[021021]

メモリ量ベンチマークを、やってみました  *12MB値、他を追加

PC110の拡張メモリが、3種(4MB,16MB,32MB)できたので、それぞれどの程度、"使い易さ"に効き目があるものなのか調べてみました。尚、以下では、メモリ・サイズは、(内蔵4MBを含んだ)トータル量です。

体感的には、8MBと20MBとでは随分使い勝手が違うように感じるのですが、やはり所要時間の長いプロセス/プログラムでは、"立ち上がり時間"にかなりの差がありました。更に、20MBと28MBとでは、体感的・数値的のどちらも差が小さいようです。と言うか、20MB以上ならあまり変わりません。
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ベンチマーク・テスト
TotalMemSize8MB20MB28MB
CPU301301298
Display596767
HD273271296
Mem154169167
ALL215230241
TotalMemSize8MB12MB20MB28MB
Boot time of Win95 (sec)150-8095
Boot time of Netscap (sec)109614847
Boot time of Sysedit (sec)23192420
左端の表(CPUからALLまで)は、WindSock(made by Mr.Chris Hewitt)で測った値の内の最大値を採用。
(これは、その時々で値が、大きく変るので、できるだけ全部が大きな値になった時を狙いました。それでも、揃わない場合は、単独の最大値を採っています)

メモリ・サイズが大きくなると、それなりに値は大きくなっていますが、それ程大きな差異とは言えない感じです。

立ち上がり時間
実使用上で、(イライラさせられる一因である)立ち上がり時間が比較的長いものを選んで、その時間を測ってみたのが、左上の右側の(色付き)表。それをグラフにしたのが、左図。
測ったのは、Win95Netscape(Ver4.06)Syseditの3種で、それらの立ち上がり時間は、バラツキがあったので10回計測して、その平均値を採りました。

Win95の立ち上がり時間は、28MBでは再リセットの分が入っているので、少し長くなっています。(まあ、それでも、8MBの場合よりは短いですが)
Netscapeの立ち上がり時間は、処理量(?)が多いせいでしょう、少ないメモリ・サイズだと結構掛かっています。しかし、20MBを越えると殆ど変りません。
Syseditの立ち上がり時間は、処理量が少ないせいか、殆どメモリ・サイズの影響は受けていないようです。

*追加.
データ数不足が気になったので、急遽、32MB拡張メモリを、over20mを使って強制的に12MBに変更設定して、名目12MBで測ってみました。(尚、Win95の立ち上がり時間は、意味が無いので省略)
更に、トランジスタ技術2002年7月号P.284〜に掲載されているぽんたさんのデータも拝借して、上図に赤色表示で追加。

検討
WindSockでの「ALL」が、ややメモリ・サイズに見合うものかな?と思うのですが、それにしても差は大きくありません。どうも、"使い易さ"の実態には合っていなくて、単にメモリ・サイズに沿っているだけのようです。(うーむ、これでは意味が無い...)

それに対して、Win95Netscapeなど立ち上がり時間が長い方のカーブは、実際使う上での使い難さ/イライラ度を表わしているように思えます。そして、どうやらメモリ量が少ないと、イライラ度は高そう。
それを少しでも改善するには、ある一定量以上のメモリ量が必要だという事が分かります。
このグラフで見る限り、20MB位は用意したいですね。しかし、それ以上は、気分的な満足感だけかな。

(やれやれ、折角苦労して作った32MB拡張メモリなのに、これではあんまりだ...用途限定でもいいから、もっと尖鋭的に(効果が出るように?)調べてみるべきかも知れませんねぇ)

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