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[140313]
PC110 表示不良機を、検討中−1
先日から表示不良PC110の何処が異常なのかを調べよう!そのために道具の準備を!とやって来たが、多少用意出来たので、そろりと検討を開始!(左写真)
回路図やIC端子機能表などがあれば、単独でも何とかなると思うのだが、今は何も無いため、不良品と正常品との比較で、何処が怪しいのかを探る方法を採ろうと思う。
今回、分かったのは、回路基板内で「電圧レベル」や「信号出力」に差異が認められるので、不良は「液晶モジュール」の中の「回路基板」にあるのだろうと思う。
しかし、その原因が、どのパーツの不良なのかまでは洗い出せていない。
尚、各PC110には、Win95-CFなどの低レベルOSを使い、電源のON/OFFが簡単に出来るようにし、正常品の画面はINS/DELキーで通常表示になるように設定。ただし、不良品の液晶画面が、どんな状態になっているかは不明。
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電圧レベルの違い
まず、最初に分かったのは、「C324G 95160M72(μPC324)」というICの第4番ピン(+V)の電圧が、不良品:DC4V、良品:DC8Vであったこと。(尚、オシロのプローブは1/10なので、電圧スケールは10倍で読むこと)
また、反対側の第11番ピン(-V)の電圧は、不良品:DC-2.2V、良品:DC-5Vだった。
この「C324G」は、「LOW POWER QUAD OPERATIONAL AMPLIFIER」という4系統OPアンプだそうな。(μC4232資料)
結局、これの電源電圧が、供給過少だってことらしい。
...で、その電圧供給源が何なのかは、未だ不明。
信号波形の違い
上記以外に、差異がある電圧波形としては、「151015 HITACHI(HD151015)」の第3〜9番ピン及び第14〜22番ピンの出力|入力だが、これらは不良品のベースがL(0V)側に寄り過ぎている。(左写真&クリック)
他方、正常品の方はベースがややH(+3.2V)側にあるが、上下対象の波形に見えること。
他の端子も概ね、このような傾向があった。
このICは9ビット・バス・トランシーバだが、その入力と出力とに差|変化は見られないから、異常原因は、このICでは無くて、更に別の所だと思う。
IC群
最後に残った素性の分からないIC「F5049C」は、もしかしたら、ゲートアレイで作った専用品ではないか。
これの出力波形を見ると、色々な幅や周期のパルス波形が出ているし、全部5Vp-pだから、(アナログ系でなくて)ロジック系だろう。
先の「C324G」の電源電圧が低いのは、多分、このICの責任でもなさそう。
また、「2901 JRC(MJM2901」は、4回路コンパレータのようだから、これでもないだろうな?!
考えられるのは、基板裏側にある、「ダイオード」か「トランジスタ」の不良化ではないかと思うが...
だとすると、Q1〜Q11のいずれかか?D1、D7、D6、D8辺りかな?
(迷信かもしれないが、)ガラス入りダイオード(D2、D6、D3、D5)は、変質もし難くて、結構強いような気がする)
もし、これらのどれかが不良原因で、それが取り替えられれば、修理成功!となるのだろうが、問題は、これらが基板の裏側にあって、“実動チェック”が簡単ではないことだ。
(これから、どうやって攻めるかを、昼寝しながらじっくり考えよう!笑)
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