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[090103]
DDO
効果を、調べてみました
先回のHDD速度比較
で、
DDO
D
ynamic
D
rive
O
verlay
が、HD(ハード・ディスク)の読み書き速度に影響があるのでは?という疑問・期待を確かめてみました。
この
DDO
は、元々、大容量HDを扱えないBIOSを“騙して/助けて”、それらを読み書き出来るようにするためのブート用プログラムであって、“読み書き速度を向上”させる事などは、あまり求められていない(はずの?)ものです。
当初、“
DDO
の速度向上に効果”に関しては、半信半疑だったので、改めて、複数のHDDで調べて見ることにしたわけ。
しかし、この
DDO
は、もう今では無料で入手出来ないし、
IBM Disk Maneger
でも、容量が不適なものには、簡単に書き込んでくれない難点があります。
そこで、以前に組み込んだ旧いHDDから、(自作のプログラムで)必要箇所を抜き出して転写する方法で、組み込んでみました。
結果は、期待したように、左上グラフ例のように“
速度向上効果
”が認められました。w(^^)w
これなら、手っ取り早くPCの高速化が出来そうです。
但し、調べたHDDは(旧型)
ATA/IDEタイプ
のHDDだけ。(SATAタイプについては、
DDO
が使えるかどうかも分からず、全く不明)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ベンチ結果
先回とほぼ同様な方法
でテストしました。
DDO
の有無状態(なし/あり)には、下のような3種の比較方法があるのですが、あまり違いは無さそうなので、
結果表
には、それらを混在させています。(試験FDは、
BT.EXE
を含むDOS起動用)
DDO
なし
DDO
あり
1.
同じHDDで、
DDO
を組込まない状態
(組込前)
同じHDDで、
DDO
を組込んだ後の状態
(
DDO
有効)
2.
同種・異HDDで、
DDO
を組込まないもの
同種・異HDDで
DDO
を組込んだもの
3.
DDO
を組込んではあるが、
試験FDを始めから挿して、それで起動し、
DDO
を無効にした状態(
DDO
回避)
DDO
を組込んでおいて、
DDO
起動後に、試験FDを挿す方式で、
DDO
を有効にした状態(
DDO
有効)
結果表
(「“」は「同上」の意)
注目ポイントは
橙色欄
で、
DDO
を有効にした時は、必ず、速度が上がっている事です。
(例外は、
Fujitsu MHE2064AT 6.4GB
で、Read速度で弱転?していました)
吸出し・書込みプログラム.
この実験を進めるために、当初、
DDO
を6GBや10GB、30GBへ書き込もうとして色々試行錯誤。
Linux
の
dd
コマンドなどを使えば、簡単なはずなのですが、勝手が分からないので、あっさり断念。
また、“HDD丸ごと移転ソフト”などでも可能だと思いますが、必要範囲を考えると物凄く無駄だし、実は、あまり上手く出来ませんでした。
そこで、DOSベースのアセンブラで自作。サイズは34KBほどですが、殆どがデータ・バッファのサイズです。
(
LBA
の00から63(ブロック/セクタ)までを、「所定ブロック群」として扱います)
名称 :
txddo.com
(
参考使用可
。左上の「結果表」<クリック>で、その動作画面)
これはDOSモードで動作するプログラムで、機能は、次の3コマンドによるもののみ。
1.
w
: データ・ファイル「
block.bin
」のデータを、HDDの所定ブロック群に書き込む。
その前に
、所定ブロック群からデータを取り出して、バックアップ・ファイル「
block.bak
」を作成。
2.
m
:
DDO
が含まれた所定ブロック群のデータから「block.bin」を作成。
3.
e
: 終了(DOSに戻る)
このプログラムの操作で、「mコマンド」は、源ファイル「block.bin」を作るだけなので、1回だけで済みます。
「wコマンド」は必要台数分だけ。「処置」が完了すれば、xxメッセージが出ます。
尚、バックアップ・ファイル「block.bak」を作成するようにしましたが、これはちゃんと試した事がありません。
“元に戻す”、つまり、どの程度の処まで進めた状態から戻せるかが大事なのですが、未だ未解明です。
DDO取出し・書込み&テスト
DDO
取り出し用として、左写真(左)のような
IBM IC25N020
(20GB)がありましたので、これを
EPSON N5263
にセットして、DOSに、
txddo.com
を含めた
実験用FD
で起動。
で、必要なブロック・ファイルは、簡単に取り出せました。
電源を切って、HDDをターゲットに取り替えてから、実験用FDで再起動。書き込みも、すんなり完了。
再度、電源断後、そのHDDで起動したら、左写真<クリック>のような“メッセージ沢山”の画面。(要は、OSを組み込めって事らしい)
このままの状態でも、Write,Readはテスト出来そうですが、どうも、値の変動が大きいようなので、ちゃんと「領域の確保」、「フォーマット」、「DOSの組込」、「Config.sysとAutoexec.bat組込」を済ませてからにしました。
結果と今後.
数台調べた結果は上表の通りで、調べ方は至って雑だし、何故向上するかの理由・理屈もよく分かりませんが、少なくとも、この“
DDO
組み込み”は、やって損になる事ではなさそうです。
現行のHDDは、そのままやって中身が壊れても困るので、あまり触れるつもりはありませんが、今後使うものには、出来るだけ入れてやろうと思っています。
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