PC110 「1/4波長板」実験を、改善未達で終了
先回「1/4波長板」の切れ端を使って実験していたら、「白色化」が出来たように思えたのだが、市販の大判「1/4波長板」を買って(費用は下記)、十分な大きさのシートを切り出して実験してみたら、「白色化」は(局所的に見たために生じた)誤認だったようだ。orz
(「STAP細胞」は、存在が確認出来なくて“検証実験終了”だそうだが、奇しくも?当苑の「1/4波長板による白色化」も見込み違いで、期待通りには行かず、打ち切ることにした。苦笑)
適正な「色補正シート(位相補償)」または、「色補正機能付き偏光板」(ん?存在するかな?)が入手出来るまでは、取り敢えず、前後の「偏光板」のみによる“色付き表示”で我慢することにした。
これだと、赤味は強いが、何とか“カラー各色”が識別出来るし、マウス・カーソルによる諸操作も可能だ。(図1)
但し、他の正常動作品と比べてはいけない!...ずっと、見劣りがするから。(図2<クリック>)
こうした、色補償用としては、「1/4波長板」は(原理的に)無意味なのかもしれないが、あるいは、その他の条件が拙いのかもしれない。
いずれにせよ、素人細工で、こうした“FSTN液晶”を改修することは甚だ難事とみた。
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色味確認冶具の改良
先回、色味実験用の冶具を用意したが、薄い「1/4波長板」を複数枚差し込んで回転させてみるには不便だった。
そこで、下に「導光板」や「各種シート類」、それに「裏側偏光板」を置き、
「液晶パネル」だけを宙に浮かせるホルダを用意した。(図3)
更に、蛍光管用のリード線が短いと、「インバータ部」が垂れ下がって“納まり具合”が悪かったので、有り合わせの材料で延長コード(コネクタ付き)を作った。(図4<クリック>)
これで、薄いシートを重ねて差し込んだり、それらの角度を変えたりする実験が、随分やり易くなった。
(...しかし、逆に、“色味の結果”は思わしくなかった。後述)
1/4波長板の用意
(うっかり)「1/4波長板」で「白色化」を出来るはずだと思い込んで、大判のシートを買った。(500mm角 1枚 \6,220送料、手数料込み)
このサイズだと、125mm角が16枚取れるから、少々消耗しても十分だろうと思った。
枚数に余裕があると、「保護シート」を剥すのも恐る々々ではなくて、一気にビーッと剥せる。(図5)
...と思ったのだが、それは片側だけで、他の側はめくり始めるまでは、大変苦労することになった。
両面を剥した後は、出来るだけ、ゴミや手脂・指紋が付かないように注意はしたが、やはり裸手?(素手!)ではダメで、綿手袋は必要なようだ。
蛇足だが、机上に「導電性シート/マット」を敷いてあると、剥した「保護シート」が静電気で丸まってしまうのを抑制することが出来て、素直に広げておけることに気が付いた!こいつは具合がいいや!(図6<クリック>)
どうせ捨てるつもりのシートだが、まだ何かの役に立つかもしれないもんな。
実験と結果
用意した「1/4波長板」を幾枚も重ねたり、それぞれの角度を変えてみたり、Fnキーによる“コントラスト調整操作”をしたり、色々やってみたが、良質の「白色化」&「高コントラスト」はどうしても出来なかった。
前回そう見えたのは、「1/4波長板」の小片を使ったためで、今回全面カバーするもの使ったら、それ程の効果は見られなかったのだ。orz
ヤケクソで、前後2枚の「偏光板」だけにしてみた。
...これだと、色味は“赤い!”
だが、「コントラスト」などは程々あるので、(我慢すれば)何とか使えそうな感じだ。(図7、図8<クリック>)
(とは言っても、本格的に使うなら、正常品の方を選んでしまうだろうけど)
反省として、市販品に「1/4波長板」しか無かったので、それが使えると思い込んだのが運の尽きだったわけだが、もし適当な「色補償シート」あるいは、それの「相当品」が(容易に)入手出来れば、まだ試してみたい気はある。
(ただ、「STAP細胞」とは違って、誰でもが容易に再現出来る方法でやりたいと思っている)