PC110 TFTパネル化 13 7型?
「PC110」と「DTN系TFTパネル」との相性はほぼ分かったが、その他のナビ機のパネルではどうか?という好奇心に駆られて、(「PC110/CT65535チップ」と相性が良さそうな)ナビ機ジャンクを探した。...でも、6型機は少なくて、7型以上ばかりみたい。
(それも当然か?!...手持ち/ハンディにするなら6型未満の小型が望まれるだろうし、車載専用なら7型以上になるだろう。ジャンク品もそれに比例して、出て来るのでは?)
今回は、「PC110」への搭載は考えずに、技術的興味だけで、7型機2種のジャンク品を買って調べてみた。
「GPS Navigator」(¥560送料込み)と「KAIHOU TNK-703DT」(¥958送料込み)と。
幸い、どちらも、TFTパネル/モジュールのフレキ端子は40ピン、相互接続もそのままで、先日に作った架台に乗せて表示させられた。(図1:「GSP Navigator」のパネル、図2<クリック>:「TNK-703DT」のパネル)
両方共に、文字表示が少し変で“部分乱れ”があり、「GPS Navigator」の方は、“レジスタ設定プログラム”の少しの手直しで直ったが、「TNK-703DT」の方は結構面倒そうだったので、確認だけに留めた。
画像表示/グラフィックスに関しては、特に異常も無く、綺麗に出るので、基本的には「PC110/CT65535」との相性は良さそうだ。
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+++ レジスタXR1Cの値 +++
私は、“走った後で考える”口なので、やってみて、結果を見て、これは何故か?と考え込むのだが、今回もそれ!
「GSP Navigator」のパネルの場合、“文字表示”の乱れを気にしながらも、“画像表示”をさせたら、そちらの方は綺麗に出た。
再び、“文字表示”の方に戻ったら、あれー?綺麗になってる!
そこで、“Currentのレジスタ値”と“TFT設定のレジスタ値”を表示して比べてみたら、XR1Cの値が違っていた。乱れている方は、“7F”だ。(図4<クリック>)
手動で書き直してみると、(再現性良く)直せる。
この「XR1Cレジスタ」は、“Horizontal Blank Start”を決めるもので、“パネル・サイズの指定/最大表示キャラクタの総数-1”に相当するものらしい。
となると、横640ドットを横8ドット文字で描くなら、80文字までということになり、16進数では“50h”のはず。
であれば、正しい設定値は“4Fh”(=50h-1)のはずなんだが、今まで、何故“7Fh”にしていたんだろう?
(あるいは、横800ドット/8ビットに、出来ればしたい!ってくらいの気持ちだったのかもしれん?苦笑)
改めて細かく試してみたら、“4Fh”では右端が1文字分欠けることが分かった。(図3)
逆に、“50h”を超えて“60h”辺りまで増やし、右端の欠け具合|文字乱れを見たら、どうやら“文字表示”では“XR1C=60h”までは、安定に設定可能なようだ。
ところが、“画像表示”をした後は、勝手に/自動的に“XR1C=4Fh”に戻ってしまっていて、“文字表示”の右端が1文字分欠けてしまう。(こりゃ困った!)
この値を、上手く(自動的に)“60h”に書き戻す方法を考えねばならぬ。(難しい宿題だ)
+++ もう一つの謎? +++
実は、こちらのパネルの方を、先に試したのだが、“画像表示”の方は、問題無さそうだった。(図6<クリック>)
が、“文字表示”が妙だ!部分的に、“文字欠け”が起きている!(図5)
いずれかの色が欠けているのかな?と思ったが、そうとも言い切れず。
かといってノイズ/雑波などによる“乱れ”でもなさそう。
これの解明は、手間が掛かりそうなので後回しにしたが、“設定間違い”などを含めて他の情報が得られるかもしれないので、もう少し調べてみたい。
7型以上の異種パネルも、動作/表示させてみれば、色々なことが分かって面白そう。
ま、単純な“画像表示”(のアプリケーション)にしか使わない/えないなら、市販の“フォト・フレーム”などとあまり変わり映えはしないが。