走行」なら6〜7時間は維持可能なようだ。
「GPS動作」だと、消費電力はもっと多くなるかもしれない(?)が、“断続使用”にすれば消費は軽減出来るだろう。
“内蔵バッテリ切れ”の終末は、「警告」と共にやって来る。(図5)
このナビでは、この「警告」が幾度も出ては消えるが、その度に「補助電源」から追加供給されるらしい。
やがて「補助電源」の方も枯渇して来て、電圧が5V前後(図6<クリック>)になると、「警告」の秒読みが始まり、遂には「動作」が停止する。
他方、インバータ基板(電圧変換基板)のLEDはまだ点灯しているから、これは“枯渇の目安”にはならないようだ。
ま、こうした「警告」が出始めたら「補助電源」は援助終了時期だと思わねば。