我楽多苑 ノートPC Dynabook V8 PAV81513LMEW 
[110407]

Dynabook V8ジャンクを、小さい荒技(わざ)で修理しました

「電源入らず」というDynabook V8/513LMEW ジャンクをネット・オークションで落札。_総費用\1,620送料込み_

_電源用_コンデンサのパンク/破壊で、基板まで焼損していたので、カッタやリュータで基板を研削して、何とか修理しました。

この手法は、以前、何方か_あやふやで、ごめんなさい!orz_に紹介して頂いたサイトで実施されていたのと同じ、強烈な荒業。
結果、今の処は正常に動作中。(左写真クリック)

途中で、余程諦めようかと思ったのですが、「ダメ元念仏」で粘りに粘って、見事に勝利!大変、嬉々快々♪(“奇々怪々”ではないので、念為)_左上写真_
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初期の様子
当初は、DC電源を加えても反応無しでしたが、暫くすると、電源SWの投入の有無に拘(かか)わらず、LEDが間欠的に点滅していました。(左写真)
(これで、幸先は良さそうに思えたのですが、実はそんなに甘くは無かった!)

念の為、基板表面上に見えるヒューズは、切れている様子は無い(左写真クリック)し、他のパーツも特に異常は見当たりません。

やはり、基板裏側を調べて見る必要がありそうです。
コンデンサのパンク/破壊
IEEE1394頭部やオーディオ・プラグ頭部が嵌め込み構造になっているので、基板を外すのにかなり苦労しました。(筐体外板を折れそうになるほど曲げて抜き出しましたが)

基板の裏側を見て、故障の原因が直ぐ分かりました。(左写真)
電源コンデンサがパンクしていて、下の基板まで焼け焦げています。_これはヒドイ!左写真<クリック>_

早速、それを取り外しましたが、事態は全然変わらず。
逆に、そこを掃除したら、ACアダプタを挿しても、ウンともスンとも云わなくなりました。

役に立った道具類
もし、何処かがショート状態なら、ACアダプタは、出力電圧ゼロの「自動シャットダウン・モード」になっている可能がありますね。

そこで、「裸の汎用プラグ」(左写真クリック)を介して、「自家製DC電源」(左写真)から電圧&電流を与えてみることにしました。

電源は、電圧が調節出来て、電流はmax3Aほど流せます。_但し、どちらも電流が過大だと、電圧は自動的に下がります_
ショート部から増殖
電流容量の大きな電源を使ったら、ショート部が火花を散らして燃え出しました!ギョ!(左写真)
そして、放電/発熱で基板が炭化して来ると、更に燃え広がるので、始末が悪い!

止む無く、カッタ・ナイフで、ショート部を削り取っては様子を見るのですが、削っても削っても焼け焦げは拡がって行きますね。
遂には、乗っていたパーツを一旦外して、更に削り倒しましたが、一向に埒(らち)が開かず。(左写真クリック)

リュータを使用
一度は諦め掛けたのですが、上手く斜めに削ることが出来れば、「層間距離」が取れて、ショートし難くなるはずと思い、リュータを使って削ってみる事にしました。(左写真&クリック)

出来れば、「傘型」のビットが欲しかったのですが、手持ちは、「先端球型」の2種のみ。
取り敢えず、大きい球型のを主に使ってみました。

このリュータは、電圧6V,600mAのACアダプタで、結構力強く廻るので、大変具合がよろしい!
(熱を持つと“トルク”が落ちてしまって、使えない“出来損ないリュータ”もありますので_

段丘?/段谷形に削り出し
周りのパーツを外したので、かなりのびのびと(?)周りを削りまくりました。ただし、後で接続するために、元の配線パターンが、どうなっていて、何処にパーツが乗っていたかを、覚えておきました。_外したのは3個だけだったので、楽勝!_

研削で、気を付けたのは、“各導電層を出来るだけ分離する”ように、斜めに削ること。(左写真)

研削後、古歯ブラシで、粉などを擦り落としてから、電源プラグを挿してみたら...短絡は無し、火花も無し!
電源SWを入れたら、LEDが点灯しました。おーっ!やった!

そこで、改めて、元のパーツを片側だけ基板に半田付け。他側は、細いリード線で繋ぎました。(左上写真クリック)
でも、パンクしたコンデンサは外したまま、補充せず!
この箇所には2個並列に入っていたようなので、残りの1個で我慢して貰いました。_今の処、異常無し!_

DOSまでは確認
再度、組み立てた後、メモリとHDDを足して動作させてみました。
BIOS設定とMS-DOSの動作までは確認出来ました。

このマシンには、DVDDや無線LANも乗っていて、それらを働かせてみたいので、後日、Win2000WinXPかを組み込んでみようと思っています。

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