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[二〇十八年九月二十七日]
PC110の表示不良対策 其の参 

PC110」のグラフィックス・チップ「CT65535」の資料を見ていて、その応用例に「STN液晶パネル」以外に「TFT液晶パネル」も駆動可能だとあったので、もう少し詳しく知りたいと思った。
...これはまるで、低い山にしか登ったことが無い人間が、これからエベレストにでも登ろうかといった感じの話だが、他の人達の援助無しに“単独登頂”という手もあるらしいから、兎に角、自分で行ける所まで行ってみようと思う。

置き換え用「TFT液晶パネル」の候補として、ナビ機用や、DVD機用などを考えているのだが、DVD機などは“画面サイズ”は良さそうでも、解像度は低いだろうから、あまり面白くない。
因みに、PanasonicDVD-LV65は、FPC/FFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)の端子数は、「PC110」の液晶のそれと同じ30ピンなので、接続はし易そうだが、多分、表示は“320x240”にしかならないだろう。(図2<クリック>

むしろ、ナビ機のパネルの方が、比較的解像度は高そうで、“640x480”表示は、楽にクリア出来るのではないかと思う。
TryWinDTN-XXXXシリーズだと、中味はいずれも良く似通っているので、液晶パネル・サイズが違っても、差し換えは可能だろうとみた。
5型の方が、液晶サイズ的に「PC110」にフィットし易いだろうが、先ずは、壊してもいい(ナビ機能の無い)6型機「DTN-6500」で試してみることにした。(図1)

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+++ 表示能力は? +++

(ネット上の)仕様で見ると、表示は“800x480”となっている。
“640x480”表示は楽勝だな!(横160余りは、どうにでもなる!)

“液晶パネル”そのものの画面評価にはならないかもしれないが、感じを掴むのに、「microSDカード」に書き込んだ“640x480”の256色静止画を(周辺枠無しで)表示させてみた。
真空管の画像(図3)と、単純カラーバー。(図4<クリック>
(表示の切れが良いので、手で並べたカラーバー赤・青の隙間が、バレちゃう!)

両側に80ドットずつのブランク領域が出るが、別にこれで困ることも無いだろう。
・・・ふむふむ、このように、「PC110」の画像が出せれば御の字なんだがなぁ。。。


+++ LCD接続フレキ部 +++

この液晶は、端子数40ピンのFPC/FFCで接ぐ。(図5)
PC110」の端子数は30ピンだし、どうせ、ストレートには接続出来ない。
途中で何らかの交差配線が必要になるだろう。
どんな風に接続するかは、追々煮詰めて行く。

その前に、次の手順として、「液晶パネル端子部」の特性を調べておきたい。
だが、線間が0.5mmピッチなので、そのままオッシロのプローブを当てていると、線間をショートさせて回路を壊したり、FPC/FFCの端子部が削れ過ぎて断線させてしまう可能性がある。(図6<クリック>
それに、両手が塞がるので、記録などもままならない。
なので、信号解析用として、(ゆったりした)中継部を設けて、そこで、信号調べをしようと、冶具類を探し集めている。


+++ 冶具類 +++

大阪・日本橋の店頭で、「30ピン用FPC/FFC」を見付けたので買って来た。だけど、長さが15cm程なので、引き廻しが難しそうだ。(3個¥1,245税込み)
また、「30ピン・コネクタ付き基板」をネットで買ってみた。(図8<クリック> 4個¥2,988送料込み)
「コネクタ付き基板」の方には、「PC110」の「液晶FPC/FFC」がちゃんと差し込めたので、問題は無い。
次は、「40ピン・コネクタ付き基板」を入手予定だ。

余計なことだが、試しに、“(端子部裏打ちタイプの)FPC/FFC”(0.4mm厚)を“コネクタ”(0.3mm隙間)に差し込んでみたが、これだとロックが出来ない。(図7)
まぁ、お互いに相手が違うので無理も無いってことなんだが。(苦笑)


しかし、こうしたパーツ類は、値が張るので困る。
まぁ、作る方だって、販売数が限られるだろうから、あまり儲けになるものでもなかろうが。


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