[030111]

CPUを、剥がしてみました

拡張メモリの換装サービスが一段落した処で、やたらPC110のCPUを剥がしてみたくなりました。(決して、今流行りの変態などではありませぬが)
きしもとさんにご無理をお願いして、壊れているメイン・ボードを頂いたので、それのCPUを剥がしてみました。(色々改造に奮闘されたボードらしく、相当激戦だった様子が窺えます。(・ ・;;)

今回の目的は、状態観察だけです!(まあ、CPU換装などはまったく考えていない...とも言い切れないんですけど) ホット・ブロアを使って、(特に囲いをしなくても)周りの抵抗などは吹き飛ばさずに、CPUだけ(?)を外す事ができました。

CPUを剥がす.
左の写真が、CPUを剥がした直後のもの。
(オマケで、NEC D17137という正体不明チップも一緒に剥がれちゃった。が、これは簡単に戻せます。問題の他の小粒な抵抗類は、無事でした!)

流石、BGAだけあって"半田粒くずれ"で、ベタベタ。
(これらを拭い取るのに、吸い取り線がおよそ10cm位必要でした。拭ってしまえば、後はパターン剥がれなども無く、奇麗なもんです)


左の写真、左側が基板側で、右側がCPU裏面。(ちょうど、左右に開いた状態にしてあります)

電源・GND端子などは、ほとんど中央に寄せ集めてあるみたい。信号端子類の左右列はそれぞれ3列ずつあり、上下行はそれぞれ2行ずつ。(で、168ピンのPGAのものより上下1行ずつ少ない?)
中のチップは、表面の刻印の通り486SX/DXそのものだと思いますが、端子の出し方は、当然、通常のPGAやQFPのそれとは違っているはず。(何か、結線の手掛かりでもあればいいのに...)

CPUサイズ比較.
剥がす前に、通常のQFPタイプのCPUと比較してみたら、やはり一周りも二周りも小さい。
本体のサイズを抑えようとすれば、このBGA方式しか無かったのかも知れません。
でも、後から手を加えようとすると、何と難しいことか!改修大好き人間泣かせですね。

(もし、QFPタイプのCPUに載せ替えようとすれば、基板上ではまず無理。バッテリ収納空間しか考えられませんが、それではポータブル機の意味が無くなるしねぇ)
(それより何より、まず、ボード側の端子機能が知りたーい!)


情報(1999年代のもの)
端子機能が分からないものかと、「486SX」と「BGA」でネット検索をしていたら、あるメール群(リンク切れ) Subject: PC110 and 5x86-133 が見付かりました。(Mr. Daniel BasterfieldIBM PalmTop PC110 内のメール・アーカイブズ)
その中には、「CPUを5x86に換装した人が居るらしい」だの「いや、それは悪ふざけだ」とか色々あって、興味深かった。

恐らく、当時は国内でも議論されていたのだろうと思いますが、(残念ながら)並みの検索では出て来ません。(埋もれてしまったのなら、大変勿体無い事ですが)

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